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更新日:令和4(2022)年10月11日
ページ番号:12081
県内の経済情勢は、鉱工業生産指数が前月比で増加し、新規自動車登録台数が前年同月比で増加する一方、大型小売店販売額や新設住宅着工戸数が前年同月比で減少し、企業倒産件数が前年同月比で増加するなど、一部に持ち直しの動きが見られるものの、依然として厳しい状況にある。
先行きについては、企業倒産件数が増加傾向にあり、雇用情勢の悪化も懸念されることから、県内経済の動向や雇用の状況について、引き続き注視する必要がある。
大型小売店販売額 (8月)は733億円で、販売額合計の前年同月比は減少となった(6.3%減)。種類別では、百貨店が8.9%減、スーパーが5.4%減となっている。店舗調整後の販売額は、前年同月比6.5%減となっている。
新規自動車登録台数 (9月:軽自動車を除く)は15,417台であり、前年同月を4.0%上回った。車種別に見ると、普通貨物、小型四輪貨物などで前年同月を下回った一方、普通乗用車、小型乗用車で前年同月を上回った。
新設住宅着工戸数 (8月)は、3,058戸で、前年同月比46.6%減となった。
鉱工業生産指数 (7月)は、前月比で0.9%増、前年同月比で15.3%減となった。
有効求人倍率 (8月)は、0.40倍と、前月と同水準であった。南関東における完全失業率は5.3%と、前月と比べ0.1ポイント上昇した。
企業倒産件数 (9月:負債総額1千万円以上)は43件で、前年同月比は43.3%の増加となった。負債総額は、120億3,000万円となった。
金融情勢 (8月)の預金残高は22兆5,651億円で、前年同月比2.9%増となっている。また、現金残高は、1,727億円で同比3.4%減、貸出残高については、11兆6,023億円で同比1.0%増となった。
公共工事請負額 (9月)の請負件数は751件と前年同月比9.5%増であり、請負金額は347億円で、前年同月比13.7%増となった。
県内中小企業の業況判断指数 (9月分・千葉県中小企業団体中央会調査から算出)は、前年同月比が改善する一方、前月比は悪化している。
景気は、持ち直してきているが、自律性に乏しく、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある。
先行きについては、当面、雇用情勢が悪化傾向で推移するものの、海外経済の改善などを背景に、景気の持ち直し傾向が続くことが期待される。一方、雇用情勢の一層の悪化や海外景気の下振れ懸念、金融資本市場の変動の影響など、景気を下押しするリスクが存在することに留意する必要がある。
政府は、家計の支援により、個人消費を拡大するとともに、新たな分野で産業と雇用を生み出し、内需を重視した経済成長を実現するよう政策運営を行う。また、現下の厳しい雇用情勢に細心の注意を払い、それを踏まえた対応策を検討する。
日本銀行に対しては、我が国経済が、物価安定の下での持続的成長経路に復帰するため、引き続き政府との緊密な連携の下で、適切かつ機動的な金融政策運営を期待する。
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