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更新日:令和5(2023)年11月21日
ページ番号:316196
ビワは、消費者にとって種子(たね)の存在が目立つ代表的な果物です。
そこで、千葉県農林総合研究センターは、ブドウなどの果物に使われている三倍体利用技術を応用して、「種子なしビワ」の作出技術を1994年に開発しました。
この作出技術の開発と並行して、品質の優れた「種子なしビワ」専用品種の開発を目指し、本県の代表的な品種である「田中」を母親に、「長崎早生(わせ)」を父親としてかけ合わせ、三倍体品種の育成を1991年に始めました。
その後、特性調査を続け、200系統の中から優良な系統を選抜し、品種名を「希房」として、2003年9月に農林水産省に品種登録出願、2006年2月27日に品種登録(登録番号13767)され、世界初の種子なしビワが誕生しました。
写真:種子ありと種子なしの比較
*果心部に鉛筆大の空洞、果肉割合は90パーセントで、20パーセント増量
写真:種子ありと種子なしの比較
*果肉部の厚さは種子ありの2倍、「田中」「富房」より果肉が柔らかい
写真:長卵形、果面は赤みを帯びた橙黄色(平均果重70グラム)
写真:房状に着果させた果房
品種 | 収穫 | 果重 (グラム) |
果肉重 (グラム) |
果形 | 果色 | 糖度 | 酸度 | 果肉硬度 | 商品果率 (パーセント) |
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希房(種子なし) | 5月下旬 | 70 | 63 | 長卵 | 橙黄 | 11.5 | 0.2 | 軟 | 85 |
富房(種子あり) | 5月上旬 | 77 | 54 | 長卵 | 橙黄 | 11.6 | 0.2 | 中 | 90 |
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