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更新日:令和5(2023)年12月22日
ページ番号:20789
日時 | 平成28年4月14日(木曜日)10時30分~10時55分 |
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場所 | 本庁舎1階多目的ホール |
動画 | 平成28年4月14日知事定例記者会見(動画) |
知事
初めに、科学技術や本県工業の振興に関する表彰について、お話をさせていただきます。
県では、長年にわたり科学技術の振興に寄与し、科学技術の進歩、産業の発展、県民生活の向上等に顕著な功績を上げた方を「千葉県科学技術功労者」として表彰しているところでございます。
また、本県工業の振興に積極的な貢献をし、その功労が顕著であった方を「千葉県工業振興功労者」として感謝状を贈呈しております。
今月20日に、今年度の表彰式及び感謝状贈呈式を行いますので、受賞者を御紹介いたします。
まず、科学技術功労者でございます。
株式会社森川製作所代表取締役の森川孝行様。
森川様が確立された、1,000分の1ミリ単位の精密加工技術により製作された部品は、先端的な研究施設で採用されるなど、科学技術の振興と新たな研究開発に大きく寄与しているところでございます。
次は、工業振興功労者の6名でございます。
株式会社精工技研の日置政秀様、株式会社進富の日色進様、鈴木化工株式会社の鈴木次雄様、株式会社稲葉製作所の倉井徹美様、栄鋼管株式会社の齊藤榮一様、新日鐡住金株式会社君津製鐡所の佐藤文一様。
6名の方々は、長年、工業団体の役員や、工場の環境保全に関する業務等に従事され、その活動を通じて、本県工業の振興に貢献されております。
受賞される皆様には、心からお祝い申し上げます。県では今後も、これらの表彰を通してそのすぐれた功績をたたえるとともに、広く県民の皆様にお知らせしてまいります。
知事
次に、「千葉県保健医療計画の一部改定」について、お話をさせていただきます。
2025年には、県内の75歳以上の人口が100万人を超え、医療需要も増加することが見込まれます。
そこで、本県の医療提供体制を引き続き確保していくため、本計画を改定いたしました。
今回、新たに盛り込んだ「地域医療構想」について御紹介いたします。
本構想は、2025年の医療ニーズを推計し、県内9つの圏域ごとに、必要な病床数を4つの医療機能別に定め、その地域にふさわしいバランスのとれた医療提供体制の構築を目指します。
主な取り組みを3つ御紹介いたします。
1つ目は、「地域の実情に応じた医療機関の役割分担の促進」です。
圏域ごとに設置する「地域医療構想調整会議」で、地域の医療関係者と「将来の医療のあり方」を共有し、医療機関相互の役割分担や緊密な連携の実現に向けて取り組みます。
2つ目は、「在宅医療の推進」でございます。
誰もが住みなれた自宅や地域で安心して暮らせるよう、必要な医療や介護が受けられる、切れ目のない在宅医療の仕組みづくりを進めます。
3つ目は、「医療従事者の確保と定着」でございます。
地域医療を支える人材の確保は大変重要でございます。医師・看護師等の養成、確保の取り組みを進めます。
「くらし満足度日本一」の実現に向けて、「県民の皆様の大切な命・健康を守る」ことを第一に、「チーム千葉」で地域の医療体制の整備に全力で取り組んでまいります。
知事
次に、千葉の特色を活かした水素の利活用に関する研究についてでございます。
水素は、CO2の削減や、新たな市場の創出による産業振興などの面から、次世代のエネルギーとして注目されています。こうしたことから、県では、千葉の特色を活かした水素の利活用に向け、昨年8月に、学識経験者や関係企業から成る研究会を設置し、幅広い面から検討をいただきました。
今回、研究会から提言をいただきましたので、その内容について御紹介をさせていただきます。
1つ目として、需要拡大の観点から、家庭用燃料電池の導入促進や、水素ステーションの効果的な地域への配置などを提案いただきました。
2つ目は、供給面では、水素に関連した企業が集積する「京葉臨海コンビナート」における利活用の取り組みの加速化や、実証研究の実施についての提言をいただきました。
県といたしましては、今回の提言を受け、関係企業などとともに、千葉の特色を活かした水素の利活用に向け取り組みを進めてまいります。
知事
最後は、県立美術館・博物館の展覧会・イベントについてお話をします。
まず、千葉市にある「県立美術館」では明後日16日から、「ボン・ボヤージュ千葉みなと旅客桟橋完成記念展」を開催いたします。
千葉港初となるこの桟橋の完成に合わせて、「港や船」をテーマとして、明治期の稲毛海岸に住んでいたフランス人画家ジョルジュ・ビゴーの作品や、千葉県ゆかりの作家による絵画、船舶模型などを展示いたします。
続いて、県立博物館のイベントを御紹介いたします。
ゴールデンウイーク中、お子さんから大人まで、楽しみながら学べる体験型のイベントが盛りだくさんでございます。
千葉市の「中央博物館」では、本物の化石にさわったり、身近な植物の不思議を探るなど、日がわりの企画を御用意いたしました。
市川市の「現代産業科学館」では、電気自動車やクラッシックカーの乗車会や、化石レプリカの製作体験などを楽しんでいただけます。
そして、栄町の「県立房総のむら」では、来月3日から5日まで「春のまつり」を開催いたします。
千葉市で行われている「登戸の神楽囃子」といった民俗芸能や、「猿回し」などの大道芸の実演といった伝統的な技や遊びなど、昔の暮らしを楽しく体験していただけます。
今回御紹介した以外にも、県立美術館・博物館ではさまざまな展示やイベントを開催しております。
お出かけがしやすくなるこの時期に、ぜひ足を運んでみてください。
私からは以上でございます。
記者
おはようございます。よろしくお願いいたします。まず最初に、県内の保育園の件でお伺いしたいと思います。
市川市で保育園を新設しようとした際に、地元の住民の反対があって新設を断念したということが、この間明らかになりました。なかなか難しい問題だと思うのですが、まずこの問題、知事の受けとめといいますか、どういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
知事
これは、ただ子供がうるさい、だけではなしに、いろいろなことが複合的に1つの問題になっているんです。やっぱり待機児童が多い状況の中で、保育所の開設に当たって地域の理解を得ることは大変大切だと、そのように考えております。何しろ、子供は地域の宝です。地元市や設置者には、地域の方々としっかり話し合って進めていただくようお願いしたいと、そのように思っております。
記者
ありがとうございます。地域の方々の声を聞くのが非常に大切という話でしたけれども、そうしますと、保育所の事業者と地域の方々との意見の対立があった際に、その仲介役として求められるのが行政の役割かなと思いますが、今回、千葉県はこの4月に機構改革の目玉として子育て支援課というのを新設されました。
具体的に、この子育て支援課を県庁がつくったことによって、そういった仲介役としてどういった役割ができるのかということ、お考えをお聞かせできればと思います。
知事
記者さんも十分勉強なさっているから、いろいろな観点でおわかりかと思いますが、これは文字で見ると、こっちはどうだ、あっちはどうだということが出てきたんです。しかし、その根の元をしっかりと話し合わなければいけない、これはもうおわかりだと思います。まず設置者と地元の人たちが十分話し合うと同時に、それから市もございます。県としても、その中で一つの役割が出てきたならば、これはやっていかなければならないと、そのように思っています。
担当部局、ちょっとその辺を説明してやってください。
職員
子育て支援課です。おっしゃるとおり、事前協議等で県のほうも御相談に乗りますので、その場で事業者さん、それから市町村さんのほうの御意見をよくお聞きしながら、設置に向けて支援をしたいと考えております。
記者
ありがとうございました。続いて、別の点でまたお伺いしたいと思います。
バドミントンの男子の桃田選手らが違法カジノ店で賭博行為をしていた問題ですけれども、桃田選手は代表選手ということで、子供たちの憧れも大きく、人気も大きかったということですが、そういった選手が違法賭博に手を染めていたということ、まずどういうふうに受けとめていらっしゃいますでしょうか。
知事
これだけの選手の人ですからね、私はそのニュースを見たとき、初め信じられなかったですよ。でも、本人から捜査の上でいろいろお話が出てきて、残念だな、何でこうなったんだろうと。ましてや、オリンピックで非常に有望視されている人がどうしてこうなったんだろうと、その疑問のほうがあって、私自身が聞きたいような感じでございます。
でも、賭博とかそういうのはやってはいけないことですから、これは別に、オリンピックの代表になる選手だろうが、いろんな人だろうが、そういうところにはやっぱりね。ましてや、そういうところというのは暴力団の資金源になったりいろいろなことがございます。これはやはりあってはならないと。ましてや、スポーツマンであるならば、ルールやマナーをしっかりと守っていただきたいなと思っております。
記者
ありがとうございます。桃田選手はNTT東日本ですけれども、社員寮が市川市、練習場所も市川市ということで、県が2014年度からしております東京五輪に向けた強化支援事業で、桃田選手を特別強化指定選手として指定されていて、助成金のほうも年間に約45万円、2年間で約90万円が支払われたということですけれども、これに関しては県としてはどういうふうに今後されていく御予定か、もしあれば教えていただければと思います。
知事
国のその返還というところもありますが、おのずからちょっと違うところがありまして、強化費の返還については、現在のところ考えておりません。その辺、詳しくどうぞ。
職員
体育課でございます。県のバドミントン協会からの推薦に基づきまして、強化指定選手に指定しておりますが、今回、県のバドミントン協会から強化指定選手の推薦の取り下げがございましたので、その指定のほうを解除させていただきました。また、強化費については、競技団体を通じてこれまで適切に使われているということが確認されておりますので、現在のところ、その返還等についての検討はいたしておりません。
知事
よろしいですか。
記者
はい。ありがとうございます。今の強化費の件ですが、日本スポーツ振興センターからも桃田選手のほうに助成金が行っていて、スポーツ庁の鈴木大地長官は、場合によってはその返還も考えると言っています。もし、日本スポーツ振興センターのほうで、例えば返還ですとかそういった判断があった場合に、県の今のところ返還を求めないということで、また少し影響を受けるような部分があるのかないのか、教えてもらえればと思います。
職員
日本スポーツ振興センターがスポーツ振興基金の助成金の一部について、返還の検討をこれから始めるということについては、我々も伺っております。ただ、先ほど知事がおっしゃったように、仕組みが少し違うと我々も認識しておりまして、スポーツ振興センターの検討の状況について、これから注視してまいりたいと思っております。
記者
わかりました。ありがとうございました。以上です。
記者
よろしくお願いいたします。私のほうからは、先日、国交省の小委員会が公表しました都市鉄道のあり方構想、その件についてお伺いできればと思っております。
先日の国交省の小委員会で公表された首都圏の鉄道構想ですが、千葉県が含まれているものは、首都圏と千葉県とのアクセスの分と成田空港のアクセスの分、合わせますと8路線が盛り込まれました。まず、そのことについての御評価をお伺いできますでしょうか。
知事
これをずっと見て、千葉県においておおむねよろしいのではないかなと、そのように考えているところでございます。
記者
そのうちの、特に知事が力を入れていました京葉線、りんかい線の関係でお伺いします。
京葉線とりんかい線の点につきましては、直通が1つ盛り込まれたこと、あと京葉線の複々線化が盛り込まれたこと、さらにその上で総武線と京葉線の接続と、3つの路線構想が盛り込まれました。
当初、県がおっしゃっていたのは、直通と複々線化の2点だったと思うのですが、さらに総武線と京葉線の接続も含まれたことについては、どのように評価をされて。
知事
これは大変いいことで、混雑緩和、利用者の利便性においても、私は評価しております。オリンピック・パラリンピックを迎えて、京葉線とりんかい線の相互直通運転、これはやっぱり一番大事でございますから、まずこれをしっかりと実現するように持ってまいりたいなと、そのようにも思っております。
記者
県の試算では、複々線化と直通のところだけの事業費の試算でいいますと、1,100億円という多大な事業費が試算されております。事業者であるJRや第三セクターの株主である都が負担をすることになると思います。額的には非常に莫大だと思いますが、そことの折り合いのつけ方、あるいは、県としてどのようなコミットの仕方をするのかということをお伺いできればと思うのですが。
知事
それは記者さんも十分に取材してのことだと思います。本当にちょっと多いんですよ。これをどのように話し合って……。ただ、これはやっぱり時間がかかるということはおわかりかと思います。
担当部長、その辺のことを言ってあげて。
職員
交通計画課でございます。京葉線の複々線化につきましては、県の試算では約1,100億円ということで、非常に莫大な事業費になりましたけれども、一方で、混雑の緩和ですとか乗り継ぎ時間の縮小といった、便益効果が非常に高いということがわかっております。今回、県の試算で出した事業費でございますけれども、鉄道事業者、本職の方々が技術の進歩とかそういったものを加味した場合にどうなるかといったこともございますので、その辺はJRさんと今後、勉強会等で話し合っていきたいと考えております。
知事
これね、やっぱりすぐ決まらないんですよ。ですから、ちょっと時間はかかりますけれども、これは将来においてはぜひ実現させたいと、そのように思っているところでございます。
記者
前回の定例記者会見で、知事は、2020年の東京オリンピックのことも路線の関係でお話しされておりまして、沿線には競技会場も多数立地されていると。ぜひ実現させてほしいというお話ございましたけれども、この小委員会の構想ですと、2030年までの目標という形になっていますが、複々線化と直通をセットにということなのか、少なくとも直通だけでも2020年の東京オリンピックまでにと思われているのか、その辺の将来的な計画についてはいかがでしょうか。
知事
まず大事なのは、相互直通運転ですよ。これは最優先しなければいけないと思っております。それと、記者さん御案内のとおり、例えば7年でうまくできそうだなと思っても、行政というのは10年とか15年とか言うものでございます。でも私は、相互直通を何しろ一日も早くやりたいということと、複々線のほうはお金も相当あれもあるものですから、これはしっかりとJRも含めて話し合ってまいりたいと、そのように思っております。
記者
先に直通化のみだけ2020年までにお願いしたいとか、そのようなことはございますか。
知事
2つある中でどっちが優先かと、それは出てきてしまいますからね、その辺はまたいろいろと考えさせていただいて、いろいろな人の御意見も賜りたいと、そのように思っております。
記者
ありがとうございました。私のほうからは以上です。
記者
よろしくお願いします。
こちらの冒頭でもお話しされましたが、保育所関連のお話でお伺いしたいと思います。
先日、千葉市が発表したところによりますと、待機児童の数が11人ということで、3年連続のゼロ達成とはならなかったのですが、その要因について、例えば用地を確保するのが大変だということと、もう一つは、保育士の確保が各都市間でかなり激烈になっている現状も浮き彫りになったという説明を受けたのですけれども、まず、足りないという現状についての知事の御認識と、県として今後、保育士の確保あるいは育成について、支援であったり拡充ができるような方策について何かお考えがあれば、お聞かせください。
知事
たしか保育士さんは3万人ぐらいいるんじゃないかな。はっきりした数字は今持っていませんので、後から説明させますが、実際におやりになっているのは1万ちょっとぐらいだと思います。私、潜在保育士の掘り起こしは大変大事だと、そのように思っております。またもう一つ、本年度から保育士試験を年に2回やります。さらに、保育士の養成施設に対する支援というのも大事で、充実させたいと、そのように思っております。何しろ潜在的な保育士さんはそれだけいるというわけですから、どのようにしたらまた働いていただけるか、そういうことはしっかり考えなければいけない。
ちょっとごめんなさい。担当、その辺、人数等も含めて。
職員
子育て支援課です。今、知事のほうからお話ありましたとおり、平成27年4月1日現在、保育士さんとして働いている方は1万4,000人ほどいらっしゃいます。それに対して、資格を持っている方は5万4,000人ということで、単純に差し引くということではなく、その中には近県のほうで働いている方もいらっしゃいますけれども、ある程度の人数の方が潜在保育士さんということで考えております。
知事
すみません、5万何千人で申し訳ないです。
でも、それだけの方がまだまだ、私たちが支援、またお願いすることによってプラスアルファになると思うので、その辺はしっかりと県としてもやってまいりたいと、そのように思っています。
記者
ありがとうございました。
記者
昨日の水素の利活用に関する提言に関して、改めて水素エネルギーに対してどういうところが期待できるかということと、原発事故から5年たちましたが、将来的なエネルギーの構成としてどういうふうなものが改めて望ましいと知事はお考えか、お聞かせ願えればと思います。
知事
ごめんなさい、私はその辺の知見がないのですが、こんなに手軽にと言っては大変恐縮ですけれども、そういうことができるなら、代替エネルギーとしても大変大きいなと。私、水素自動車に乗りましたけれども、非常に音がなく、なおかつ排気ガスが出ないわけですから、これはすばらしいなと思っています。これを何とか進めてまいりたいというのが大まかな考えでございます。
水素の利活用に向けて、関係企業や研究機関等が情報共有や協議、検討などを行う場を設けたい。その中でしっかりと方向性を示したいと思っているところでございます。
担当部局、つけ加えることがありましたら。
職員
産業振興課でございます。昨日発表したのは、第1段階というか、千葉県の特色というか強みを活かしてどういう水素社会の実現に向けて事業ができるかという、第一歩の研究会の提言を発表したものです。ですので、具体的な目標や、こういう事業をどうやっていくかというのは、今、知事からお話がありましたように、今後、関係企業と研究する場を設置して具体的な事業につなげ、さらに地域の産業の活性化につなげていくというように考えております。
私からは以上です。
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