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更新日:令和5(2023)年12月14日
ページ番号:314670
(けんぽんちゃくしょくじゅうにてんぞう)
県指定有形文化財(絵画)
昭和53年2月28日
匝瑳市イ-2326(福善寺)
十二天像は、真言密教で十二天供の本尊か、または重要な修法の際に道場の四周に掛けて方位の守護とする重要な像である。12の像は、8方位の守護神に天地日月の神を加え、帝釈天(東)・火天(東南)・閻魔天(南)・羅刹天(西南)・水天(西)・風天(西北)・毘沙門天(北)・伊舎那天(東北)・梵天(天)・地天(地)・日天(日)・月天(月)となっている。
福善寺の十二天像は、各像とも一幅一鋪のつなぎのない絹に描かれた立像で、そのうち火天、羅刹天、水天、毘沙門天、梵天、月天の6尊が当初のもので、帝釈天、閻魔天、風天、伊舎那天、地天、日天の6尊が江戸時代の後補のものである。各幅はほぼ、縦77cm前後、横34cm前後で、冠や装身具、装飾文様などは細部まで精緻で丁寧に描かれている。
当初の6尊のうち、梵天、火天、月天の3幅は特に表現がすぐれており、正統的な仏画である。各所に見られる精緻で繊細な表現から考えて、製作年代は鎌倉時代末期から南北朝時代と考えられる。
後補の6幅も、12幅一見を構成するうえで貴重な資料といえる。
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