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ホーム > 環境・まちづくり > 環境 > 大気 > 騒音・振動・悪臭 > 航空機騒音について > 東京国際空港(羽田空港)周辺航空機騒音測定結果 > 羽田空港再拡張に伴う航空機騒音実態調査 > 平成25年度羽田空港再拡張後の航空機騒音実態調査結果について
更新日:令和4(2022)年12月13日
ページ番号:310248
発表日:平成26年3月28日
千葉県環境生活部大気保全課
羽田空港D滑走路の供用開始(平成22年10月)による航空機騒音の実態を把握するため、県では、平成22年度から騒音実態調査を実施しています。
平成25年度は、これまでの調査で騒音の顕著な増加がみられた千葉市、四街道市及び市川市の5地点で実態調査を実施しました。
調査の結果、千葉市内においては、前年度と比べ夏季の騒音値レベルが低下した地点もありましたが、供用前との比較では依然として、全ての地点で騒音レベルが高い状況にあります。
なお、住居専用地域における航空機騒音の環境基準と比較した場合、基準値を超過した地点はありませんでした。
調査地点は、これまでの調査で騒音が顕著に増加した地域から、3市5地点を選定し、D滑走路供用前後の航空機騒音について実態比較を行いました。
また、羽田空港では、北風時と南風時で飛行経路が大きく異なるため、南風が多い夏季と北風が多い冬季に、それぞれ2週間の短期調査を実施しました。
航空機騒音に係る環境基準の評価は、平成25年4月以後は「時間帯補正等価騒音レベル:Lden(エルディーイーエヌ)、単位:デシベル」という指標を用いて行うこととされています。
全調査地点について、夏季、冬季ともに住居専用地域の環境基準「Lden57デシベル以下」と比較した場合、基準値を超過した地点はありませんでした。
また、25年度調査結果をまとめると以下のとおりです。
調査地点は、主に南風悪天時着陸ルートの影響を受ける地域にあります。発生頻度は少ないものの、着陸機の騒音の影響が大きい地域です。
調査期間中に南風悪天の状況が前年度と比べ多く発生したことにより、前年度よりもLdenが増加したものと考えられます。
調査地点4地点は、主に南風好天時着陸ルートの影響を受ける地域にあります。
南風好天の状況が多い夏季の調査では、千葉市内においては、Ldenが前年度と比べ低下しました。その要因としては、調査期間中の気象条件及び国による南風好天時南側着陸ルートの高度引き上げの効果などが考えられます。
また、冬季の調査では、南風好天の状況が前回の調査時と比べ多く発生したことにより、いずれの地点においても前回よりもLdenが増加したものと考えられます。
【騒音測定結果】
Lden(デシベル)
No. |
市 |
調査地点 |
供用前 |
夏季調査 |
冬季調査 |
||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
H22 9月~10月 |
H23 8月 |
H24 8月 |
H25 8月~9月 |
H22 12月 |
H23 12月 |
H25 12月 |
|||
1 |
市川市 |
大洲小学校(~H23) 大洲幼稚園(H24) 市川昴高校(H25) |
24.4 |
40.8 |
43.4 |
44.6 |
35.0 |
35.9 |
41.4 |
2 |
千葉市 |
川戸小学校 |
33.4 |
47.7 |
49.4 |
46.9 |
47.4 |
37.2 |
45.0 |
3 |
千葉市 |
千葉南高校 |
33.7 |
45.5 |
46.8 |
46.5 |
46.1 |
36.7 |
41.9 |
4 |
千葉市 |
千葉大宮高校 |
34.4 |
46.8 |
48.0 |
46.1 |
45.4 |
39.0 |
44.0 |
5 |
四街道市 |
四街道西中学校 |
33.8 |
44.3 |
45.3 |
44.6 |
42.2 |
36.3 |
42.0 |
(注)測定期間は平成24年度以前が1週間、平成25年度が2週間でした。
本調査結果のほか、国・県が常時監視のために設置している固定測定局の騒音データも併せて活用し、国に対して本県における騒音軽減策を求めてまいります。
なお、国によるさらなる騒音軽減策等、羽田空港に発着する航空機をとりまく状況の変化を踏まえ、引き続き適切な騒音実態の把握を行っていく予定です。
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