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更新日:令和7(2025)年1月21日

ページ番号:726928

水田二毛作(WCS用稲・飼料用トウモロコシ)による自給飼料生産の拡大

1.背景

夷隅地域は酪農が盛んな地域であるとともに、水田が多い地域であります。その中で牛ふん処理は酪農業の大きな課題としてありました。そこで地域の酪農家5戸と地域の水稲農家が話し合いをし、牛ふん堆肥を活用した飼料作物生産の耕畜連携が進められてきました。
そのような中、地域内で生産されている水田二毛作(WCS用稲、飼料用トウモロコシ)の事例を紹介いたします。

2.水田二毛作について

(1)経営スケジュール

令和6年に栽培したWCS用稲(品種:コシヒカリ)と飼料用トウモロコシの栽培スケジュールは図1のとおりです。7月下旬ごろを目安にWCS用稲の収穫を行い、同時並行で収穫後ほ場の耕起、堆肥散布、8月上中旬に飼料用トウモロコシ播種を行い、11月下旬から12月上旬を目途に収穫します。
図1栽培スケジュールの図
図1栽培スケジュール

(2)栽培概要

WCS用稲収穫後に作業した飼料用トウモロコシの栽培概要を表1にまとめました。
表1栽培概要
表1栽培概要の表

(3)収量について

11月19日に収量調査を行い、その結果を表2にまとめました。
 熟期は糊熟後期でした。収量は原物重量で10アール当たり5,024キログラムであり、乾物率32.2%、乾物収量は10アール当たり2,323キログラムと充分な収量となりました。

表2収量調査結果

表2収量調査結果    

調査時の飼料用トウモロコシの写真

写真1調査時の飼料用トウモロコシ

3.本取組の課題

本取組ではWCS用稲収穫後の水田で飼料用トウモロコシを生産する体系上、以下の課題が挙げられます。
・排水性の良いほ場でしか取り組めない
・秋の台風接近次第で収量が大きく変動する
・WCS用稲の収穫から飼料用トウモロコシ播種までの作業可能期間が短い
少しでも湿害のリスクを下げるため、本暗渠がしっかり効いている水田であること、弾丸暗渠、額縁明渠を施工する必要があります。
また、7月末から8月中旬の短い期間で多くの作業をする必要があるので、作業員の確保・連携がとても重要です。

初掲載:令和6年12月
夷隅農業事務所改良普及課
勝浦・夷隅グループ
普及指導員 後藤 衛
電話番号:0470-82-2213

お問い合わせについて

お問い合わせに対しては、千葉県の農業振興の観点から、千葉県下の営農技術としての情報を基本として
対応、情報提供させていただいております。

農業を職業とされる方向け技術のため、家庭菜園向けの技術については、対応に不向きなものもあるため、
園芸に関する各種雑誌・書籍もご覧ください。

また千葉県外の方は、地域事情に合わせた技術情報が得られますので、各都道府県の普及指導センター等へ
お問い合わせください。→各都道府県の普及指導センター(一般社団法人全国農業改良普及支援協会HP)外部サイトへのリンク

お問い合わせ

所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話番号:043-223-2911

ファックス番号:043-201-2615

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