ここから本文です。

更新日:令和6(2024)年4月1日

ページ番号:20702

知事定例記者会見(平成25年1月11日)概要

知事発言へ質疑応答へ

日時

平成25年1月11日(金曜日)16時00分~16時36分

場所

本庁舎1階多目的ホール

動画 平成25年1月11日知事定例記者会見(動画)

※技術上の制約により、丸付き数字は(1)のように表示しています。

項目

  1. 平成25年度当初予算案について
  2. 平成24年度2月補正予算案について
  3. 平成25年度組織及び定数の見直しについて

知事発言

平成25年度当初予算案について

知事

まずは、平成25年度当初予算案についてご説明をいたします。

資料1「平成25年度当初予算案について」の1ページをご覧くださいませ。囲みの中に予算編成の基本的な考え方を記載してございます。平成25年度当初予算は、3月に知事選挙を控えていることから「骨格予算」として編成をいたしました。このため、当初予算案には、人件費、社会保障費、公債費等の義務的な経費と、行政の継続性の観点から県民生活に必要な事業の一部または全部、具体的には、安全・安心、子ども、医療・福祉、雇用・産業支援などの継続事業や、基盤整備のうち継続工事や、工程上、年度当初から着手することが必要な事業、そして、東日本大震災からの復旧・復興に向けた取組などを計上したところでございます。なお、政策的な判断を要する経費や、補助制度の創設などの新規事業、基盤整備のうちの新規着手分などについては、「肉付け予算」として、6月の補正予算で対応することを予定しているところでございます。

3ページをお開きくださいませ。一般会計の予算規模は、1兆4,767億5,800万円で、前年度当初予算と比べ、7.7%の減となっております。歳出の内訳ですが、義務的な経費に1兆1,396億3,200万円を計上いたしました。また、行政の継続性の観点から県民生活に必要な事業として3,371億2,600万円を計上したところでございます。

4ページをご覧くださいませ。主な事業について、ご説明申し上げます。まずは、安全・安心についてでございます。

平成25年4月に完成する、AEDを搭載した移動交番車50台、専従警察官100人、移動交番相談員50人の体制により、地域住民の安全・安心を確保いたします。また、振り込め詐欺・悪質商法被害抑止コールセンター事業を引き続き実施するとともに、ひったくり防止対策のため、防犯カメラの設置に助成をいたします。さらに、子どもたちの学校での安全を守るため、平成27年度の完了を目指し、県立学校の耐震化を進めるとともに、私立学校の耐震化についても助成をいたします。

2つ目は、医療・福祉・健康についてでございます。

国の交付金により造成した基金を活用して、在宅医療の推進拠点となる地域医療総合支援センターや、救命救急センターの整備に助成をいたします。また、香取・海匝地域については、旭中央病院内の地域医療支援センターの運営費や周辺の地域連携病院の機器整備への助成を行います。このほか、山武・長生・夷隅地域については、中核病院として整備されている東千葉メディカルセンターに助成を行うなど、地域の医療再生を促進いたします。次に、がん対策として、千葉県がんセンターで、ワンストップで対応する相談体制を確保するとともに、がん診療連携拠点病院の放射線治療機器の整備に助成をいたします。さらに、高齢者の認知症対策として、認知症疾患医療センターでの専門的な医療相談や医療関係者への研修を行うとともに、認知症コールセンターにおいて、電話相談を実施いたします。このほか、障害者就業・生活支援センターで、障害者の自立を支援するとともに、障害者の工賃水準の向上に向けた支援を実施するところでございます。

5ページをご覧くださいませ。3つ目は、国際・文化・環境についてでございます。

国際交流を促進するため、ウィスコンシン州やデュッセルドルフ市との交流事業を実施するとともに、高校生の海外留学などに助成し、グローバル人材を育成いたします。また、千葉を愛する心をはぐくむため、「県民の日」事業を実施するとともに、本県スポーツの振興のため、国体選手やジュニア選手の育成・強化を図ります。さらに、野生鳥獣による農業被害の防止のため、捕獲従事者の確保・育成を図るほか、防護柵の設置や捕獲事業に対して助成を行います。

4つ目は、子どもの育成についてでございます。

子ども医療費助成については、入院は、中学校3年生まで、通院は小学校3年生まで助成し、保護者の経済的負担の軽減を図ります。また、学校におけるいじめや不登校などの早期解決を図るため、スクールカウンセラーの配置や、スクールサポーターの派遣を実施いたします。さらに、特別支援学校の過密化に対応するため、高等学校の空き教室などを活用し、特別支援学校の分校・分教室を整備いたします。

6ページをご覧くださいませ。5つ目は、雇用・産業・基盤整備についてでございます。

依然として厳しい雇用情勢に対応するため、「ジョブカフェちば」では若者に、「ジョブサポートセンター」では、中高年齢者や子育て中の女性に対する就労支援に取り組むとともに、離職者の再就職を支援するところでございます。また、本県観光地の魅力向上のため、観光地のトイレ改修などに助成するほか、道路公社の有料道路の無料通行券を活用する事業や、サイクルツーリズムの拡大・定着を図る取組みを支援するところでございます。さらに、本県農業の主力である園芸農業の生産力を強化拡大するため、パイプハウス等の施設整備に助成するとともに、耕作放棄地の解消に向けた取組みを支援いたします。このほか、東京湾アクアライン料金引下げ社会実験を引き続き実施するとともに、東葉高速鉄道、北総鉄道、いすみ鉄道に対する支援を行うところでございます。

最後に、東日本大震災への対応について申し上げます。

応急仮設住宅の入居期間と、被災者住宅再建支援金事業の申請期間を、それぞれ1年間延長するなど、被災者への支援を引き続き行ってまいります。また、放射性物質対策として、空間や河川等での測定や、農林水産物の検査を継続するほか、シイタケなどの出荷制限の早期解除に向けて取り組みます。さらに、液状化で被災した香取市佐原地区の県の庁舎を合同庁舎化し、市の施設との隣接などにより、県民の利便性の向上を図ります。

以上が主な事業についてでございます。

なお、河川・海岸・砂防、土地改良、道路橋りょう事業などについては、骨格予算のため、継続事業や、工程上、年度当初から必要な事業を計上しております。また、特別養護老人ホームの整備や、私立学校経常費補助の助成単価、中小企業振興資金の融資枠などについては、政策的な判断を要するため、骨格予算においては、事業費の一部を計上しています。これらの事業については、今後の補正予算で対応することを予定しているところでございます。

8ページ、9ページをご覧くださいませ。

一般会計の歳入の状況でございますが、(1)の県税については、法人二税などが増加する一方、県たばこ税などの減少が大きいことから、約18億円の減を見込んでいるところでございます。(4)の実質的な地方交付税については、現時点では、地方財政計画が不明なことから、前年度と同額を見込んでいますが、当初予算ではこのうち3,220億円を計上したところでございます。

10ページ、11ページをご覧くださいませ。

歳出の状況でございますが、(1)の人件費については、退職手当制度の見直しなどにより、約152億円の減となっています。(2)の社会保障費については、後期高齢者医療給付費県負担金の増加などにより約38億円の増となっております。(5)の公債費については、臨時財政対策債など、県債残高の増に伴い増額となっております。

12ページ、13ページをご覧くださいませ。

地方債の状況でございますが、県債発行については、平成25年度当初予算における県債の発行額は、2,287億円で、骨格予算であることなどから、前年度に比べ223億円の減となっております。また、県債残高については、平成25年度末の実質的な県債残高は、2兆9,320億円となる見込みで、前年度に比べ増加しておりますが、その主な要因は臨時財政対策債の増加によるもので、建設地方債等については、508億円減少しているところでございます。

14ページをご覧くださいませ。

年間収支見込みについて記載しております。平成25年度予算は、県税は減少することが見込まれるとともに、公債費や社会保障費は増加することから、大変厳しい財政状況となります。このため、当初予算においては、事務・事業の徹底した見直しを行う一方、今後の追加財政需要に必要な財源についても配慮し、退職手当債や基金を活用して必要な財源を確保したところでございます。なお、肉付け予算である6月補正については、内容、規模等は固まっておりませんが、財源確保のため、当初予算において地方交付税の一部を計上留保するとともに、財政調整基金の活用についても、必要最小限に留めました。

15ページ以降は、当初予算の主要事業を掲載しておりますので、後ほどご覧いただきたいと思っております。

 平成24年度2月補正予算案について

知事

続きまして、資料2の「平成24年度2月補正予算案」についてをご覧くださいませ。

2ページをご覧ください。

一般会計の補正予算規模は、85億7,300万円の減額で、補正後の予算額は、1兆6,110億6,200万円となりました。補正の内訳は、国の「経済危機対応・地域活性化予備費等」に係るものとして、133億6,400万円の増額、事業費の確定に係るものとして、274億9,700万円の減額、今後の災害対策や年度間の財源調整を図るための積立として55億6,000万円の増額となっております。

3ページをご覧くださいませ。

主な歳出補正についてでございますが、まず、国の予備費等に係るものでございます。特別支援学校の整備について、平成25年度に予定していた工事を前倒しして実施いたします。また、通学路における児童生徒の交通安全対策として、歩道部分のカラー舗装化工事を実施いたします。このほか、道路橋りょう事業、河川事業などについては、平成25年度に予定していた工事を前倒しするなどして実施するものでございます。

4ページをご覧くださいませ。

国からの交付金による基金への積立金でございますが、安心子ども基金などに積み増しを行います。

5ページをご覧くださいませ。

事業費の確定により、人件費、投資的経費、公債費等を減額いたします。

6ページをご覧くださいませ。

今後の災害対策や年度間の財源調整を図るための積立でございます。災害救助基金や災害復興・地域再生基金、また、財政調整基金への積立を行います。

7ページをご覧くださいませ。

地方債の状況でございますが、県債発行については、平成24年度の2月補正後の県債の発行額は、2,396億円で、前年度に比べ157億円の減額となっております。また、県債残高については、平成24年度末の実質的な県債残高は、2兆8,461億円となる見込みで、前年度に比べ増加しておりますが、その要因は臨時財政対策債の増加によるもので、建設地方債等については、472億円減少しているところでございます。

8ページをご覧くださいませ。年間収支についてでございますが、歳入は、県税収入が増加したことや、実質的な交付税が増加したため、110億円の増額となりました。歳出では、人件費などの事業費の確定や執行段階における経費の節減により、100億円の減額となること、また、基金へ56億円の積立を行うことなどから、歳入・歳出あわせて、使用可能な一般財源が154億円増加いたしました。この結果、退職手当債を活用しなくても、年間収支は均衡する見込みとなりました。

1ページをおめくりいただきまして、10ページをご覧くださいませ。

現在、国で編成中の補正予算については、内容が分かり次第、追加提案したいと考えているところでございます。

予算については、以上でございます。

 平成25年度組織及び定数の見直しについて

知事

最後に、資料3の「平成25年度組織及び定数の見直しについて」の1ページをご覧くださいませ。

平成25年度の組織及び定数については、より簡素で効率的・機能的、庁内横断的な組織体制づくりを目指しつつ、限られた人員を、児童相談所の体制強化をはじめ、重要施策の推進に重点的に配置するとともに、定員管理の適正化に努めたところでございます。

主な組織改正について申し上げます。まず、防災危機管理部の機能強化として、石油コンビナート等における防災対策の強化を図るため、商工労働部保安課から石油コンビナートへの立入検査等の業務を移管し、防災危機管理部に産業保安課を設置いたします。次に、千葉の魅力発信戦略の体制強化として、千葉県の魅力をより効果的に国内外に発信するため、担当部長の特命を「千葉の魅力・交通」から「千葉の魅力」に特化するとともに、「千葉の魅力発信担当課長」を新たに配置し、その下に庁内横断的な推進体制を整備いたします。次に、児童相談所の体制強化として、増加する児童虐待事案への的確な対応を図るため、児童相談所に児童福祉司などの専門職員を増員し、相談指導体制の一層の充実を図ります。

2ページをお開きくださいませ。

3つの千葉県職員定数条例の改正について、申し上げます。知事部局、水道局及び企業庁においては、適正な定員管理を着実に推進するため、240名を減員し、病院局においては、救急医療センターにおける救命救急部門の看護体制の充実を図るため、32名増員しようとするものでございます。

私からは以上でございます。

質疑応答

記者

よろしくお願いします。今回は、骨格予算ということで、政策的なものは含まれていないわけですが、今回、盛り込まれた中には森田知事がこの期間中、推し進められてこられたものがかなり継続として入っていると思います。森田知事にとって、非常に区切りになる予算案だと思うんですけれども、それも踏まえて、この予算案をまとめ上げた今の心境などをお聞かせいただけますでしょうか。

知事

そういう意味では、非常に大事だなと。それと同時に、しかるべきところはぴちっとやっていかなきゃいけないと、そういう考えのもとに組んだところでございますが、特に力を入れたのは、まず県立学校の耐震化、これをしっかりやっていかなきゃいけない。10億円増の61億円を計上したところでございます。

それから、いろいろあるんでございますが、AEDですね。移動交番車に搭載した50台、移動交番車50台、専従警察官100人、移動交番相談員50人の体制の整備による地域住民の安心・安全を確保したところでございます。

移動交番車って、初めはなかなか県民の皆さんもわかりづらかったらしいんですね。しかし、こういうのは継続していくと、やっぱり交番というのはちょっと敷居が高いところがある。でも、移動交番みたく何かあったら、どうぞ皆さん、どんなことでもいいんですよ、ご相談に来てくださいと。言うなれば出前みたいところがあるわけです。そうすると、最近はいろんな方から、相談しやすくなったとか、防犯の抑止力になるとか、そういう話もいただいてました。

また、移動交番は、この間の震災のときに、まさしく交番も警察署も流されちゃったわけですから、千葉県からの移動交番が向こうに行き、活躍したことも大変うれしく思っているところでございます。

それから、何といっても、子ども医療費です。私がバトンを受け取る前は、小学校前までなんです。それで、小学校に入ってから子どもは腕白にもなるし、とんでもない事故も起きるんだと。そういうことで入・通院とも何とか小学校3年生、まずは助成していこうじゃないかということで、まず小学校3年生までの助成を通年化して、それから考えたんですよ。今度、小学校6年生まで入・通院を助成しようかと思ったんですが、待てよと。通院の場合は、どちらかというと、重篤となると入院になるんです。入院になると、より一層の経済的負担が高いわけですから、だったら入院だけを一気に中学校3年生までもっていこうと。そういうことを考えまして、まさしく入院というのは大変経済的に負担が高うございますから、これを回避することができるんではないかなと、そう思い、大変財政は厳しくなっておりますが、決断したところでございます。

それから、東日本大震災でございます。応急仮設住宅入居期間だとか、被災者住宅再建支援期間、申請の1年間延長などもやりました。何しろ、あれもやりたい、これもやりたいというのは、本当に頭がいっぱいでございますが、その中でも、これだけはぴしっとやっておかなきゃいけないというものに対して、今回力を入れたところでございます。

記者

今回の予算編成で森田知事の1期目の最後の予算編成ということにもなるんですけれども、この1期目の4年間の財政運営を振り返ってみまして、知事の公約でもあられたアクアラインの値下げなども実現されまして、経済活性化ということもあったんですが、リーマンショックなどもあった中で、なかなか県税収入もこの4年間は伸びなかったという中で、臨時財政対策債への依存度などもふえて、県債もふえていったというようなこの4年間の財政を、知事自身は今、どう捉えられているか教えてください。

知事

我が千葉県だけじゃなくて、リーマンショックに遭ったのは全世界的なものですよね。非常にショックを受けたところでございます。

まず、財政健全化しなきゃいけないということで、徹底した事務・事業の見直し、歳入の確保、これをしっかりと財政当局に指示したところでございます。

何としても、建設地方債等着実に減少させることができたなと、そう思っております。はっきり言って、全国で唯一ゼロだった。財政調整基金が毎年度着実に、記者さん、ご存じのとおり、積み立てていったと。厳しい状況下の中で、本当に千葉県チームスピリット、職員の叡知を集めて頑張ったのではないかなという気持ちは持っております。

記者

骨格のわけなんですけれども、やはりいろいろ必要な経費を積み上げていったりすると、結構社会保障費がやっぱり重かったり、人件費がまだまだ負担があるという形で、去年が実質的に、過去最大規模の予算編成だったと思うんですけれども、それにかなり近いような形で積み上がっちゃったと。骨格なのに、かなり重いなと思うんですが、これはやはり今後も人口減少で、社会保障費がまだまだふえ続けるという状況下で、やはりなかなか厳しいなと思うんですが、それについての評価というか、さらに、今後、独自の事業なんかをやるに当たって、その余地がなかなか自由にきかなくなってくると思うんですけれども、その意味での考え方というか、まだまだ身を削るのか、国の基金を当てにするだけじゃなくて、自前で何かやるということに関しての考え方というか、その2つをお願いします。

知事

これは記者さん、十分、おわかりになっていることだと思いますけれども、やはり小中学校の教職員を含めた人件費、それから社会保障費、公債費、この義務的経費が8割いっちゃうんですよ。ですから、フリーハンドで使える部分というのは、非常に予算から見ると少ないということもまた事実でございます。

ですから、骨格予算といっても、かかるものですから、これはもうしようがないと。それと、今、記者さんがおっしゃったように、これからどうしていくんだと。こんな時代にと。ですから、私、例えば大きな袋があって、これをどこかから穴をあけなきゃいけない、どこかから空気を出さなきゃいけない、なんだと、議論ばかりしていてもだめだと。実際に穴をあけなかったら始まらないんだ、物事は、というのが私の基本的な考えなんです。ですから、アクアラインの800円化もそうでございますが、私は、1回目は落ちているわけですから、その中でいろいろ考えた中で、あそこを突破口ということを考えたんです。そして、事実、値下げ。当時、首都圏だけでも350億円以上の経済効果があったと言われて、それから3年、4年たつうちにアウトレットもでき、雇用も2,000人以上ふえ、それから最近新聞によると、若い世代の人たちが移り住んで、いうなれば土地も空気もいいということで、移り住んできてくれた。私、まずこれも大きな突破口だと思いますよ。

そして、それと同時に道路です。圏央道。東金と木更津間が42キロですか、これが今年度末、開通するわけです。そして大栄横芝間、これを一日も早く着手し、完成させなければいけないと、そのように思っています。これができれば、まさしく企業誘致も含め、それから人と物の流れ、それから多くの人たちが千葉に、まさしく千葉ドリームを求めて来ていただけるのかなと、そのように思っているところでございまして。私は、今、いうなれば、耕し、いろんな種をまいているところではないかなと、そのように思っているところでございます。

記者

今回の予算編成なんですけれども、知事選を控えて、いつもより早い時期の編成ということで、そういう中で、昨年末の衆院選で政権交代があって、政治的な空白期間があったかと思うんですが、その辺の国政の影響が、今回の編成にもたらした影響というか、そういったものは何かあったんでしょうか。

知事

もちろん予算の枠組みにおいて、本当に来るのだろうか、来ないのだろうか、幾らなんだろうか、何だろうかと悩んだことは、ご存じのとおり、悩みましたよ。でも、そういうのはいつでも悩みというのはあるものでございまして、私、それよりもなるほどなと、いうなればトップというか、代わることによってムードも一変したなと。まさしく株価も上がり、円安にもなり、何となく購買力もふえてきたと。ですから、私、もちろん楽観論者じゃございませんが、ムードというのは大切にしたいなと思いますし、今、国の施策をも私たちしっかり精査しながら、私たちも千葉県は千葉県なんだじゃなくて、国としっかり連携しながら千葉をより一層盛り上げてまいりたいなと、そのように思っているところでございます。

記者

知事、先ほどおっしゃったとおり、独自に知事がフリーハンドで使える予算というのは少ないと、骨格予算に必要最小限のものだけ組んでも、残されている地方交付税を含めた国の財源というのが、約300億円ぐらいしか残っていないと思うんです、6月補正で使える予算が。

そのように義務的な経費だけでこれだけの予算を使ってしまうという状況について、本当にこの骨格予算が絞り込んだものと言えるのか、歳出削減の余地についてお聞かせ願いたいのと、新しい知事が6月補正に取り組まれる際には、先ほど申し上げた300億円をもとにするしかないんですけれども、国庫補助なんかも含めてですが、ご自身が再選された場合も含めて、6月補正予算を組む際に今回の骨格予算というものの一部の減額というようなことも含めてやるというようなことも念頭に置かれているのかということをお聞かせください。

知事

まず、県税とか、地方交付税というのは、そのときの景気だとか国の動向によって大きく変わるものでございます。ですから、財政的に見ても、社会保障費、公債費、引き続き増加するなと。厳しい財政状況が続くなと。こういう危機感というのは私は持っています。次になる知事さんもそういうように感じるところもあるのではないかなと、そのようには思いますけれども。

何といっても、私たち、人件費等も含めて事業費の削減とかいろいろやってきたんですよ。ですから、さらなる精査も必要であると考えておりますが、県税収入の確保、例えば未利用地の売却、これもまだあるなと。それから先ほど言ったように、事務・事業の見直し、歳出の抑制、こういうこともしっかりやりながら、財源対策を講じていくというのが、今ぐらい、言えることかな、申しわけないですけど。

記者

よろしくお願いいたします。4年間の県政で、前の質問とちょっとかぶってしまうかもしれないんですけれども、やり残した点、積み残した課題などあればお伺いしたいのと、次期知事選を出馬されると仮定してですが、どのあたりに予算を重点的に配分されたいかというところをお聞かせいただければ幸いです。

知事

積み残した、やり残したって、私が皆さんと約束していた公約においては、ほとんど、まずは進行形であることは事実だと思うんです。もっともっと正確に言うならば、アクアラインはまだ社会実験の段階ですよね。これは来年3月に切れるわけですから、これを恒久化しなければならない、そういう気持ちは持っています。

あと、先ほど申したように、横芝大栄間、これを何としてもやっていかなければならない、そのように思っているところでございます。

6月以降に関しては、ちょっと私も。もう一度言ってくれますか。

記者

出馬をされると仮定してになるんですが、6月の補正で肉付けをされるとして、その際に重点的に予算を配分されたい分野などありましたら教えてください。

知事

どうなるかわかりませんが、もしそのような形になるようなことがあったら、もちろんその時点において精査し、皆さんに言ったことをなし遂げるようにするのではないかなと。それは誰がなってもそうだと思っています。

内容についてのお問い合わせ先

  • 平成25年度当初予算案について
  • 平成24年度2月補正予算案について

→総務部財政課【電話】043-223-2076

  • 平成25年度組織及び定数の見直しについて

→総務部行政改革推進課【電話】043-223-2038

 

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?