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(ときどのごしょ)
県指定有形文化財(古文書)
昭和50年12月12日
鴨川市広場1413(鏡忍寺)
文永11年(1274)に、日蓮がはじめて身延山(山梨県)に入ったときの様子を伝えた消息文である。下総国中山(市川市中山)に住む日蓮の信者だった富木常忍にあてた書簡で、信仰の心構えなどを教え諭している。
この文書が、かつては法華経寺(市川市)にあったことは、同寺の永仁7年(1299)および康永3年(1344)の古記録でも明らかであるが、その後、何らかの理由で鏡忍寺へ移っている。鴨川市の誕生寺にある「富城殿女房尼御前御書」が徳川光圀の配慮によって法華経寺から誕生寺に移された例もあり、この書状も光圀の祖母・お万の方の誕生した勝浦に近い鴨川の鏡忍寺に移されたということは、十分に考えられる。
鏡忍寺は日蓮の四大法難の一つ「小松原の法難」となった地で、この事件で倒れた天津城主工藤吉隆、弟子鏡忍坊の2人を供養するため、日蓮が建立させた寺でもある。
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