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更新日:令和5(2023)年9月5日
ページ番号:314629
(もくぞうやくしにょらいざぞう)
重要文化財(彫刻)
昭和34年6月27日
銚子市常世田53-1(常灯寺)
常灯寺の木造薬師如来坐像は、通称「常世田薬師」とよばれ、眼病に御利益があるといわれて広く親しまれている。
この木造薬師如来坐像は、聖武朝(奈良時代)に東国を巡歴していた僧行基が、織幡村(現香取市)から杓子桜の名木を取り寄せて作ったと伝えられるが、実際は、ヒノキ材の寄木造である。
像の高さ140.9cm、全面に漆箔を施し、膝も広くよく整った像である。薄い像の奥行きと、流麗で穏和に整った衲衣の衣紋の形式的な表現など細かく彫りだした螺髪伏せ目の彫眼、ふくよかな顔などには、平安時代後期の定朝様式が現れており、製作した仏師の優れた力量もうかがえる、関東における平安時代後期から鎌倉時代初期の作と考えられている。
また、像の胎内全面には、承久年間(1219~22)の頃から海上郡・香取郡を領有していたことが知られる平胤方など、多くの人々からの寄進により、仁治4年(1243)に仏師豪慶が修理したという墨書が残されている。
二重円相光の周縁の雲焔に胎蔵界の大日如来3躯と音声菩薩12躯を配置する飛天光背と、八角の裳懸座も精巧なものである。
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