ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 文化財の指定と登録 > 新指定・登録の文化財 > 令和4年度県指定有形文化財の指定について
更新日:令和5(2023)年5月29日
ページ番号:564450
発表日:令和4年2月7日
教育庁教育振興部文化財課
令和5年1月19日に開催された千葉県文化財保護審議会(会長 松田 誠一郎)において千葉県指定有形文化財に指定すべきとの答申があった下記の文化財6件について、千葉県教育委員会は、千葉県指定有形文化財に指定することを決定しました。この結果、県報告示により、県指定文化財は有形文化財347件、無形文化財8件、有形民俗文化財22件、無形民俗文化財56件、記念物134件の、合計567件となります。
有形文化財(絵画)
千葉市中央区中央港1-104(県立美術館)
千葉県
石井林響は明治時代後半から昭和初期に活躍した千葉県を代表する日本画家。本作は、奈良時代の宇佐八幡宮神託事件の一場面である、和気清麻呂が宇佐八幡に赴くシーンを描いている。文部省第一回美術展覧会で入選を果たしており、石井の初期の代表作。明治後期の日本画界を特徴づける浪漫主義的歴史画であり、千葉県の絵画史上特に優秀な作品である。
和気清麿
有形文化財(彫刻)
市川市堀之内2-26-1(市立市川考古博物館)
市川市
昭和初期に下総国分寺跡の南東約1kmの水田で発見されたと伝わる。頭部を前方に突き出し、右手を上に掲げ、左手を下に下す姿勢をとり、表面は頭部から腰下まで高熱を受けて荒れている。造形的な特徴から8世紀~9世紀にかけての制作と推測される。国分寺との関係を想定し得る数少ない誕生仏像の遺品として貴重であり、千葉県の彫刻史上特に意義がある。
銅造誕生釈迦如来立像
有形文化財(工芸品)
佐倉市直弥38-1
宗教法人宝金剛寺
北条氏勝により慶長2年(1597)に菩提寺である宝金剛寺に寄進されたもの。明時代中期の中国製の生地が使用されており、縫製に中世の特徴がみられる。製作年代や伝来の経緯が明らかであり、現存例の少ない近世初期以前の基準作になりえる貴重な資料である。中近世移行期における千葉県域の政治的、宗教的な変動に関する歴史資料としても重要である。
牡丹蓮華唐草模様七条袈裟横被付(画像:佐倉市教育委員会提供)
有形文化財(工芸品)
佐倉市直弥38-1
宗教法人宝金剛寺
北条氏勝により慶長13年(1608)に菩提寺である宝金剛寺に寄進されたもの。明時代中期の中国製の生地が使用されており、縫製に中世の特徴がみられ、その仕立てを宝金剛寺に関わりのある4寺が分担している。製作年代や伝来の経緯が明らかであり、現存例の少ない近世初期以前の基準作になりえる貴重な資料である。中近世移行期における千葉県域の政治的、宗教的な変動に関する歴史資料としても重要である。
亀甲梅椿模様七条袈裟横被付(画像:佐倉市教育委員会提供)
有形文化財(考古資料)
夷隅郡大多喜町森宮8-3
千葉県
四街道市に所在する御山遺跡において、昭和60年(1985)に直径約20mの円墳の石棺内から出土した副葬品。金銅装円頭大刀、直刀、鉄鏃等の武具54点、勾玉、管玉、琥珀玉、ガラス丸玉等の玉類812点により構成されており、特に円頭大刀は優品である。房総における古墳時代後期の政治や社会を理解する上で欠くことができない考古資料として重要である。
御山遺跡SX-015石棺内出土品)
香取神宮勅使門(かとりじんぐうちょくしもん)
香取神宮勅使門 附 棟札3枚(かとりじんぐうちょくしもん つけたり むなふださんまい)
有形文化財(建造物)
香取市香取1697番地
宗教法人香取神宮
香取神宮勅使門は江戸時代後期の建築で、類例の少ない社家建築の遺例として重要である。勅使門に付随する棟札は、建築時期を示す上棟棟札のほか、屋根葺替の一部を記録する棟札が2点確認されている。これら3点の棟札は勅使門の由緒を示すものとして、一体の文化財として保存するのにふさわしい資料である。
香取神宮勅使門
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください