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ホーム > 環境・まちづくり > 環境 > 水質・地質 > 海や川・湖沼の水質 > 日本製鉄株式会社に係る着色水及びシアン流出事案について > 「日本製鉄株式会社によるシアン流出事案等に係る報告等に対する評価書」の公表及び指導文書の交付について
発表日:令和5年8月8日
環境生活部水質保全課
日本製鉄株式会社によるシアン流出等の不適切事案について、同社から示された原因分析や対策等に係る報告等に対する県の評価書を本日公表しました。
あわせて、同社に対し、県から水質汚濁防止法(以下「法」という。)について、県及び3市(木更津市、君津市、富津市)から環境の保全に関する協定(以下「協定」という。)について、それぞれ継続して遵守するように、今後求める対策等を文書で指導しました。
県としては、今後も引き続き、事業場への立入検査等の実施や改善状況の報告を求めるなどして対策の履行状況等を確認し、継続的に指導していきます。
日本製鉄株式会社東日本製鉄所君津地区における着色水流出事案(令和4年6月判明)、シアン流出事案(同年7月判明)、その後に判明した一連の不適切事案を受け、同年8月に、県から法に基づく報告徴収文書を、県及び3市から協定に基づく改善指示文書をそれぞれ交付しました。
これを受け、同年9月に日本製鉄から事案の原因分析及び対策に関する報告書が提出されましたが、県では、施設の改善状況や組織体制の見直しなどの内容を厳正に検証する必要があると判断し、令和5年1月に6名の有識者からなる会議を設け、6回開催し、そこでの意見を踏まえて評価書を取りまとめました。
日本製鉄株式会社によるシアン流出事案等に係る報告等に対する評価書(PDF:1,307.6KB)
日本製鉄株式会社によるシアン流出事案等に係る報告等に対する評価書の内容について、以下の項目が掲載されています。※令和5年8月8日、PDFの2ページ目の目次に「4.3有識者会議における検討と日本製鉄の対応等について」を追加しました。
概要版(PDF:171.6KB)
日本製鉄株式会社によるシアン流出事案等に係る報告等に対する評価及び県の対応の概要として、「シアン流出事案等の概要、評価書について」「日本製鉄の報告等に対する評価(主なもの)」「水質汚濁防止法及び環境の保全に関する協定に基づく違反事実及び県の対応等」の項目について掲載しています。
(1) 水質汚濁防止法の遵守の徹底について(勧告)(PDF:235KB)
(知事発、日本製鉄株式会社代表取締役社長宛て)
(2)環境の保全に関する協定の遵守について(PDF:130.6KB)
(知事、木更津市長、君津市長、富津市長の連名発、日本製鉄株式会社代表取締役社長宛て)
ア 法の遵守を図るため、県管轄の特定事業場のうち排水基準の規制が適用される全ての事業場(約1,100事業場)に対して、文書により法の適切な運用についての周知徹底を行います。
イ 協定の遵守を図るため、協定締結企業(53社)に対して、文書により協定の適切な運用についての周知徹底を行います。
届出内容と設備の設置状況、及び排水基準遵守状況等の確認を強化するため、以下のとおり立入検査の方法等を見直しました。
【見直しの主な概要】
ア 届出確認体制、事故防止体制等の水質管理体制の確認
イ 自主測定の実施状況の詳細な確認
ウ 全ての排水口での採水の実施(工場のみ)
着色水流出事案(令和4年6月)及びシアン流出事案(令和4年7月)の発生以降、県は周辺水域及び関係する排水口での水質分析をおおむね週1回実施してきました。
その結果、周辺水域では、令和4年6月22日以降シアンの環境基準超過は確認されておらず、その他の項目についても正常な水質が保たれており、また、排水口でも、シアン等の排水基準超過は現在まで確認されていません。
このため、令和5年8月2日に実施した水質分析結果で異常がないことを確認後、これら水質分析を終了とします。
なお、排水口及び排水溝における水質分析は、今後も立入検査時に適宜実施します。
環境生活部水質保全課
電話番号 043-223-3818
環境生活部環境政策課
電話番号 043-223-4659
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