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報道発表案件

更新日:令和6(2024)年9月27日

ページ番号:404247

腸管出血性大腸菌(O157)による溶血性尿毒症症候群(HUS)の発生について(令和2年12月2日)

発表日:令和2年12月2日

千葉県健康福祉部疾病対策課
043-223-2672

病名 腸管出血性大腸菌感染症(O157)
住所 松戸市
年齢・性別 10歳未満・男児
症状等 溶血性貧血、急性腎不全、溶血性尿毒症症候群(HUS)、水様性下痢、血便等
発病年月日 令和2年11月17日
届出年月日 令和2年12月1日

 

松戸市在住の10歳未満の男児が、血尿等の症状を呈し、松戸市内の医療機関を受診し入院となり、腸管出血性大腸菌感染症及び溶血性尿毒症症候群(HUS)と診断され、松戸保健所に発生届が提出された。

なお、患者は現在も入院加療中である。

患者発生の経過

11月17日:腹痛、発熱(38.5℃)を呈する。

その後、嘔吐、頻回の下痢がみられ、

11月19日:松戸市内医療機関Aの夜間救急外来受診。胃腸炎と診断。

11月20日:血便、強い腹痛がみられ松戸市内医療機関B 受診。整腸剤等処方。

11月25日:血尿出現し、松戸市内医療機関A の夜間救急外来を受診し溶血性尿毒症症候群(HUS)疑いで松戸市内医療機関C入院。

12月1日:血清検査の結果、O抗原凝集抗体検出し腸管出血性大腸菌感染症及び溶血性尿毒症症候群(HUS)と診断され、松戸保健所に発生届が提出。

県民の皆様へ

  • 調理や食事の前、動物や土に触った後は、必ずせっけんを使用して十分に手を洗いましょう。
  • 肉を調理する場合は、中心部まで十分に加熱しましょう。また、「生肉を扱う調理用の箸やトング」と「焼けた肉を扱う食事用の箸」とを必ず分けましょう。
  • 溶血性尿毒症症候群(HUS)など非常に重症な状態になる場合がありますので、下痢、血便等の症状がみられた時は、早めに医療機関を受診しましょう。
  • 社会福祉施設、介護保険施設、学校等においては、日頃から施設利用者等の健康管理に注意しましょう。

(参考)腸管出血性大腸菌とは

1.感染経路

  • 腸管出血性大腸菌は牛など家畜の腸管内にいることがあり、その糞便で汚染された食品や、糞便で汚染された場所を触った手指から、経口的に感染する。

2.腸管出血性大腸菌とは

  • 腸管出血性大腸菌感染症はO157、O26が主な原因であり、その他にはO111、O121、O145などがある。

3.潜伏期間

  • 2日から5日がもっとも多い。

4.症状

  • 水様便から血便まで見られる。
  • 嘔吐
  • 溶血性尿毒症症候群(HUS)になる場合もある。

HUSとは

  • 溶血性貧血、血小板減少、急性腎傷害の3つの症状をもって診断する。
  • 一般にHUS は腸管出血性大腸菌感染症の患者の約1%から10%に発症し、下痢あるいは発熱出現後4日から10日に発症することが多い。

5.治療

  • 対症療法(脱水に対する処置など)
  • 抗菌薬療法

6.県内の発生状況(腸管出血性大腸菌感染症届出数)

  2016年 2017年 2018年 2019年 2020年※
千葉県

175

179 213 148 123
全国 3,647 3,904 3,844 3,739 2,906

※千葉県分は1月1日から12月1日までの累計(本件を含む)。全国分は11月22日現在。

7.参考

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部疾病対策課感染症予防班

電話番号:043-223-2691

ファックス番号:043-224-8910

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