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更新日:令和5(2023)年6月20日

ページ番号:17531

木更津業務核都市基本構想について/前文

前文

東京圏においては、東京都区部を中心とした諸機能の集中に伴い生じた土地問題、住宅問題、通勤の遠隔化等の大都市問題の解決が課題となっている。このため、東京圏を複数の自立都市圏からなるバランスのとれた圏域構造に改善することにより職住が近接した総合的な居住環境の形成を図ることとし、業務核都市の育成整備が進められている。

当地域は、東京から50キロメートル内の首都圏に残された海と山の良好かつ稀少な自然環境を有し、かつ、東京湾アクアライン、東関東自動車道館山線等の広域幹線道路網の整備により空と海と陸の結節点となる地理的条件を有している。

こうしたことから、木更津業務核都市は当地域の特性を積極的に活用し、東京都区部における過度の集中を是正するという目的を踏まえて自然と高度都市サービスの共有によるアメニティ環境づくりを基礎に、創造的研究開発、業務機能及び人、もの、情報の交流機能の集積を促進する。

このため、業務施設集積地区を2地区設置するとともに、これと補完、連携する複合機能拠点の形成を推進する。業務施設集積地区であるかずさアカデミアパーク地区は、研究開発機能、研究開発型生産機能の集積地区として、木更津都心地区は、商業機能、文化機能、レクリエーション機能の集積地区として、総合的、計画的な整備促進を図るとともに、東京湾アクアラインにより千葉県の玄関口となる金田地区を業務、商業、居住等の複合機能拠点として整備する。

特に、業務機能等の集積を踏まえ、適正な居住機能の整備を図ることとする。既存住宅地内においては、居住水準の向上、土地の有効利用等の観点から建て替えによる住宅供給を促進するとともに、新市街地の開発として土地区画整理事業等を推進し、地区計画の策定、建築協定の締結等による良好な居住環境の形成を誘導する。これらを総合的に推進することにより職住の近隣した良好な水準の住宅及び住宅地の供給を確保し、ゆとりと豊かさを実感できる職住環境の形成を図る。

また、諸機能集積の効果を広く波及させるために、都市内及び周辺地域との交通体系を整備するとともに他の業務核都市及び県内主要都市間を結ぶ広域交通体系の整備を促進する。

これらの整備により、千葉南地域の核となるとともに、千葉業務核都市及び成田・千葉ニュータウン業務核都市等と有機的連携を図り、千葉県自立都市圏を形成するため、本基本構想を策定するものである。

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