ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 印旛エリアの市町 > 成田市の国・県指定および国登録文化財 > 大野屋旅館
更新日:令和2(2020)年8月7日
ページ番号:315022
(おおのやりょかん)
国登録有形文化財(建造物)
1棟
平成17年2月9日
成田市仲町368(個人)
成田山新勝寺の門前町は、江戸時代中期頃成立したと考えられており、現在でも門前に至る表参道の両側には、ぎっしりと店舗が建ち並んでいる。しかし、これらの多くは戦後に改築されたもので、大野屋旅館のような戦前に建築された建造物は、数十軒を数えるにすぎない。
新勝寺近くの旧街道の西側に位置し、屋上に望楼を高く掲げた姿が一際目立つ。大野屋旅館の創業は江戸中期で、古くは蝋燭屋を営んでいたと伝えている。現在の建物は昭和10年(1935)に建築したもので、スレート葺、間口8間、奥行14間の大規模な木造3階建と、南側に突き出した2階建から構成されている。
3階建ての屋上には、高欄を廻らせた望楼をのせ、2階と3階には、旧街道に面して持ち送りに支えられた縁台を廻す。3階には、60畳と54畳と2間続きの大広間となっており、奥には松の屏風を背景にした能舞台が設ける。欄間に組み込んだ黒柿の板など、銘木をふんだんに使っており、1階から3階まで、材料や仕様が上質であることに加え、前時代の旅館建築の雰囲気も十分うかがうことができる。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください