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更新日:令和6(2024)年5月10日
ページ番号:316744
魚の鮮度が落ちると生臭くなります。煮るときに煮汁が冷たいうちから煮ると鮮度のよい魚でも生臭くなってしまいます。煮魚は煮汁が煮立っている中にいれるのが基本。一度に入れると煮汁の温度が下がるので、一切れ入れて煮立ててから次のを入れること。
鮮度のよい魚はそれほど気にすることはありませんが、やや鮮度が落ちてくると青い魚にはにおいが出てきます。普通の味付けで煮ると、このにおいが気になりますから、お酒を多めに使ったり、ショウガなどのスパイスを利かせます。また、梅干を加えて梅煮にすると程よい酸味と香りで魚の生臭さがなくなります。
アナゴやウナギなどの脂の多い魚は、焼き網でさっと焼き、余分な脂肪を落としてから煮ます。これを白焼きと呼び、脂肪だけでなく魚の臭みも取ってくれます。甘露煮などに使う方法です。また、アラや血合の多い部分は熱湯をかけたり、さっと湯通しして臭みを抜いてから煮ると、おいしく煮あがります。
イカの行水、タコの長風呂ということわざがあります。イカは加熱しすぎるとかたくなりますが、タコは煮込むほどやわらかくなります。イカは他の材料と煮るときは火のとおり具合にあわせてあとから加えます。ただ、イカはかたくなってからも煮込むとまたやわらかくなる性質もありますから覚えておいてください。
正式な照り焼きは、魚を焦がさないように白焼きして、あらかじめ火をとおし、仕上げに煮詰めたタレをぬったり、かけたりして照りをつけます。
家庭ではもう少し簡単に焼きたいもの!そこでガス台も汚れず、お手軽にできる照り焼きをおすすめします。方法はタレを魚につけ、下味をつけてからフライパンや鍋で焼きます。
魚は煮崩れしやすいので、重ならないように平らに並べることが大切です。そのために鍋は、魚が平らに並び、あまり深くなく魚が取り出しやすいものがいいでしょう。行平鍋は日本独特の鍋で、底が平らでふちに向かって少し広がっているので煮物に最適です。両手付で直径の大きな平鍋も煮魚に向いています。また、鍋より一回り小さい落し蓋も用意してください。
しめサバの作り方
ここでの塩〆は重要で、いきなり酢に浸すと魚肉がとけてしまいます。酢は必ず原液のまま使うこと。薄めた酢は、殺菌効果が著しく低下してしまいます。
酢〆に適した魚は、他にアジ・キス・イワシ・コハダ・サンマなどがあり、身の薄い魚や白身の魚は、塩〆も酢〆も短時間にし、脂肪の多い魚は塩〆の時間を長めにすると良い。
煮汁の量はひたひたぐらいが原則です。魚が泳ぐほど量が多いとかえっておいしく煮えないばかりか、調味料が無駄になります。少な目の煮汁で味をまんべんなくつけるにはおとしぶたをすると煮汁が魚の表面にも回って味が全体になじみ、煮汁もほどよく煮詰まっておいしくできあがります。
魚を焼くときは、魚から出る脂肪や水分が落ちて煙が出るので魚が汚くなってしまいます。このため、煙がたくさんでないように表から焼きます。切り身などの場合、先に皮目によい焼き色をつけ、裏返して中まで火がとおるようにします。
尾頭付きの魚は、頭が左で腹が手前になるようにし、泳いでいるときのように頭は尾よりもやや下を向いているように盛り付けます。あしらいや添え物は魚の手前に盛るのが正式です。このとき上になる面が魚の表側。そこで、内臓を取るときは、盛り付けたとき見えないように裏側に切込みを入れます。ただ、カレイだけは反対で頭が右にくるようにします。
尾頭付きと違って切り身の魚は表面がどちらかわかりにくく、焼くときや盛り付けにも悩みがち。でも、仕上げはセンスよく盛り付けたいものです。皮が帯のように細くついてる魚は、皮を向こう側にして身の厚いほうを左に盛り付けます。また、皮目と身が裏表になっている魚は皮目を上に盛り付けます。身に卵黄などを塗って焼いたものは皮目を下に盛り付けます。
殻の表面はきれいに洗い、海水くらいの塩水(3%食塩)につけ、冷暗所に2~3時間おいておきます。
とぐように殻の汚れを洗い落とし、真水につけて静かなところに2~3時間おいておきます。
いずれも夏場は冷蔵庫内に入れておきましょう。また、足のついたザルに貝を入れ、それをボールにつけるようにすると砂が下に落ち、一度吐き出した砂を再び貝が吸い込むのを防げます。
ノリに光沢のある面と光沢がなく少しザラついた面がありますが、光沢のある側が表です。ノリを焼くときは2枚のノリの表側を内側にして重ね、外側だけを火にかざします。こうすると揮発した香りがお互いの内側で吸収され、おいしさが逃げません。一枚だけ焼くときも半分に折って同じように焼いてください。
海藻の乾物は、常備しておくととっても便利な食材で食物繊維やミネラルを多く含み、ノーカロリーで現代人に欠かせない素材です。調理のとき、乾物をもどしてみたら量が多すぎてしまったという経験はありませんか。どれくらい増えるかわかっていれば無駄がありません。
食材 |
もどり率 |
もどし方 |
---|---|---|
ヒジキ |
4倍 |
さっと洗い、たっぷりの水に20分ひたす |
長ヒジキ |
5倍 |
さっと洗い、たっぷりの水に30分ひたす |
干しワカメ |
14倍 |
さっと洗い、たっぷりの水に10分ひたす |
塩蔵ワカメ |
2倍 |
塩を洗い流し、たっぷりの水に10分ひたす |
海藻ミックス(塩蔵) |
ほぼ同量 |
塩を洗い流し、水に20分ひたす、途中で1回水を替える |
コンブ |
2.5倍 |
汚れをふき、水に10分ひたす |
早煮コンブ |
2倍 |
汚れをふき、水に5分ひたす |
刻みコンブ |
3倍 |
たっぷりの水で何度も洗い、ボールに入った水でさらす |
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