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ピンクのカーネーション
ナデシコ科ナデシコ属の多年草です。
一輪咲きからスプレー咲きと種類も豊富で色のバリエーションも幅広く、母の日の花の代名詞となっています。
原産地は地中海沿岸であり、17世紀にはイギリスやオランダで300種以上の品種が栽培されていたと言われています。
日本には江戸時代初期以前に輸入され、享保年間に出版された「地錦抄録」には徳川家康の時代にオランダからカーネーションが伝来したと書かれています。
「女性の愛」「感覚」「感動」「純粋な愛情」
千葉県のカーネーション栽培は、1919年(大正8年)に白浜で芳川寛爾がガラス温室で栽培したのが最初と言われています。
1935年(昭和10年)に君津郡でガラス温室での本格的な営利生産が始まり、鋸南町保田や習志野市で栽培が行われるようになりました。しかし、第2次世界大戦が始まると花き生産の禁止令が布かれ、種苗確保のため栽培が許された鋸南町の3戸以外は、生産を行うことができなくなりました。
1945年(昭和20年)の終戦と同時に県内各地でカーネーション生産が再開され、1955年(昭和30年)代に入ると施設費の安いビニールハウスが導入され、カーネーション栽培は急速に普及します。
1965年(昭和40年)代には、ビニールハウスから加温できるガラス室への整備が進み、県北地域で大輪系品種が、1975年(昭和50年)代後半にはスプレー系品種の導入が始まります。やがて千葉県のカーネーション生産は、1990年(平成2年)には出荷量が全国第3位となるまでに成長しました。
令和4年農業産出額では、全国第4位となっています。
南房総市、鋸南町、鴨川市、香取市
千葉県産カーネーションは、11月から5月が旬です。
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