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更新日:令和5(2023)年12月19日
ページ番号:315245
(きたのさく1・2ごうふん)
北ノ作1号墳
県指定史跡
平成7年3月14日
柏市片山字北ノ作
北ノ作1・2号墳は、手賀沼を北に臨む台地の上に所在する。古くは手賀沼の干拓に伴って昭和34年(1959)に発掘調査が行われ、1号墳からは木棺を安置するための粘土槨が検出され、鉄製の刀・剣・鏃・斧・やりがんな、銅製の鏃、土師器の高坏形土器・壺形土器などが出土した。また、2号墳からは粘土槨が2基検出され、管玉などが出土した。
1号墳の粘土槨は中央部がすでに壊れていたが、床には薄く木炭が敷かれ、上にも木炭を含んだ焼けた土が堆積していた。このことから、埋葬時に何らかの儀礼的行為が行われたのではないかと考えられている。また、鉄製品や銅製の鏃はすべて粘土槨の外から出土し、土師器壺形土器も赤く色が塗られ、底をわざと作らない儀礼用のもので、粘土槨の上に置かれた状態で出土した。
その後、千葉県教育委員会が平成6年(1994)に発掘調査を行ったところ、1号墳は南側に張り出し部を有する全長21.5mの方墳であることが明らかになった。また、2号墳は全長30mの前方後方墳であることも確認できた。両古墳とも千葉県における古墳出現期の3世紀後半から4世紀前半の古墳であるが、出土した遺物から2号墳より1号墳が先行して築かれたと考えられている。
北ノ作2号墳
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