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更新日:令和6(2024)年3月22日
ページ番号:9414
千葉県では、近年の高水温下での水温停滞等を原因とする年内のノリ養殖の生産不振に対応するため、不安定な海況の中でも従来品種より生長が優れ、収量性が高い新品種「ちばの輝き」を開発し、品種登録を行いました。
これによりノリ養殖の生産枚数の増大と安定に寄与することが期待されます。
ノリ養殖は気象や海況に大きく左右され、特に水温はノリの生育に大きな影響を与えます。ノリが安定して生育するには、秋季のスムーズな水温降下が必要ですが、近年の温暖化傾向により、この時期の水温が高く、また変化が大きいことがノリの健全な生育を妨げ、生産枚数減少の一因となっています。
そのため、生産者団体からの開発の要望を受け、水産総合研究センターでは平成17年度から、高水温時の水温変化に強い品種の開発に取り組み、このたび新品種「ちばの輝き」を開発しました。
新品種の活用により、需要が多く、価格が良い年内を中心に、ノリ生産枚数の増大と安定に寄与することが期待されます。
【参考資料】「ちばの輝き」開発までの経緯(PDF:194KB)
平成21~22年度ノリ漁期において、県内生産者を対象に新品種の種苗を配付し、漁業者による試験的な養殖を実施したところ、年内生産は総じて成長が良好であり、収量性が高く、製品の品質も良いとの試験結果が得られました。現在は、(公財)千葉県水産振興公社による生産体制を整え、希望する漁業者へ配付しています。
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