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本日ここに、12月定例県議会を招集し、当面する諸案件について御審議いただくことといたしました。
今回提案いたしました案件は、平成26年度の補正予算案、各種条例案及びその他附帯議案の23議案のほか、報告3件です。
以下、その主な概要について申し上げます。
議案第1号は、平成26年度一般会計の補正予算案です。
補正額は、59億7,400万余円の増額で、補正後の予算額は、1兆6,355億600万余円となります。
今回の補正予算では、人事委員会勧告に基づく職員の給与改定等を行うために必要な人件費を増額します。
また、公の施設等について、来年度以降の契約を締結するため、債務負担行為を追加するほか、年度内に終了しないことが判明した事業について、適正な工期を確保するため、繰越明許費を設定するものです。
議案第2号から議案第4号までの3議案は、土地区画整理事業について、繰越明許費を設定するなどの特別会計の補正予算案です。
議案第5号から議案第12号までの8議案は、いずれも条例の制定、一部改正または廃止に係るものです。そのうち主なものについて御説明申し上げます。
議案第5号は、県内のヤードにおいて不正に取得されたエンジンの保管等の問題が発生していることから、ヤードの可視化を図り、不適正な自動車部品の保管等の是正を図るため、条例を制定しようとするものです。
議案第6号は、人事委員会勧告に基づき、給料表の改定及び期末・勤勉手当の支給割合の引上げ等を行うため、議案第7号は、特別職等の期末手当の支給割合の引上げを行うため、議案第11号は、児童・生徒数の増加による過密化の解消を目的として県立習志野特別支援学校等を新設するため、それぞれ条例の一部を改正しようとするものです。
議案第12号は、施設の老朽化や利用台数の減少により千葉県中央駐車場を廃止することに伴い、関係条例を廃止しようとするものです。
議案第13号は、(仮称)妙典橋の上部工工事請負の契約を締結するため、議案第14号は、花見川終末処理場における水処理中央監視制御設備更新工事請負の契約を締結するため、議案第15号から議案第18号までの4議案は、労務単価上昇に伴い工事請負契約の金額を変更するため、議案第20号は、千葉県道路公社が行う流山有料道路の事業計画の変更に同意しようとするため、議案第22号は、公の施設の指定管理者を指定するため、議案第23号は、平成26年度一般会計の補正予算案で、衆議院の解散に伴い、12月14日執行予定の衆議院議員総選挙及び最高裁判所裁判官国民審査に係る経費を計上するため、それぞれ議会の議決を得ようとするものです。
以上が、このたび提案いたしました議案の概要ですが、なお、この際、当面する諸問題等について御報告申し上げます。
まず、海外出張について御報告いたします。
先月24日から30日にかけて、総勢100名を超える千葉県ミッション団とともに「オール千葉」体制で台湾を訪問してまいりました。
現地では、本県産のお酒をPRする報道関係者向けのイベントや現地旅行業者との商談会・本県への投資促進や企業誘致を目的とした千葉県経済セミナーなどを開催するとともに、現地のテレビ番組にも出演し、千葉の魅力を大いにPRいたしました。
また、呉敦義副総統をはじめとした政府関係者等との会談に加え、農林水産物の一時輸入停止措置の早期解除の要請や教育旅行の誘致、台湾の主要航空会社に対する成田空港への増便要請などを行い、大変有意義で成果の多い台湾訪問であったと考えています。
今後とも、経済発展が著しいアジア地域をターゲットにトップセールスを展開するとともに、本県との活発な相互交流が行われる環境づくりを進めてまいります。
次に、北千葉道路について申し上げます。
北千葉道路は外環道と成田空港を最短で結ぶ、本県はもとより、首都圏全体にとっても大変重要な道路であり、私は以前より北千葉道路全線の早期整備を加速するためには、思い切った発想の転換が必要であると感じておりました。そこで、今月10日、私自ら、太田国土交通大臣に対して、国が責任を持って進め、北千葉道路全線を国の直轄事業として整備するよう要望してきたところです。
大臣からは、「連携を取って調整させて頂きたい」との回答をいただきました。
県としては、今後も国と県の役割を踏まえつつ、あらゆる機会をとらえて国に対して、北千葉道路の直轄事業化及び早期事業着手を要請してまいります。
次に、オスプレイ等の定期整備拠点に関する対応について申し上げます。
先月21日、防衛省から、オスプレイ等の定期整備拠点を陸上自衛隊木更津駐屯地に誘致する国の方針について、理解と協力を求められました。
この方針については、国が安全保障について総合的に考慮し、責任を持って判断した結果と認識しております。安全保障は国全体の問題であることから、自治体としても協力する必要があると考えています。
しかしながら、オスプレイについては、一部に安全性等に対する不安の声があるため、木更津市とともに先月末、防衛大臣等に対し、徹底した安全対策を行うことなどを要望しました。
今後とも、県民の安全や安心を確保できるよう、適切に対応してまいります。
次に、東京オリンピック・パラリンピックへの対応について申し上げます。
「オール千葉」体制による取組を推進するため、官民の代表者による「CHIBA推進会議」を新たに設置しました。今後は、キャンプの誘致や魅力ある観光地づくりなど具体的な施策の展開を官民一丸となって加速してまいります。
一方、千葉市や競技団体と共同で誘致活動を進めてきた、リオ・パラリンピック車椅子バスケットボールの、アジア・オセアニア地区予選が、来年10月、千葉市で開催されることが決定しました。
県では、現在、パラリンピック競技のキャンプ受入体制の整備に取り組んでおり、今回の開催地決定により、県民のパラリンピックへの関心の高まりが期待できるとともに、今後のキャンプ誘致活動にも弾みがつくと考えています。
今後とも、東京オリンピック・パラリンピックの成功に向け、様々な取組を、全県をあげて着実に推進してまいります。
最後に、先月19日に開催いたしました、「ちばアクアラインマラソン」について申し上げます。
地元木更津市、袖ケ浦市の皆様をはじめ、関係各位の皆様の御理解、御協力をいただき、無事に大会を開催することができました。あらためて御礼を申し上げます。
大会当日は、穏やかな秋晴れの中、全国各地から約1万7千人のランナーが集い、青い空と海に囲まれたアクアラインの絶景を走り抜けました。
前回を上回る約35万人の方々が応援に駆け付け、切れ目ない熱い声援を送っていただきました。
特に、多くのボランティアの姿、地元の小・中学生による元気な応援には、多くのランナーから感激の声が届いています。沿道で応援された方々も、トップランナーや一生懸命に走る市民ランナーの姿に触れることで、スポーツの楽しさや感動を分かち合うことができたのではないかと思います。
また、県内各地の「ご当地キャラクター」のパフォーマンスやダンス、グルメやお土産品などの物産展は、多くの方々から大変好評で、千葉の魅力を十分に伝えることができたと思います。
この大会による成果を活かし、引き続きスポーツ振興を図っていくとともに、千葉の魅力をさらに高め、全国に発信してまいります。
以上、このたび提案いたしました議案の概要及び当面の諸問題等について御報告させていただきました。
よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
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