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更新日:令和6(2024)年10月11日

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2024ちば起業家育成プログラム小中学生編第1弾(体験先企業:成田国際空港株式会社・株式会社みなも)

 千葉県では、これからの社会を担っていく小学生・中学生を対象に、アントレプレナーシップ向上を支援するとともに、起業機運の醸成を図るため、起業家育成プログラム小中学生編を実施しました。

 令和6年度の第1弾の取組として、成田国際空港株式会社及び株式会社みなもに御協力をいただき、「空港周辺が盛り上がる食のビジネスを考えよう!」をミッションとするプログラムを実施しました。

参加者

小学4年生から中学3年生までの26名

プログラム実施状況

はじめに(用語の解説)

  • 模擬会社
    参加者は、5名程度のグループに分かれて模擬会社を設立。それぞれがコイン(模擬金銭)を出資し、株主兼取締役となり、事業活動に取り組みました。
  • メンター
    参加者の活動をサポートする支援員。本プロジェクトでは、各模擬会社に1名のメンターを配属し、参加者の気付きを促しました。
  • カベウチ
    アイデアを他の人に話すことで、考えを整理すること。他の人の意見を聞きながらアイデアを育てていくことで、より良いアイデアを構築しやすくなります。今回のプロジェクトでは、成田国際空港株式会社及び株式会社みなもの方々に御協力いただき、参加者が考えたアイデアに意見を述べていただきました。
  • ペルソナ
    商品やサービスを利用する典型的な顧客モデルのことで、マーケティングにおける概念です。
    ビジネスを考える際に、年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、家族構成、趣味、特技、価値観、ライフスタイルなど、実際に実在しているかのようにリアリティのある仮想の顧客プロフィールを作ります。このように細かく作り上げた顧客プロフィールがペルソナです。

1日目(起業について学ぼう・体験先企業を知ろう)

成田国際空港株式会社からの説明

まず、会社・起業について学ぶために、起業についてのクイズ大会を実施。起業の流れを学ぶとともに、定款を作成するプロセスを体験しました。

その後、参加者は、チーム(模擬会社)ごとに分かれ活動を開始。

成田国際空港株式会社の社員の方から、成田国際空港の歴史や、「成田国際空港があることによって地域に好影響を与えたい」との考え方について説明を受けるとともに、「地域の人々にとって、地元が特別な場所になる食ビジネスを創造してほしい」との依頼を受けました。

空港ツアー

また、成田国際空港のことを知るために、成田国際空港についての説明を受けながら、成田国際空港内を巡る空港ツアーを実施。成田国際空港の規模の大きさなどを実感しました。

また、ツアーの最後には、航空科学博物館に行き、食ビジネスを実施する想定場所である航空科学博物館の広場を確認しました。

2日目(体験先企業を知ろう・アイデアを考えよう)

株式会社みなもからの説明

まず、各チームの会社名を決めるとともに、それぞれがコイン(模擬金銭)を出資し、模擬株式会社を立ち上げるとともに、全員が代表取締役に就任しました。

その後、株式会社みなもの副社長から、テーマである食ビジネスについてアドバイスを受けました。

アイデア検討

また、会場にて、成田国際空港株式会社の社員の方へのインタビューを実施。成田国際空港や成田市周辺についての知識、成田国際空港で働く人の考えなどを学びました。

その後、各社は初日に成田国際空港株式会社から提示を受けたテーマを踏まえたアイデアの検討を行いました。

3日目(アイデアを考えよう・体験先企業とアイデアを議論しよう)

カベウチの様子

2日目に引き続き、検討するアイデアの深度化を図るため、模造紙や付箋を駆使しながら、チーム内で議論を深めました。

午後はカベウチの時間。「地域の人々にとって、地元が特別な場所になる食ビジネス」という検討テーマを提示していただいた成田国際空港株式会社の社員の方や株式会社みなもの副社長に、自分たちのプランを説明しました。

フィールドワークの様子

その後、成田国際空港株式会社の社員の方や株式会社みなもの副社長からのフィードバックを踏まえ、各模擬会社は検討を進めました。

また、空港内でフィールドワークを実施し、成田国際空港内にある各店舗などを実際に見ることで、成田国際空港の知識やイメージを更に深めました。

4日目(アイデアを考えよう・体験先企業とアイデアを議論しよう)

最終カベウチの様子

3日目に引き続き、検討するアイデアの深度化を図るため、模造紙や付箋を駆使しながら、チーム内で議論を深めました。また、他のチームのメンターからも意見を聞き、アイデアのブラッシュアップに努めました。

午後は最終発表前の最後のカベウチを実施。成田国際空港株式会社の社員の方や株式会社みなもの副社長に、ブラッシュアップしたプランを説明しました。

最終発表準備の様子

その後、最終カベウチでいただいた意見を踏まえ、各模擬会社は5日目の最終発表に向けてアイデアの最終検討・発表準備を進めました。

また、アイデアの最終検討に当たって、成田国際空港株式会社の社員の方にも積極的に意見を聞き、アイデアの更なるブラッシュアップに努めました。

5日目(完成したアイデアを発表しよう)

最終日となる5日目は、各模擬会社が検討を進めてきたビジネスアイデアを発表しました。

発表会

最終発表会は、以下のフォーマットで行いました。

  • 検討テーマを提示していただいた「成田国際空港株式会社」及び「株式会社みなも」に対してプレゼンテーション
  • 発表概ね5分間+質疑応答
  • 評価のポイントは以下の4点
    • ペルソナに価値を届けられるアイデアになっているか
    • 新しい視点と発想の面白さがあるか
    • 成田国際空港らしい事業案になっているか
    • 提案内容への情熱、自信を持っているか
  • 評価内容に基づき、各模擬会社は売上を計上(上位評価ほど高売上となる)

各模擬会社の発表

模擬会社名 企画コンセプト
デリシャスマイル株式会社 飛行機を見ながら外国のアイスを食べられるキッチンカー
フードピア株式会社 オリジナルスムージー作成等、野菜を中心とした食体験を畑とフードトラックで提供
Skile株式会社 ファーストクラスをテーマとしたカフェ
株式会社ユニコーンクローバー 地元の野菜を使ったスイーツをなるべく無添加で作りお店で子供たちへ提供
株式会社そらめし 廃棄される食材を使用したフルーツフレーバーパウダー付き芋けんぴを販売

第一位に表彰されたのは「デリシャスマイル株式会社」。

表彰式の様子

「デリシャスマイル株式会社」の提案は、成田国際空港周辺のおいしい特産物を使った、まだ食べたことのない外国のアイスをキッチンカーで提供することで、成田を活性化し、観光客リピーターの増加を狙った企画でした。

決算作業

成田国際空港株式会社及び株式会社みなもへのプレゼンテーションの結果、各模擬会社はそれぞれの売上を得ました。

修了式の様子

この5日間での活動により発生したコスト(費用)と売上をもとに、決算作業に取り組み、黒字となった模擬会社には法人税を納めていただきました。

 

その後、清算作業を行い、1日目に出資したコイン(模擬金銭)の額がどのように変化したかを確認しました。

最後に5日間の振返りの後、修了式を行い、プログラムの全課程を終了しました。

お問い合わせ

所属課室:商工労働部経営支援課経営支援班

電話番号:043-223-2712

ファックス番号:043-227-4757

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