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更新日:令和6(2024)年5月29日

ページ番号:19970

平成22年12月定例千葉県議会知事あいさつ

本日ここに、12月定例県議会を招集し、当面する諸案件について御審議いただくことといたしました。

今回提案いたしました案件は、平成22年度の補正予算案、各種条例案、その他附帯議案の43議案のほか、報告2件であります。

はじめに、「ゆめ半島千葉国体」及び「ゆめ半島千葉大会」について申し上げます。

県議会の皆様をはじめ、関係市町村、競技団体及びボランティアなど県民を挙げて準備を進めてきた結果、大成功のうちに終えることができました。

御尽力いただきましたすべての皆様に心から御礼申し上げます。

両大会では、天皇皇后両陛下をはじめ、多くの皇族方の御来県を賜り、競技の御観戦のみならず、各地で県民の方々とも親しく触れ合っていただきましたことは、素晴らしい思い出として、いつまでも県民の心に深く残るものと考えております。

「ゆめ半島千葉国体」では、陸上、馬術、山岳、剣道など多くの競技で千葉県選手団「チームちば」が旋風を巻き起こし、その結果、男女総合成績で「天皇杯」、女子総合成績で「皇后杯」、ともに1位となり、悲願の完全優勝を成し遂げました。

今後も、この輝かしい成果を活かし、県民がますます元気で活力を持って過ごせるよう「スポーツ立県千葉」の定着を目指してまいります。

また、「ゆめ半島千葉大会」では、千葉県選手団は、金145個、銀49個、銅24個の計218個のメダルを獲得し、最高の成績を収めました。

本県選手団が立派な成績を収めたことは、この上ない喜びであり、夢に向かって全力を尽くして戦う選手たちの姿に私も大変感動いたしました。

さらに、裏方として両大会を支えていただいた競技役員やボランティアの皆様、御協力をいただいた企業や団体の方々、そして、何より開会式や閉会式、各競技会場で選手に盛んな声援を送り、また、「最高の笑顔」や「温かいおもてなしの心」、環境美化活動などにより大会を盛り上げていただいた多くの県民の皆様に対して、あらためて感謝いたします。

また、今大会のマスコットキャラクターとして、大会のPRに大活躍してくれた「チーバくん」ですが、子供から大人までの幅広い世代から人気を得ていることから、来年1月からは県のマスコットキャラクターとして、引き続き活躍してもらうことにいたしました。

「チーバくん」には、本県が誇る様々な魅力の発信に、大いに力を発揮してもらいたいと期待しています。

これからも、今回培った笑顔とおもてなしの心を千葉県の財産として活かしながら、多くの方々に「千葉に来てよかった。」「また千葉に来たい。」と言っていただける元気な千葉県づくりに取り組んでまいります。

この秋はもう一つの「夢と感動」がありました。千葉ロッテマリーンズが見事5年ぶり4度目の日本一に輝いたことです。

レギュラーシーズン3位からの日本シリーズ進出で、まさに崖っぷちからの栄冠でした。その道のりは、激闘の連続でしたが、最後まで諦めずに夢に向かって戦う選手達のひた向きな姿とチームの「和」に、多くの方々が心を打たれたのではないでしょうか。

県では、このようなロッテマリーンズの活躍をたたえ、チームに対して知事特別賞を、西村監督には知事特別感謝状を、それぞれ授与したところです。今後の更なる活躍を期待いたします。

続いて、このたび提案いたしました議案の概要について申し上げます。

議案第1号は、一般会計の補正予算案で、国の経済対策やひったくり事件などの緊急的な課題に対応するため、34億7千2百万円を増額しようとするものです。特に、ひったくり事件は、全国的に減少傾向にある中、本県は昨年に比べ増加傾向にあるなど、直ちに対応しなければならない課題です。このため、事件が多発している警察署を中心に、覆面バイクを追加配備し、犯罪の検挙・抑止対策を強化するとともに、徹底した防犯の啓発・広報活動を展開してまいります。

議案第2号から議案第4号は、特別会計の補正予算案です。

議案第5号から議案第18号までの14議案は、いずれも条例の制定または一部改正についてであります。そのうち主なものについて御説明申し上げます。

議案第5号は、風俗案内業について、風俗営業と同様の規制を行うため新たに条例を制定しようとするものです。議案第6号は、千葉県人事委員会勧告に基づき、給料表の改定及び期末・勤勉手当の支給割合の引下げ等を行うため、議案第8号は、特別職の期末手当の支給割合の引下げを行うため、議案第9号は、防災危機管理監の新設や、出先機関の改組など知事部局の組織の見直しを行うため、議案第11号は、県内で初めてオートバイ専用の駐車区間を千葉銀座通りに指定することに伴い、新たに手数料の徴収規定を設けるため、議案第12号は、理容所及び美容所において洗髪及び洗顔のための設備の設置を義務付けるため、それぞれ条例の一部を改正しようとするものです。

議案第19号から議案第24号までの6議案は、工事請負に係る契約を締結することについて、議案第25号は、損害賠償請求事件の和解について、議案第26号は、平成23年度の本県における当せん金付証票の発売額を380億円以内と定めるため、議案第27号から議案第43号までの17議案は、公の施設の指定管理者を指定することについて、それぞれ議会の議決を得ようとするものです。

以上が、このたび提案いたしました議案の概要ですが、なお、この際、当面する諸問題について御報告申し上げます。

まず、成田空港関係について御報告申し上げます。

成田空港の年間発着枠30万回への容量拡大については、10月13日、国・県・関係9市町及び成田国際空港株式会社からなる「四者協議会」において合意されました。

更なる容量拡大は、特に騒音下の皆様に大きな不安を喚起させましたが、本県の飛躍拠点としての成田空港の地位を確立し、共生・共栄を目指すという関係者の強い意志と共通理解のもと、合意形成が図られたと考えております。

県としては、30万回の合意を受けて、環境対策の一層の充実に努めるとともに、成田空港の更なる機能強化と利便性向上等を目指したいと考えており、「成田空港緊急戦略プロジェクト会議」で提言された30万回に向けての機能強化と、空港への鉄道・道路アクセスの抜本的な改善策など基盤整備等について、今月11日に国に対して要請したところです。

今後とも国際線基幹空港としての機能を活かした施策展開に積極的に取り組み、本県経済の活性化を目指してまいります。

次に、東京湾アクアライン及び首都圏中央連絡自動車道について申し上げます。

アクアラインについては、料金引下げの社会実験を開始してから1年3か月が経過いたしました。この間、交通量は昨年に比べ1.5倍に増加し、また、利用者の9割の方が、現在の利用料金の継続を希望しています。

九都県市首脳会議や関東地方知事会議においても、全会一致の賛同を得て、国などに対し継続して、国策による料金引下げの要望を行っているところであり、普通車800円として利用されるアクアラインは、もはや首都圏の大動脈として欠かせないものとなってきております。

社会実験が終了する平成23年度からの国策による恒久的な料金引下げの実現に向け、さらに一層強く国へ働きかけてまいります。

また、東京湾アクアラインや東関東自動車道と一体となって広域的な幹線道路網を形成する首都圏中央連絡自動車道は、成田空港の機能拡充をはじめ、物流機能の高度化や地域経済の活性化、観光立県の推進などに寄与する極めて重要な道路です。

10月18日には、圏央道沿線の8都県市で構成する「首都圏中央連絡自動車道建設促進会議」の会長として、国に圏央道全線の早期完成を要望してきたところです。

さて、明日から2日間、「トラベルマート2010」が幕張メッセで開催されます。海外各国の旅行会社やメディア300社と国内の事業者400社が一堂に会する国内最大の国際観光商談会で、千葉県を売り込む絶好の機会でもあります。

そこで県では、海外からの関係者を歓迎し、県内の事業者と交流を図る国際観光交流会「千葉県の夕べ」を開催します。

私自らが先頭に立って、国際観光に取り組む県内事業者とともに、千葉県の魅力、ポテンシャルをPRしてまいります。

最後に、民事再生手続を進めてまいりました株式会社かずさアカデミアパークにつきましては、10月14日の債権者集会において再生計画が可決され、裁判所の認可を得ました。これを受けて、再生計画に基づく増減資と債務の弁済が行われ、11月15日に裁判所が再生手続の終結を決定したところです。

また、同社は、11月10日の株主総会及び取締役会において、新たな経営陣を選任し、再出発することとなりました。

同社が引き続き、かずさアカデミアパーク事業において重要な役割を担うとともに、かずさ地域の更なる活性化に貢献していただくことを期待しています。

以上、このたび提案いたしました案件の概要等の説明及び、当面の諸問題について御報告させていただきました。

よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。

お問い合わせ

所属課室:総務部財政課企画調整班

電話番号:043-223-2071

ファックス番号:043-224-3884

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