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更新日:令和4(2022)年10月11日
ページ番号:12083
県内の経済情勢は、新規自動車登録台数が前年同月比で増加し、企業倒産件数が前年同月比で減少に転じるなど、一部に持ち直しの動きが見られるものの、大型小売店販売額や新設住宅着工戸数が前年同月比で減少し、鉱工業生産指数が前月比で減少に転じており、依然として厳しい状況にある。
先行きについては、デフレや円高傾向により予断を許さない状況であることから、県内経済の動向や雇用の状況について、引き続き注視する必要がある。
大型小売店販売額 (10月)は742億円で、販売額合計の前年同月比は減少となった(5.5%減)。種類別では、百貨店が9.8%減、スーパーが3.8%減となっている。店舗調整後の販売額は、前年同月比5.8%減となっている。
新規自動車登録台数 (11月:軽自動車を除く)は14,088台であり、前年同月を34.9%上回った。車種別に見ると、普通貨物、小型四輪貨物などで前年同月を下回った一方、普通乗用車、小型乗用車などで前年同月を上回った。
新設住宅着工戸数 (10月)は、3,463戸で、前年同月比37.4%減となった。
鉱工業生産指数 (9月)は、前月比で1.0%減、前年同月比で14.3%減となった。
有効求人倍率 (10月)は、0.42倍と、前月と比べ0.01ポイント上回った。南関東における完全失業率は5.1%と、前月と比べ0.3ポイント低下した。
企業倒産件数 (11月:負債総額1千万円以上)は26件で、前年同月比は18.7%の減少となった。負債総額は、30億9,900万円となった。
金融情勢 (10月)の預金残高は22兆4,520億円で、前年同月比3.2%増となっている。また、現金残高は、1,591億円で同比14.2%減、貸出残高については、11兆6,261億円で同比0.9%増となった。
公共工事請負額 (11月)の請負件数は769件と前年同月比8.3%増であり、請負金額は248億円で、前年同月比30.0%減となった。
県内中小企業の業況判断指数 (11月分・千葉県中小企業団体中央会調査から算出)は、前月比、前年同月比ともに悪化している。
景気は、持ち直してきているが、自律性に乏しく、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある。
先行きについては、当面、厳しい雇用情勢が続くとみられるものの、海外経済の改善や緊急経済対策の効果などを背景に、景気の持ち直し傾向が続くことが期待される。一方、雇用情勢の一層の悪化や海外景気の下振れ懸念、デフレや金融資本市場の変動の影響など、景気を下押しするリスクが存在することに留意する必要がある。
政府は、家計の支援により、個人消費を拡大するとともに、新たな分野で産業と雇用を生み出し、日本経済を自律的な回復軌道に乗せ、内需を中心とした安定的な経済成長を実現するよう政策運営を行う。このため、「緊急雇用対策」を推進することとし、また、1現下の経済・雇用情勢への「緊急対応」、2「成長戦略への布石」の2つの視点に基づき、「雇用」、「環境」、「景気」を主な柱とする「明日の安心と成長のための緊急経済対策」を、12月8日、閣議決定した。
政府は、日本銀行と一体となって、強力かつ総合的な取組を行い、デフレの克服、景気回復を確実なものとしていくよう、政策努力を重ねていく。日本銀行に対しては、こうした政府の取組と整合的なものとなるよう、適切かつ機動的な金融政策運営によって経済を下支えするよう期待する。日本銀行は、12月1日、新しい資金供給手段を導入することを決定した。
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