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更新日:平成26(2014)年6月19日
ページ番号:4882
さて、ここで、昔話、鶴の恩返しを思い出しながら、アトピー性皮膚炎を考えてみましょう。
次の絵は、鶴が美しい織物をつくるためには、気持ちを集中できる落ち着いた場所が必要です。ところが、誰かにのぞかれたら、鶴は気が散ってしまいます。この図は、鶴が気持ちを集中して、はた織をしているところです。
一方、下の絵は、のぞかれたりして、鶴はストレスを感じています。うまくしっとりとした布を織ることができません。
さて、もう一度、アトピー性皮膚炎を考えてみましょう。
アトピー性皮膚炎は、皮膚をしっとりとさせておく物質が、うまくつくれない人に起きやすいです。子どもの場合では、成長と共に、うまく保湿成分を作れるようになっていきます。子どもは、発育途上にありますので、アトピー性皮膚炎の悪化がおきることがありますが、ストレスをかけると、かえって、自ら作り出す保湿成分が、うまくつくれなくなってしまいます。
一方、大人のアトピー性皮膚炎は、よくなったり悪くなったりを繰り返します。普段は、上手に保湿成分をつくれても、何かストレスのような悪い条件がおきると、保湿成分をうまく作らなくなってしまうのです。
アトピー性皮膚炎の治療は、あせらず、見守ることが大事です。
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