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更新日:令和6(2024)年3月18日
ページ番号:8475
千葉県内では、スギカミキリの幼虫がスギやヒノキに穴をあける被害が拡大しています。そこで、森林の整備作業の一環として行う間伐の際に、幼虫が侵入している被害木を伐採・搬出することで、効率的に防除ができるか、その効果を調査しました。
その結果、間伐の際に同時に被害木を伐採・搬出すれば、被害率を5%程度まで低下させることができました。また、被害率を低く維持するためには、間伐時の被害木の見落としを減らすことなどが必要であることが分かりました。
この記事に関するファイルは、下記リンクよりご覧になれます。
間伐によるスギカミキリ防除効果(PDF:288KB)
この記事に関する詳しい情報は、下記リンクよりご覧になれます。
「間伐と同時にスギカミキリ被害木を伐採、搬出した場合の防除効果」(別ウィンドウで表示)(PDF:171KB)
(1)幼虫が侵入している被害木を放置すると被害が拡大してしまいます。森林整備のための間伐と同時に、これを伐採して林の外に搬出したところ、翌年の被害率を5%程度に低下させることができました。
スギカミキリの成虫
スギカミキリの幼虫による被害
間伐と同時に被害木の伐採搬出を行った場合の被害率の変化
間伐からの経過年数と被害率の関係
(2)スギカミキリが侵入しているかは発見しにくく、間伐の際にも被害木の見落としがあります。しかし、そのまま放置すると、被害率が再び増加することが明らかになりました。
被害率を低く維持するためには、間伐の際に見落としをなるべく減らし、5年から10年間隔での間伐や農薬散布などの必要があることがわかりました。
平成21~令和元年度におけるスギカミキリ被害森林の間伐による防除面積は23haです。
千葉県農林総合研究センター森林研究所
0475-88-0505(代)
平成30年1月(令和3年3月更新)
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