登録有形文化財(建造物)の登録の答申について(7月20日)
発表日:平成30年7月20日
教育庁教育振興部文化財課
国の文化審議会は、文部科学大臣に対し、柏市所在の「伊藤家住宅」6件、白子町所在の「大多和家住宅」3件の、計9件を登録有形文化財(建造物)として登録するよう答申しました。今後、告示されると、県内の登録有形文化財(建造物)は268件になる見込みです。
今回答申された文化財
伊藤家住宅主屋、離れ、隠居屋、土蔵、牛小屋、井戸上屋
(いとうけじゅうたくしゅおく、はなれ、いんきょや、どぞう、うしごや、いどうわや)
- (1)員数:6件(6棟)
- (2)所在地:千葉県柏市増尾四丁目1383
- (3)建築年代
:江戸後期(主屋)、明治前期(隠居屋、牛小屋、井戸上屋)、昭和前期(離れ、土蔵)
- (4)登録基準
「国土の歴史的景観に寄与しているもの」
- (5)概要
手賀沼南方の台地上にある農家。主屋は敷地中央に東面して建つ寄棟造り(よせむねづくり)の茅葺きで、四周を出桁造り(だしげたづくり)とし、土間沿いの表に18畳の広間、上手に三室の続き間を設けて奥に座敷を設ける平面形式など下総・上総地方に共通する伝統的な民家建築の特徴をよく示す。主屋上手に渡廊下で接続する離れは総二階建てで、上下階に座敷を設け、一階に大きな出窓を設けるなど随所に近代の趣向をみせる。主屋前方の南側には隠居屋と土蔵、北側には牛小屋と井戸上屋が建ち、東葛地域の伝統的な農家の屋敷構えを伝えている。
- 伊藤家住宅主屋
大多和家住宅主屋、穀蔵、長屋門
(おおたわけじゅうたくしゅおく、こくぐら、ながやもん)
- (1)員数:3件(3棟)
- (2)所在地:千葉県長生郡白子町関字山中3881
- (3)建築年代:江戸末期
- (4)登録基準
「国土の歴史的景観に寄与しているもの」
- (5)概要
九十九里平野の中ほどにある集落の名主屋敷。主屋は敷地中央に南面して建つ寄棟造りのもと茅葺き(鉄板仮葺きに改修)で、正面西端に入母屋造り(いりもやづくり)の玄関を張り出し、奥に三室の続き間を連ね、土間沿いの表に12畳の広間を設けるなど、下総・上総地方に共通する伝統的な民家建築の特徴をよく示す。敷地正面には大型の長屋門と穀蔵が並び建ち、旧家の風格ある表構えを形成している。
- 大多和家住宅主屋
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
報道発表用記事