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ホーム > 県政情報・統計 > 組織・行財政 > 計画と評価 > 総合計画 > 千葉県総合計画 ~新しい千葉の時代を切り開く~ > 千葉県総合計画 ~新しい千葉の時代を切り開く~(テキスト版) > 第3章第3節 県づくりの方向性【ゾーンごとの方向性(内房ゾーン)】
更新日:令和4(2022)年9月15日
ページ番号:523185
内房ゾーン
本ゾーンには、県人口の9%に当たる約59万人が居住しています。ゾーン内の65歳以上の高齢者の割合は30%と、県全体の割合より3ポイント高く、また、15歳から64歳までの生産年齢人口が57%と、県平均とほぼ同水準となっています。
令和12年には、ゾーン内の人口は約55万人、高齢化率は32%になると予想されています。
また、労働力人口に対する一次産業就業者の割合が3%と低い一方、二次産業就業者の割合が約29%と県内で最も高くなっています。
アクアラインなどの交通網整備の効果により、東京・神奈川方面や県内各地など多方面への通勤・通学圏となっています。
本ゾーンでは、東京湾臨海部の埋め立てにより、日本を代表する素材・エネルギー型産業の工業地帯が形成されています。現在でも、県内の製造品出荷額等の半分以上を占め、今後も、本県経済のけん引役として重要な役割を担っていくことが期待されます。
また、かずさアカデミアパークには、かずさDNA研究所をはじめとする研究開発施設や製薬、新素材など幅広い産業の立地が進められてきました。さらに、アクアラインの通行料金引下げの効果もあり、東京・神奈川方面へのアクセスが向上したことから、アクアライン着岸地周辺地域において大規模商業施設や工業団地等への企業の立地が進んでいます。
農業では、米、なし、ブルーベリーなどの栽培が盛んであるとともに、全国有数のカラーの生産地であり、えだまめで人気の「小糸在来」の特産地としても有名です。
水産業では品質の高さが全国的に有名なノリの養殖や貝類漁業、小型底引き網漁業などが営まれています。
また、海ほたるや大規模商業施設、ゴルフ場など集客力の高いスポットが多数存在するほか、近年の工場夜景ブームを受け、市原市の石油化学コンビナートを中心とした東京湾臨海部の工場群も観光資源となっています。
本ゾーンでは、アクアラインなどを利用した各方面への通勤・通学圏としての優位性が高まっており、千葉県の玄関口であるアクアライン着岸地周辺においては、大規模な土地区画整理事業が実施され、道路、住宅地、商業施設等の整備が進められています。
また、圏央道などの整備進展による利便性向上等の効果を他ゾーンに波及させる、国道410号などのアクセス道路の整備も進められています。
こうした、計画的で住みよいまちづくりと道路ネットワークの整備進展によって、居住地としての人気が高まっており、本ゾーンの更なる活性化が期待されています。
≪道路網を介した他地域との交流機能を生かし、幅広い産業を活用した地域振興を図る≫
本ゾーンは、アクアラインの着岸地に位置し、対岸である東京・神奈川からの玄関口であるとともに、広域的な幹線道路であるアクアラインや圏央道、館山道が交わる県内交通の要衝となる地域です。
県内の道路ネットワークの整備進展やアクアラインの通行料金引下げ、高速バスネットワークの充実等により、東京・神奈川方面や他ゾーンへの通勤・通学圏としての優位性が向上していることから、居住の場としてのポテンシャルが高まっています。また、今後も更なる企業の進出が見込まれることから、雇用の場としての役割も期待されています。
そこで、県内の道路ネットワークの整備効果が更に発揮されるよう、圏央道などの幹線道路にアクセスする道路の整備に取り組み、東京・神奈川や他ゾーンとの交流・連携を促進させることで、人・モノ・財の流れを一層取り込むとともに、地域振興の基盤としても重要な役割を担う、鉄道や路線バス等の維持・確保に向けた取組を推進していきます。
京葉臨海コンビナートにおいては、これまでも国内需要の動向や世界規模での競争の激化等に対応して、事業の再編や高度化などが図られるとともに、脱炭素社会の実現に向け、水素の利活用や新素材の開発などの様々な取組が実施されており、今後も、企業の課題やニーズをきめ細やかに把握しながら、企業間連携の促進や国への規制緩和の働きかけなどを通じて、企業の事業環境の向上を図っていきます。
また、かずさアカデミアパークにおいて、ゾーン内外の研究開発機能や産業集積との連携を促進するとともに、生産システムや技術面でモデルとなるマザー工場や研究施設など、多様な分野の立地推進につなげていきます。
さらに、市町と連携して計画的な土地利用を進め、インターチェンジ周辺等の多様な産業の受け皿づくりを促進します。
また、東京に近接するなど立地の優位性を有し、マーケット需要にも対応できる都市近郊農業の一層の発展を目指し、6次産業化や農商工連携の促進による高付加価値化等を推進するとともに、ノリの養殖や貝類などに代表される東京湾漁業の振興を図ります。
あわせて、意欲ある担い手の確保・育成のための体制づくりの促進や有害鳥獣対策にも、引き続き取り組んでいきます。
さらに、本ゾーンは、潮干狩りなどが楽しめる東京湾の干潟や緑豊かな房総丘陵、一番新しい地磁気逆転が記録され、時代を分ける境界がよく分かる地層として世界的に認められた「チバニアン」などの多彩な自然環境を有するとともに、工場夜景など近代的な景観も見られ、多種多様な魅力ある観光スポットに恵まれています。
こうした多彩な観光資源の魅力を積極的に発信するとともに、広域的な幹線道路ネットワークや房総半島の玄関口である海ほたるを活用し、県内外からの観光客の呼び込みにつなげていきます。
今後も、広域的な幹線道路ネットワークの整備進展によるアクセス向上や新たな湾岸道路の計画の具体化を追い風に、国内外からの企業誘致の推進、かずさアカデミアパークを活用した新たな産業の創出、観光資源の魅力発信、東京湾臨海部の工業地帯の更なる競争力強化に取り組むことで、本県の産業経済をけん引する拠点の1つとなることを目指していきます。
(注)内房ゾーンの「ゾーンの現状・特性」欄で数値を示す際には、次の市町村の数値を用いています。
木更津市、市原市、君津市、富津市、袖ケ浦市
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