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更新日:令和6(2024)年5月29日
ページ番号:19996
本日ここに、6月定例県議会を招集し、当面する諸案件について御審議いただくことといたしました。
今回提案いたしました案件は、各種条例案及びその他附帯議案の15議案のほか、諮問6件並びに報告19件です。
以下、その主な概要について申し上げます。
議案第1号から議案第6号までの6議案は、いずれも条例の一部改正に係るものでございます。そのうち主なものについて御説明申し上げます。
議案第1号は、人事院規則の一部改正に伴い、国の措置に準じ、警察職員の特殊勤務手当を新設するため、議案第2号は、地方税法の一部改正等に伴い、法人県民税の税率を引き下げるなどのため、議案第5号は、千葉県中央防災センターを廃止することに伴い、条例の名称を改めるため、議案第6号は、大原高等学校、岬高等学校、及び勝浦若潮高等学校を統合し、統合後の名称を大原高等学校に改めるため、それぞれ条例の一部を改正しようとするものです。
次に、議案第7号は、江戸川左岸流域下水道における工事請負の契約を締結するため、議案第8号は、(仮称)鎌ケ谷四本椚県営住宅における工事請負の契約金額を労務単価の上昇に伴い変更するため、議案第10号は、損害賠償の額の決定及び和解を行うため、それぞれ議会の議決を得ようとするものです。
議案第14号は、県立茂原樟陽高校における生徒死亡事故に関し、相手方と和解することについて、専決処分を行ったので、議会の承認を得ようとするものです。
また、諮問第1号から諮問第6号は、いずれも産業廃棄物の撤去に係る行政代執行に要した費用の督促について、その手続に対し異議申立てがあったので、地方自治法の規定により、議会に諮問しようとするものです。
以上が、このたび提案いたしました議案の概要ですが、なお、この際、当面する諸問題等について御報告申し上げます。
まず、圏央道の整備促進について申し上げます。
圏央道東金・木更津間が開通してから1年余りが経過しました。
この区間の開通により、昨年夏の九十九里地域の観光客数が、前年同期と比べ、主な観光施設で15.5%、主な宿泊施設で11.0%、それぞれ増加するなど震災等の影響により落ち込んでいた県内観光の回復に弾みがつきました。
さらに、生産能力増強に向けた製造工場の拡張、新たな企業立地の決定、救急搬送における所要時間の短縮、大型アウトレットモールの拡張オープンなど、その効果が着実に表れはじめています。
また、本年4月には、茨城県稲敷から神崎までの10.6キロメートルが開通し、神崎・大栄間の今年度内の開通が予定されています。
これらの開通により、本県と北関東や東北地方が直接つながる新たな広域ネットワークが形成され、成田空港の利便性が大幅に向上するとともに、県内の観光振興や企業立地、農水産物の販路拡大など更なる効果が期待されます。
残る大栄・横芝間についても、昨年度から用地取得に着手し、事業の進展が図られているところです。
県としても、引き続き、圏央道の一日も早い全線開通に向けて、全力で取り組んでまいります。
次に「ちばアクアラインマラソン」について申し上げます。
10月19日の開催まで、あと4か月余りとなりました。
2回目となる今回の大会には、フルマラソン、ハーフマラソンをあわせて、1万7千人の定員に対して、県内外から4万4千人を超える応募があり、特に、今回新設したハーフマラソンの応募倍率は約5倍と大変な人気となりました。
大会当日は、コース沿道での演奏やダンスパフォーマンスによる熱い応援、県内各所から集まったグルメやお土産など千葉の魅力がつまった物産展の開催など、参加するランナーやご家族、応援の皆様が一日お楽しみいただける大会に作り上げるとともに、海の上を走れる本大会を通じて、千葉の魅力とおもてなしの心を全国に強く発信してまいります。
次に、豚流行性下痢(PED)について申し上げます。
今年3月、本県において30年ぶりに豚流行性下痢が発生し、6月10日現在、100件の発生が確認されています。
県では、これまで、発症豚の出荷自粛の要請を行うとともに、豚舎等の消毒の徹底、消毒ポイントの設置、感染経路を特定するための調査など、周辺自治体や関係団体等と密接な連携を図りながら、防疫対策に取り組み、感染の拡大防止に努めてまいりました。
また、先月中旬からは、県内養豚農家からの要望に応え、感染の予防に効果的なワクチンの配付を開始しました。
この結果、まだ新規発生は見られるものの、沈静化した農場も31件と、増加してきたところです。
さらに、防疫対策の長期化に伴う農家の負担の軽減に向けて、全国知事会を通じ、国に対して、セーフティネット資金の貸付限度額の引き上げなど、農家の経営安定対策の充実を要請しています。
今後も県内養豚場の状況を注視するとともに、引き続き防疫対策に万全を期してまいります。
次に、千葉県がんセンターについて申し上げます。
がんセンターにおいて、腹腔鏡を使った手術を受けた患者さんが術後に短期間で亡くなる事例が続きました。
亡くなられた患者さんに対して、改めてご冥福をお祈りいたします。
今回の事例については、有識者からなる第三者検証委員会で、客観的、専門的な見地から、原因・問題点などについてしっかりと調査・検証をしてまいります。
最後に、東京オリンピック・パラリンピックに向けた取組の基本方針について申し上げます。
5月27日、私が本部長を務める「東京オリンピック・パラリンピック戦略推進本部」から、基本方針の素案を公表したところです。
この素案では、本県の一層の発展に向け、大会の開催効果を最大限に取り込み、次世代にしっかりと引き継ぐことが出来るよう、「オール千葉」の体制で取組を推進していくための方向性を示しています。
今後、県議会議員の方々や、県民の皆様から御意見をいただくとともに、4月に設置した基本方針策定協議会の委員や市町村からの意見などを踏まえ、7月を目途に、基本方針を策定、公表してまいります。
東京オリンピック・パラリンピックの開催は、千葉の魅力を全世界に発信し知名度を上げるとともに、持続的な成長のための基盤を築く千載一遇のチャンスです。今後とも、県議会の皆様のご指導、ご協力をお願い申し上げます。
以上、このたび提案いたしました議案の概要及び当面の諸問題等について御報告させていただきました。
よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
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