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ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化遺産 > 彫刻・絵画・工芸品など > 石造物 > (勝浦市)板石塔婆(武蔵型板碑)
更新日:令和6(2024)年2月19日
ページ番号:6081
大正末期、墨名庚申山の北側山麓付近に散在していたという。
三基あり、いずれも青石塔婆(緑泥片岩)で頂部を三角形に切り、首部に二条線が刻まれ、武蔵型板碑としての要件を具備している。三基とも種子はキリーク(弥陀)蓮座を刻してあるが、うち2基は蓮座下に「延文二年二月日」と刻され、左右に一対の花瓶、他の一基は蓮座下に花瓶、左右に紀年銘をみるが欠字あり不詳。
大きさは多少異なりそれぞれ▲高さ82.8センチ、幅23.8センチ、厚さ3センチ▲高さ75センチ(下部天欠)、幅上部22センチ、中部25センチ、厚さ3センチ▲高さ67センチ、幅21センチ。
板碑は主として鎌倉時代以降に建立された供養塔婆であるが、この3基には前期年代以外に銘文がないので建立者やその趣意などについては全く不明である。ただこの碑と同じ場所にあったと思える五輪塔5基も近くから発見されているので、当時この地方の相当な権力者が関係したと考えられる。
板碑は、夷隅郡においてはこの3基以外、いまだ発見されていないので貴重な文化財である。
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