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更新日:令和5(2023)年12月22日
ページ番号:20791
日時 | 平成28年5月19日(木曜日)10時30分~11時05分 |
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場所 | 本庁舎1階多目的ホール |
動画 | 平成28年5月19日知事定例記者会見(動画) |
知事
初めに、「県民の日」の行事についてお話をいたします。
「県民の日」は、明治6年6月15日に、当時の木更津県と印旛県が合併して千葉県が誕生したことに由来しております。
この「県民の日」を記念して、「ふるさと千葉」への愛着を深めていただけるよう、来月19日に幕張メッセで「ちばワクワク・フェスタ2016」を開催いたします。
このイベントでは「千葉の魅力再発見!交流・体験・知る・味わう」をテーマに、世代を問わず、一日中楽しんでいただけるプログラムをたくさん御用意しているところでございます。メインステージでは佐原囃子と手踊りの披露や、富里高校ジャズオーケストラ部による演奏、神田外語大学の皆さんによるタイの伝統音楽などをお楽しみいただけます。
そのほか、ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉による「県民の日スペシャルコンサート」や岡本真夜さんなどが出演するミュージックライブでイベントを盛り上げます。
また、小さなお子様向けに、サブステージにおいて、「ポケットモンスター」で人気のピカチュウや「キャプテン・シー」による楽しいショーが開催をされるところでございます。
さらに、フェンシングやテコンドーなどオリンピック・パラリンピック競技等の体験や、甲冑の試着、県特産品の販売や千葉ゆかりのグルメなどが楽しめます。
今年は特に、日本遺産として認定された迫力ある佐原の山車を展示するなど、千葉が誇る伝統文化を紹介するほか、県と関係の深いタイ王国も出展をいたします。
ワクワク・フェスタ以外にも、県内11の地域で各地域の魅力を活かした行事が開催されるほか、県内の博物館やスポーツ施設など207施設で無料開放や割引が実施されます。
ぜひ多くの県民の皆さんにご来場いただき、千葉の魅力に触れながら、一日を通して楽しんでいただきたいと、そのように思うところでございます。
知事
次に、「千葉県地震被害想定」及び「石油コンビナート等防災アセスメント」の調査結果についてお話をいたします。
県では、東日本大震災や国の地震被害想定調査などから得られた最新の科学的知見を踏まえ、新たに調査を実施したところでございます。
調査では、県北西部の直下でマグニチュード7.3の地震と、東日本大震災の震源域の南にある日本海溝沿いの地域でマグニチュード8.2の地震という、2つを想定したところでございます。
直下地震では、最大想定震度は震度6強、全壊・焼失家屋数は約8万1,000棟、死者数は約2,100人、避難者数は約80万6,000人、経済被害額は約8兆円と想定されました。
また、石油コンビナートでは、火災が1件程度、油の流出が9件程度と想定しているところでございます。
大きな津波が押し寄せ、銚子市の最大津波高が約8.8メートルと推定しております。この津波による全壊建物数は約2,900棟、死者数は約5,600人と想定されました。
なお、東京湾内では津波がそれほど高くならないことから、石油コンビナート区域での被害は想定されませんでした。
県では、今回の調査結果を受け、防災対策を速やかに進めるとともに、地域防災計画、石油コンビナート等防災計画を修正いたします。
地震はいつ起こるかわかりません。日ごろの備えが重要でございます。県民、事業者、地域、そして行政が連携して防災対策を進め、一緒に「災害に強い千葉県」をつくってまいりたいと、そのように思っております。
知事
次に、自転車マナーアップキャンペーンについてお話をいたします。
本県では、昨年、自転車が関係する交通事故が4,134件発生し、その全体に占める割合は、毎年、人身事故全体の20%を超えております。中には自転車が歩行者に衝突し、相手を死傷させる事故も起きており、全国では、自転車側に高額の損害賠償金が認定されたケースもあるなど、大きな問題となっております。
そこで、県では県民の皆様に、自転車のルールを守り、基本的なマナーを身につけていただくため、今月30日の午後2時30分から、そごう千葉店前などで「自転車マナーアップキャンペーン」を行います。
キャンペーンでは、千葉商業高等学校の自転車マナーアップ隊やチーバくんによる啓発活動、千葉県警察音楽隊による演奏などが行われ、楽しみながら自転車のルールやマナーについて学ぶことができます。
県民の皆さん、自転車は気軽に利用できる便利な乗り物ですが、交通ルールを無視すれば危険な乗り物にもなります。スマートフォンを使いながら、あるいはヘッドホンで音楽を聞きながら自転車に乗っている人を見かけますが、交通事故を招く大変危険な行為で、法令違反ともなりますので、絶対にやめましょう。「自転車は車道が原則、歩道は例外」、そして、「歩道は、歩行者優先」でございます。自転車のルールをきちんと守り、正しいマナーを身につけ、楽しく、安全に利用いたしましょう。
知事
最後に、初夏の観光イベントについてお話をいたします。
5月から6月にかけて、千葉の豊かな自然を満喫できる観光イベントが県内各地で開催されます。
初めに、南房総市の白浜フラワーパークでは、明日から来月19日までの週末、里山で光るホタルと夜の海に輝くウミホタルを一度にごらんいただくことができる「南房総蛍ファンタジア」が開催されます。大ドーム温室内ではゲンジボタルが観賞でき、特設コーナーではウミホタルの発光パフォーマンスをごらんいただけます。
このほか、君津市のロマンの森共和国、いすみ市の源氏ぼたるの里、鴨川市の内浦山県民の森で実施されるホタル観賞会もお勧めでございます。
次に、香取市の水郷佐原水生植物園では、あでやかな姿のアヤメが見ごろを迎え、来週28日から来月26日まで「あやめ祭り」が開催されるところでございます。期間中はサッパ舟と呼ばれる小舟で園内の花めぐりをお楽しみいただけるほか、「嫁入り舟」や「佐原囃子の演奏と手踊り」などの催し物も行われます。
さらに、県内各地ではバラも見ごろを迎えております。袖ケ浦市の東京ドイツ村では約200種、茂原市のレイクウッズガーデンひめはるの里では、約400種の色とりどりのバラがお楽しみいただけます。
この機会に、大自然の中で幻想的なホタルの光に包まれるひとときや、優美に咲き誇るアヤメやバラの花を、ぜひご堪能ください。
私からは以上でございます。
記者
よろしくお願いいたします。
まず、東京都の舛添知事の政治資金の話をお伺いしたいと思います。
先週、舛添知事が定例会見で、家族旅行の宿泊費でしたり私的な飲食代の政治資金への流用について釈明をされて、返金する意向を示されました。ただ、その説明について、なかなか都民や有権者からは納得が得られていない部分もあって、例えば自民党の谷垣幹事長などからも、「猛省が必要だ」などというような指摘もありました。
森田知事も、同じ政治家として、舛添知事の説明を聞いて、そもそも納得ができたのかどうか、そこら辺のところをちょっとまず教えていただいてよろしいでしょうか。
知事
私も、全部が全部見て、変な話、てんぷらにつき合ったわけでもないし、回転ずしにつき合ったわけでもないし、よくわからないところも多々あります。でも、政治資金規正法というものがあるわけですから、それを遵守することは当然でございますし、それと大事なことは、これは東京都知事でございますから、東京都民にわかりやすく説明する、それは私は非常に大事かなと。そして、東京都民の方が判断をする。そうあるべきではないかなと、そのように思っております。
記者
ありがとうございます。
特にその内容に関して、今回返金の意向を示された中には、この千葉県の木更津市のホテルで家族旅行中に会議をしたと、そういった内容があったり、あとは、返金ではございませんが、美術品をインターネットのオークションなどで購入して、それを資料代として政治資金から支出したなんてこともありました。
この政治活動に当たり、政治資金で処理することに関して、今、舛添さんの説明にありましたような、家族旅行だったり、美術品だったり、こういったところを政治資金で処理することに関しては、どういうふうにお考えでしょうか。
知事
舛添さんという人は非常に頭のいい人だから、いろんなことはお考えになっているんだと思いますけれども、しっかりと法に照らし合わせて、政治家ですから、都知事ですから、自分で御判断すべきだと、私はそのように思っております。
記者
わかりました。
続いて、話題は変わりますけれども、明日20日に、台湾では民進党の蔡英文主席が新しく総統に就任されます。国民党からの政権交代は8年ぶりということですけれども、森田知事は、これまでも何度も台湾に足を運ばれて、県産の農産物の輸出規制解除を訴えていらっしゃいます。新たな政権になられて、また、新たな総統になられて、これからどのようにアプローチしていくのか、どういったところを期待しているかというところを一言教えていただければと思います。
知事
農産物の解除は何としてもやりたいと。これをやることが、より一層、千葉県のみならず被災県の成長につながると私は強い信念を持っているところでございます。だからこそ、千葉県のトップセールスといいますか、私も向こうに行きまして、向こうの民間のテレビに出て、そういうことを訴えてきたところでございます。
今回の蔡総統は非常に親日的と聞いております。それは別としても、事実、日本という国は非常にそういうところに対しては厳しいですから、その中で私たちは食べて、それからまた、今、台湾からも世界からも日本に来て、みんな食を楽しんでいただけるわけですから、全く問題ないわけです。蔡総統にもこの辺をしっかりと訴えてまいりたいし、また、機会があれば、向こうの民放のテレビに出て、向こうの皆様にお伝えしたい。ただ、これは、千葉県が「おらが、おらが」ではなくて、しっかりと農林水産省、官邸とも連絡を密にしながら、一歩一歩やってまいりたいと思っております。
記者
わかりました。どうもありがとうございました。
記者
よろしくお願いいたします。
まず、千葉県の地震被害想定調査結果についてお伺いできればと思っております。
東日本大震災後、県としては初めての調査結果の公表となります。2種類の震災がありまして、県北西部直下地震では、最大死者数2,100人を見込んでいる。房総半島東方沖日本海溝沿い地震について言うと、揺れはないものの、津波が想定されると。逃げない場合という条件はつきますけれども、こちらも最大5,600人の死者が出るという調査結果が出ました。それぞれの調査結果について、まず知事の御感想をお伺いできますでしょうか。
知事
これは、あくまでも想定の調査結果でございます。これを上回ることもあるし、下回る場合があることもまた事実でございます。しかし、今回は、特に熊本の地震を勉強させていただきながら精査したところだと思っております。もちろん、被害がこうなる、ああなるというのも大事ですが、それ以上に私が言っていることは、自然の災害はいつ起こるかわからない。だから、私たちは絶えず心してそれに備える気持ちが大事だと、そういうことを私述べているところでございます。
詳細につきましては、担当部局、お願いいたします。
職員
今回の被害想定で大変大きな被害想定が出ましたので、これを踏まえまして、今後、県としても、地域防災計画の修正などを含めまして、全庁挙げて一層の防災対策に取り組んでいきたいと考えております。
記者
この被害ですが、今、想定よりも大きいというような話がありましたけれども、知事としては、想定よりも大きかったでしょうか、それとも想定の範囲内でありましたでしょうか。
知事
専門家の方がいろいろな見地から精査しての数字だと思いますので、私は、これを軸として考えたいと思っております。
記者
担当部局の方もおっしゃっていましたけれども、この結果を踏まえて、防災あるいは減災対策の具体的なスケジュールと申しますか、今の段階では、どのようなことをやっていくお考えでしょうか。
知事
記者さんが思うことは当たり前なので、ただ、こういうことというのは、いろんな情報をどんどん入れながら、そして、いろんなことを想定しながらやっていくもので、今すぐこうだということが出ないのもまた事実です。それは御理解賜りたいと思います。ですから、私どもは、今あったこと、それから過去にあったこと、そしてこれから未来に想定されるもの、これらをしっかりと精査し、そして皆様に御提示してまいりたいと、そのように思っているところでございます。
担当部局、どうぞ。
職員
具体的には、今回の被害想定を受けまして、地震防災戦略、それから地域防災計画、そういうものの見直しを図っていきたいと考えております。
記者
ありがとうございました。次の質問に移らせていただきます。
まだ5月ではありますけれども、7月に入りますと、参院選、国政選挙の時期に入ってまいります。今、国会のほうでは、消費税増税見送りの可否の議論がまさに出ております。さらに、当初は衆参同日選という話がにわかに出てきた一方で、熊本の地震が起きまして、今、選挙を党利党略のためにやるべきなのかというような議論もあり、衆参同日については見送りの話が出てきたり、あるいはまた衆参同日はするべきだという話が出てきたり、国会内でもかなり議論が伯仲しているようですけれども、知事御自身としては、衆参同日選の是非についてはどのようにお考えでしょうか。熊本の地震もありまして、衆参同日選はするべきではないとお考えなのか、あるいは、そういう話とはまた別に、消費増税の話を考えると同日選にするべきなのか、その辺のことをどのようにお考えか、お伺いできますでしょうか。
知事
こういうことは、専門家の方が、また国においては国会議員が、十二分に議論をして固めるものだとは思っておりますが、消費税につきましては、私はアベノミクスというのはある程度成功していると思うのです。ただ、今はそれが下まで届くに至っていないというのもまた事実だと思います。これは、もっともっといろいろな知見を集めてみなければ正確なことは言えませんが、今、私個人の考え方から言うと、今回は、消費税は少し見送ったほうがいいのかなという考えは持っております。
それから、同日選挙でございますが、確かに、熊本のこともありました。いろんなことがあります。これは、私も国会にいたころがありますけれども、いろんな政治的なものを絡めながら考えていくもので、表に出たものだけを、「そうだな、そうだな」と見せるのは非常に難しいところがあります。
ですから、今回も、憲法の問題もあるでしょう、消費税の問題もあるでしょう、いろんな問題がありますが、どちらにいたしましても、私は、お国が安定しなければ日本は安定しない、経済は安定しないという考えでございます。これは首相の専権事項でございますから、国にとって今やるべきだと思うならばおやりになったほうがよろしいですし、もうちょっと待とうと思えば待てばよろしいというように私は考えているんです。これは私たち地方の人間が短絡的に言えることではありません。やっぱり、お国を考える、また世界との関係も考えながら、官邸が日本のかじ取りをしっかりとやっていただきたいと、そのように思うところです。
記者
ありがとうございます。
最後に、舛添知事の話が出ましたので、私も重ねてお伺いします。
知事御自身は、例えば家族旅行ですとか私的な飲食ですとか、舛添知事のようにプライベート利用をされているようなことはありませんでしょうか。
知事
家族旅行だとかそういうものはプライベートですから、プライベートですよ。
記者
ごめんなさい。経費で計上しているという。
知事
プライベートのものですから、プライベートで処理しています。
記者
私的な流用はされていないかどうかという。
知事
要するに、政治資金でどうのこうのという、そういうものはありません。
記者
大丈夫ですか。
知事
もちろんです、もちろんです。
記者
大丈夫ですね。わかりました。ありがとうございました。
記者
よろしくお願いします。
衆院選に関して、民進党と共産党が選挙協力するということで一応合意しているようで、県内でも選挙区の調整が少しずつ始まっているようですけれども、知事から見て、民進党と共産党が協力するということについて、まずどういうふうにお考えですか。
知事
政治の流れを見ると、「たとえ相手が悪魔でも私は手を握る」と言った人もいらっしゃいますし、政治というのは、本当に、方程式では到底割り切れないものが多々あることもまた事実なんですね。ただ、私が言えることは、国民にわかりやすい政治形態をとるということが一番重要だと思うんですね。だから、国の柱となるものに対して、しっかりとした整合性を持ったことを示すべきだと思っております。
記者
共産党は、今回の安保法制を撤回するためだけの連立政権という構想を描いているようで、それが終わったらすぐまた解散するようなことも言っていますけれども、こういうあり方というのはどう考えますか。
知事
各党さん、それぞれの戦略はあるとは思いますが、そういうことが国民に認められるかどうかは、これは国民がしっかり判断しなければいけないと私は思っております。私たち国民というのは、ばかじゃありませんから、その点はしっかり見ているのではないかなと、そのように思っております。
記者
あともう一つ、アメリカの大統領選挙で、ヒラリーさんと、共和党のほうもトランプさんが、候補者が2人絞られました。トランプさんは結構過激な発言をされていて、安全保障に関してもかなり日本に負担を求めるような発言をされていますけれども、あるいは北朝鮮に行って直接首脳会談をするようなお話もされていますけれども、どういうふうに見ていらっしゃいますか。
知事
どういう?
記者
どういうふうに知事としては感想がありますか。
知事
私はね、アメリカという国は本当にわからない。日本もわからないと思いますけど、余計わからないところが多いので。ただ、日本の場合は、世界をどうのこうのというところまでは行っていませんよね。アメリカの場合はまさしく、アメリカの大統領が世界を動かすと言って間違いないわけですよね。やはりアメリカという国は自由圏の旗頭でもあるし、それがしっかりした信望を持ってもらわなければ困るというところもあります。
ただ、選挙戦略の一環としていろいろおありになっているのでしょうけれども、私としては、余りにも現実離れしている話が多いのかなと、そう思うところでございます。確かに現実離れしたものというのはおもしろいんですよ。でも、またもう一つの面から考えてみると、そのような気持ちを国民に醸成させてしまったという、政治というものに対してもある意味では警鐘を鳴らしているのかなと、そのような感じもいたします。
記者
よろしくお願いします。
地震の被害想定調査結果の関係でお聞きします。先ほど知事は、熊本地震の教訓も勉強させていただいてという形でした。熊本地震の場合、震度7レベルの地震が2回来たということが特徴かと思いますが、今回の調査結果は恐らく2回ということは想定されていないと思います。この点について、今後、震度7レベルが2回以上起こることがあるんだという教訓を、千葉県としてどのように御反映させていただくお考えでしょうか。
知事
これは、2回目が本地震と言われたぐらい大変大きな地震があって、いろんなことが起きました。津波なんかもそうですよね。第一波よりも第二波のほうが大きいという、そういう事例もあるわけですから、それに対して、今度はそれを織り込んだ対策というのをしっかりと考えていかなければならないと思います。
担当局、お願いします。
職員
防災政策課でございます。
今回の被害想定調査については、平成26年度から27年度にかけて実施しておりまして、直接には熊本地震を考慮しているわけではございません。今回の熊本地震、震度7が2回起こったというのは、新しい事象でございますので、今後、熊本地震の検証結果や国の被害想定の動向を注視しながら研究してまいりたいと考えております。
知事
今までのことが方程式どおりに来るかというと、また違うのが大自然の驚異なものですから、その辺を研究するのを担当部局が頭を悩ましているところだということも御理解を賜りたい。しかし、できる限りの想定を加味しながら、千葉県としても対応していくという、そのような考えでございます。
記者
よろしくお願いします。
東京五輪に関して、招致の段階でコンサル会社に2億3,000万円が支払われていたということが明るみになりましたけれども、まず、知事の是非についてのお考えと、あと、JOCとか国に対しては、今後どのような対応をしていただきたいと思っていらっしゃるか、お聞かせください。
知事
そのコンサルタントというのは、よく政治でも使われるんですよね。ごめんなさい、私は勉強不足なせいか、コンサルタントが1から10どういうことをやって、どのように運営されて、今までどういう結果をもたらしているかというのが、ちょっとまだ理解できないところがあるので、その中で明確なご回答はちょっと御遠慮させていただきたいのでございますが。
ただ、世界はわからないところでわからないものが動いているというのを何となく感じることがありますよね。そんなことはあります。でも、我が日本というのは、しっかりとした、平たく言えばまじめな国でございますから、正々堂々とやるのが筋だと思っているところでございます。
記者
あと、JOCとか国に対してはどのような対応を望んでいらっしゃいますでしょうか。
知事
JOCの人たちもあんまり、僕は100%わかっているというのは、どうなのかなとはっきり思うところはありますよ。だから、国民に対しては、もちろん国際的ないろいろな中で、言えることと言えないこともあるとは思いますけれども、東京オリンピックを盛り上げるためにも、できる限りの情報を開示していただきたいなと、そのように感じたところはあります。
記者
ありがとうございました。
記者
先日、旭市の干潟の土地改良区のほうで、多額の使途不明金が判明して、土地改良区のほうでは、事務局長のほうで使い込みがあったというようなことで、第三者委員会も立ち上げて全容解明に乗り出すということですけれども、県のほうも設立を認可して、指導監督する立場にあったということですけれども、今回の事態をどのように受けとめていらっしゃいますか。
知事
県が指導監督に努めてきた土地改良区で巨額の使途不明金が判明するという重大な事案が発生したということは、まことに遺憾で、残念でなりません。県といたしましても必要な調査をしっかり進め、適切に検査を実施するよう、担当部局に指示してまいります。これらによりきちんとした再発防止が講じられるよう、しっかりと指導してまいりたいと思います。
担当部局、つけ加えることがありましたら。
職員
農地・農村振興課でございます。
干潟土地改良区の使途不明金につきましては、4月29日の土地改良区から県への第一報に対しまして、4月30日から職員が土地改良区に入り、事情聴取並びに会計書類等の事実確認に努めているところでございます。
干潟土地改良区においても、専門家からなる第三者調査委員会を立ち上げると聞いておりますが、一日も早く全容が解明され、きちんとした再発防止策が講じられるよう、県といたしましても、必要な指導・助言を行ってまいりたいと考えております。
記者
わかりました。ありがとうございます。
記者
よろしくお願いします。
さっきのオリンピック関係の質問のニュアンスの確認なんですけれども、日本はまじめな国だから、正々堂々とやるのが筋という点について、もうちょっと言葉を補っていただけると。知事として何か賄賂性みたいなものを感じる気持ちもあるのかどうか、というふうにもとれてしまうのですけれども。
知事
賄賂性とかそういうのではなくて、さっき言ったコンサルタントですか、こういうのはやはり認められているものじゃないですか。ただ、コンサルタントをどういうふうに使ったかというのは私たちの知るところではないですし、そういうものも、大きな目で見て皆さんに間違えられないようにやっていただきたいなという意味を込めて言ったのでございます。
記者
何か疑念を招くようなことはするべきではないということですか。
知事
それは私だけではなくて、全国民が思っていることだと思います。
記者
あともう一点、参院選のことですけれども、知事としては、一国民として、または知事として、これが争点だみたいに思っていらっしゃることはどのようなことですか。
知事
やはり、先ほども言いましたけれども、安定してくれないことには、皆さんもごらんのとおり、政権与党がころころ変わると、地方というのは本当に参るんですよ。ですから、私は衆参がしっかり安定していただきたいと思っております。そのためには、国民が望むこと、してもらいたいこと、そして私たち国民も候補者をしっかり見て、一票というものの大事さを、こういうときこそ私は行使しなければいけないと、そのように思っております。
何しろ、投票率が低いでしょう。例えば、50%、60%、知事選になると31.9%かな、32%ですよ。そういうものも含めて、やっぱり投票のときの一票というのは大きな声でございますから、投票する側もしっかり見て投票するということが日本国のためになると私は信じております。
記者
ありがとうございました。
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