理念・方針
病院長ご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
竹中看護局長と私の間にある門松は、昨年12月26日に千葉県造園緑化協会からいただいたものです。協会では門松制作の技術を継承してもらうために、県内の造園業者対象に「門松づくり講習会」を毎年開催し、当院のほかにも千葉県庁などに作品の門松を寄贈くださっているそうです。
私たち千葉県こども病院でも、患者さんたちに最善の医療提供が行えるよう職員一同日夜励んでおりますが、次世代の医療人の育成も大きな責務の一つです。医師、看護師、薬剤師などの医療専門職の養成学校学生の臨床実習では、患者さんとご家族の皆さんにもご協力いただいているところです。また、専門職の免許取得後である職員も医療の進歩に合わせて日々研鑽しつつ業務にあたっております。医療に対する社会の期待は極めて大きいものがありますが、医療提供はすべて画一的におこなうことができないものであり、職員ひとりひとりの日々の向上が求められます。こども病院が将来にわたって、患者さんたちに最適な医療提供を続けられるようご支援たまわりますようお願い申し上げます。
令和7年1月
病院長 皆川 真規
千葉県こども病院
基本理念
「その子らしく、その子のために」
私たちは、県立の小児医療施設職員としての自覚を持ち、「児童の権利に関する条約」の基本理念のもと、すべてのこどもの基本的人権を擁護し、すべてのこどもが私たちに実現可能な最高水準の医療と保健サービスを受けられるように日々努力し、未来あるこどもたちの心身の健全な育成をめざします。
私達の目標
私たちは、
- こどもの生命(いのち)と安全を第一に考えます (こどもの生命(いのち)と安全を第一に)
- こどもたちをひとりの人間として、その尊厳と権利を守ります (人間としての尊厳と権利の擁護)
- 患者さん中心の最良の医療を提供し、サービスの向上につとめます (最良の医療の提供とサービスの向上)
- 患者さんやご家族に充分な情報を提供し、開かれた病院をめざします (積極的な情報提供)
- 病院運営に主体的に参画し、病院経営の健全化につとめ、働きがいのある病院をめざします (病院運営への参加と働きがいの追求)
令和4年5月9日改訂版
患者さんとご家族の権利と義務
私たちは、患者さんとご家族の権利を尊重し、十分な説明と合意に基づいた医療を行います
1.適切な医療を受ける権利
疾病の種類、社会的立場等に関わらず、すべての人には良質な医療を平等かつ公平に受ける権利があります。自らの受ける検査や治療方法などについて、説明を受けた上で、自分の意思で選び決定する権利があり、一方で、希望しない医療を拒否したり、医療機関を選択する権利があります。そのために、カルテを含む診療情報の開示やセカンド・オピニオンを求めることができます。
2.人格を尊重される権利
個人としてその価値観を尊重され、一人の人間として尊厳をもって接遇されるとともに、自らの意思を述べる権利があります。
3.医療に関して知る権利
病気、検査、治療、危険性、他の治療方法や見通しなどについて、理解しやすい言葉や方法で、十分な説明と情報の提供を受ける権利があります。また、医療費や公的支援制度などについての説明を受ける権利もあります。
4.プライバシーを守られる権利
自身の身体や病気をはじめとするすべての個人情報及びプライバシーを守られる権利があります。
5.病院と協力して医療に取り組む義務
正確な情報を提供するとともに、疾病や医療を十分理解するよう努力する義務、医療に積極的に取り組む義務、快適な医療環境づくりに協力する義務があります。