ここから本文です。

ホーム > くらし・福祉・健康 > 福祉・子育て > 子育て支援 > 児童相談所 > 児童相談所における第三者評価について > 令和5年度児童相談所における第三者評価の実施結果について

報道発表案件

更新日:令和6(2024)年6月7日

ページ番号:674281

令和5年度児童相談所における第三者評価の実施結果について

発表日:令和6年6月7日
健康福祉部児童家庭課

令和元年に改正された児童福祉法において、「都道府県知事は、児童相談所が行う業務の質の評価を行う等により、当該業務の質の向上に努めなければならない」と規定されているところです。
 これに基づき、令和5年度については、中央児童相談所及び東上総児童相談所において第三者評価を実施し、この度その結果がまとまりましたのでお知らせします。

1 児童相談所の第三者評価について

 第三者評価を行うプロセス並びに評価結果を踏まえ、「機能しているところ」や「改善すべきところ」を確認し、児童相談所の質の確保・向上を図ることを目的とするとともに、今後の千葉県における児童虐待防止対策推進のための参考とします。

 なお、千葉県では令和2年度から、おおむね3回に1回の期間で、各児童相談所で評価を実施しております。この評価にあたっては、利用者への情報提供を目的として実施するものではありません。

2 評価の実施方法

(1)評価業務委託先 

 一般社団法人Riccolab.(福祉サービス第三者評価機関 所在地:東京都渋谷区)

(2)評価実施日程等

ア 中央児童相談所(相談部門及び一時保護部門)

(ア)職員・児童等への調査 令和5年10月中旬から11月上旬

(イ)訪問調査 令和6年1月9日(火曜日)、1月11日(木曜日)

イ 東上総児童相談所(相談部門及び一時保護部門)

(ア)職員・児童等への調査 令和5年10月中旬から11月上旬

(イ)訪問調査 令和5年12月22日(金曜日)、12月26日(火曜日)

(3)評価方法

  • ア 児童相談所職員による自己評価とその集計結果の報告
  • イ 措置児童に対する調査(書面によるアンケート調査)の実施とその集計結果の報告
  • ウ 関係機関に対する調査(書面またはインターネットによるアンケート調査)の実施とその集計結果の報告
  • エ 定例の援助方針会議へのオブザーバー参加
  • オ 訪問調査(管理・指導職層の職員に対するヒアリング及び取り組みの根拠となる資料・記録類の確認)の実施
  • カ 受審施設に対する評価結果のフィードバック

3 第三者評価の結果概要

中央児童相談所(相談部門)

これまで行ってきた取組に対して評価を受けた主な項目

こどもの養育について、保護者と一緒に考えて支援する姿勢で説明する機会を持ちながら取り組みを進めている

  • こどもの養育について、指導するスタンスでなく、保護者と一緒に考えて支援していけるように対応している。
  • こどもを中心に据え、現状のリスク、家庭の課題、児童相談所の関わりの終了までのイメージが保護者と共有しやすくなり、保護者の理解・同意に繋がっている。

今後改善の取組が必要と考えられる主な項目

里親委託先、施設措置先が見つかりにくい状況があるため、こどもの受け皿作りが望まれる

  • 児童相談所では、相談受付の輪番制等を採用して業務改善を図った効果でこどもの保護日数は短くなっているものの、援助方針が決定されても生活の場が見つからず、長期保護によるストレスが増す状態が続いている。
  • 県全体で新たな里親開拓、施設定員増、新たな施設の開設、さらには、要保護児童を増やさないための虐待防止啓蒙活動、家族関係支援の充実等の取組に期待したい。

中央児童相談所(一時保護部門)

これまで行ってきた取組に対して評価を受けた主な項目

今年度からファミリーサポート会議を立ち上げて取り組み、一時保護期間の短縮につながる等の成果が上がっている

  • 令和5年度から調査課、診断課、保護課の職員がメンバーとなり、一時保護が決定したケースについて、その時点での情報の整理や進行管理を行うことで、その後のケースワークを組織的にサポートするためのファミリーサポート会議(FaST会議)を立ち上げ、毎週開催している。
  • FaST会議で一時保護したこどものケースが一括管理でき、支援方針、ケース状況の共有ができている。そのため、こどもと保護者の関係調整等の必要な支援が明確になり、早期対応に繋がっている。

今後改善の取組が必要と考えられる主な項目

外部研修の受講や措置先の施設見学等、実体験の機会を増やして専門性をさらに高めていくことが望まれる

  • 外部研修の受講や措置先の施設見学等で、児童相談所以外の施設の養育・支援の状況について直接知る機会が少ない状況がうかがえる。
  • 今後、職員一人ひとりの育成計画の中に盛り込む等により、所外でさまざまな経験や知識を得る機会を増やしていくことが望まれる。

東上総児童相談所(相談部門)

これまで行ってきた取組に対して評価を受けた主な項目

広域な地域を担う中で、管内市町村等児童虐待対応連絡協議会を計画・開催し、ネットワーク構築による支援力向上と連携強化を図っている

  • 6市10町1村と広域な地域を担当している中で、市町村の支援力に差異があり、要保護児童対策地域協議会実務者会議が効果的に運営できるよう助言をする等で、丁寧に対応することを心がけている。
  • 管内の市町村、警察等の関係機関が参加する管内市町村等児童虐待対応連絡協議会を計画・開催し、ネットワーク構築による支援力向上と連携強化を図っている。

今後改善の取組が必要と考えられる主な項目

人材育成のしくみをさらに強化し、着実な育成につなげていくことが期待される

  • 全体として勤務経験年数が浅い職員が多く、職員一人ひとりの育成計画を定め年間を通して進捗管理しながら業務習得を目指したり、職員育成に専念できる立場の職員(グループリーダー等)の配置が少ない状況がうかがえる。
  • 今後、それぞれについて整備を進めることで、人材育成体制を強化し、着実な育成に繋げていくことが期待される。

東上総児童相談所(一時保護部門)

これまで行ってきた取組に対して評価を受けた主な項目

「こども会議」の開催等、こどもが意見表明する機会を増やしており、より多くの意見の把握につながっている

  • こどもの意見や要望を把握する手法として、これまで日誌や日頃の職員とのコミュニケーションを取る場面がある他、隔月で生活アンケートを実施している。
  • 振り返りのアンケートを毎週実施したり、「こども会議」を今年度からスタートする等、より多くの方法を用意することで、意見表明の機会を増やしている。実際に、こどもから多くの声が寄せられており、取組の成果が上がっている。

今後改善の取組が必要と考えられる主な項目

こどもの健康管理に必要とされる職員を配置することで、健康維持に向けた取組の充実が望まれる

  • こどもたちが健康で生活できるため、一時保護所の看護師を募集はしているが配置できていない。また、保健師は3ヵ所の児童相談所を兼務しており常駐はしていない。
  • 一時保護所の看護師と東上総児童相談所専従の保健師の配置に期待したい。

4 結果報告書

5 報道発表

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部児童家庭課児童相談所改革室

電話番号:043-223-3634

ファックス番号:043-224-4085

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?