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報道発表案件

更新日:令和5(2023)年7月24日

ページ番号:600388

アクシデントに対する調査の実施状況について(包括公表)(令和5年度公表)

発表日:令和5年7月24日
千葉県病院局

県立病院では、アクシデントが発生し、医療法第6条の10に該当すると判断した場合や、明らかに誤った医療行為又は管理に起因する、又はその疑いが否定できないと判断した場合、その他、再発防止等の観点から調査が必要と判断した場合は、調査委員会を設置して調査することとしています。
このうち明らかに誤った医療行為又は管理に起因するもの以外の事案について、毎年1回、包括的に公表しています。(明らかに誤った医療行為又は管理に起因する事案で、公表の同意が得られたものは、随時「個別公表」することとしています。)
この度、調査報告書がまとまり、家族説明が終了したものについて、以下のとおり公表いたします。

1 公表同意を得られた事案(明らかに誤った医療行為又は管理に起因するもの以外の事案)

病院名
発生年月

概要 調査結果

がんセンター
R3年6月 発生
R5年7月 家族説明
 

※医療事故・調査支援
センター報告案件では
ありません

【ニボルマブ(免疫チェックポイン
ト阻害剤)療法中の1型糖尿病発
症事案】
両側異時性多発肺癌再発の治
療目的に、ニボルマブ療法を導
入。外来治療移行後、血糖、尿糖
測定は行われていなかった。ニ
ボルマブ療法15コース後、口渇
等を主訴に患者より電話相談が
あり、当院を臨時受診。1型糖尿
病の発症を疑い、連携病院の糖
尿病内科医師へ連絡し、連携病
院へ緊急入院。1型糖尿病と診
断され、インスリン療法を導入し、
退院となった事案。

1型糖尿病の発症は、ニボルマブ(免疫チェックポイント阻害剤)療法による免疫関連有害事象が原因だった。
医学的検証として、肺癌の診断、ニボルマブ療法の治療選択は標準的だった。ニボルマブ治療の導入時、1型糖尿病を含む免疫関連有害事象の説明が不足していたものの、免疫関連有害事象の説明と症状出現時、緊急連絡する必要性などについて事前に指導していたことは、適切であった。臨時受診した際1型糖尿病を疑い、速やかに糖尿病専門医へ相談、緊急入院を要請したことは、適切であった。
ニボルマブ療法中に血糖等の測定がなかったことは適切ではなかったが、仮に測定していても1型糖尿病の発症自体は避けられなかった。

再発防止策として、(1)IC 文書の適正化(2)免疫チェックポイント阻害剤による有害事象が早期に発見できるよう、検査項目のセット化や、多職種による確認体制の構築(3)免疫関連有害事象のマネジメント体制の整備が提言された。

「医療安全調査報告書」(PDF:256.4KB) 
「医療安全調査報告書」には、事例概要、原因を明らかにするための調査結果、再発防止策などの内容が掲載されています。

 2 公表同意を得られなかった事案

該当する事案はありませんでした。

 

お問い合わせ

所属課室:病院局経営管理課医療安全安心推進室

電話番号:043-223-3975

ファックス番号:043-225-9330

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