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更新日:令和6(2024)年2月16日
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掲載日:2018年12月7日
2020年に千葉県内で活動する都市ボランティアの募集説明と、さまざまな「おもてなし」のアイデアについて考えるシンポジウムを、2018年9月9日に成田市内で開催しました。
午前の部、午後の部と合わせて定員500名のところおよそ2倍にも及ぶお申込みをいただき、席数を拡大して抽選を行いました。
本説明会に残念ながら参加できなかったという方、その後、各地で開催してきた説明会にも都合が合わなかったり、抽選漏れで参加できなかったという方々に向けて、会の様子や説明内容についてお伝えします。
日程:2018年9月9日(日曜日)
午前の部:10時30分~12時15分、午後の部:14時~15時45分
会場:成田市文化芸術センター スカイタウンホール(成田市花崎町)
参加者:578名
説明会 | |
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事例紹介 |
※ については午後の部のみ。 |
午前の部講演 | 「ロンドン大会の都市ボランティアの成功とレガシーから学ぶおもてなしの形」 【講師】デイビッド・バウイ氏(ロンドン2012大会コベントリー市都市ボランティア統括責任者、EnVソーシャルエンタープライズ理事長) |
午前の部ふりかえり | 登壇者による振り返りコメント |
午後の部講演 | 「おもてなしの心をもって言葉の壁を超えよう」 【講師】ピーター・フランクル氏(タレント/数学者/大道芸人) |
午後の部ふりかえり | 登壇者による振り返りコメント |
募集情報説明の様子
Q:(都市ボランティアの)研修に参加するにあたりどれくらいの拘束時間がありますか。小学生の子どもがいるため、時間の調整ができるか心配です。
A:詳細は企画中ですが、たとえば2019年秋からの「共通研修」でいうと、4時間程度の研修を1回から2回(午前午後の1日で完結することも運営上検討中)、というような形になる見込みです。また、複数日を設けて、都合の良い平日や土日の予定から選んでいただけるようにする予定です。その後、その他研修として別途2回から3回程度実施される予定です。
県内で取り組まれている「おもてなしの活動事例」のご紹介をとおして、東京2020に向けた、皆さんそれぞれのおもてなしの形について考えました。
2018年8月21日、オール千葉おもてなし隊として、成田市役所・成田商工会議所主催、地元企業の皆さんと一緒に、駅前クリーン運動に参加したアイドル・タレントの皆さんの様子をムービーで紹介しました。
【発表者】栗栖尚美さん(一般財団法人 成田国際空港振興協会 旅客事業部主任、成田空港トランジット&ステイプログラム連絡会)
Q:ボランティア活動には学生でも参加できますか?
A.18歳以上の方が参加可能です。保護者の同意があればそれ以下の方でも参加いただけます。随時募集ではなく、今年度中に募集を行う予定はございます。実際に募集が決まった際には成田市(観光プロモーション課)や市観光協会のホームページに掲載を予定しています。
Q:事故などがあったときの保険はどのようになっていますか。
A.ボランティアガイドの活動時間中の保険はかけています。幸いにも現在のところ事故はありませんが、日ごろから研修も行い、万が一の際に備えております。
Q:ツアー参加者に対してはどのような了承事項を取っているのでしょうか。
A.万が一の事故時の対応や撮影時の肖像の取扱いなど、事前にご了承いただきたいことにチェックの上、サインをいただいています。
Q:ツアー参加者の外国人の方が、交通費を自己負担することについて抵抗はありませんか。
A.基本的に公共交通機関を使ってご案内しており、拒否される方はいらっしゃいません。
【発表者】小林由佳さん(プロジェクト結 会長)、井口由美子さん、矢野愛美さん
このプロジェクトは、地域に住まう方々が主体として活躍する活動です。私は、地域の方々がボランティアとして参加する機会を作っている立場として、本日は活動についてご紹介いたします。実際活躍してくださっているお二方にもご登壇いただいていますので、ご紹介します。
(井口さん)社会福祉法人春陽会ディアフレンズ真砂の井口由美子です。通所施設で支援員をしています。
(矢野さん)麗澤大学外国語学部4年の矢野愛美です。
オール千葉で盛り上がろう、というお話が何度も出ていますが、オール千葉の「オール」って何でしょうか?たとえば、老人ホームにご入居されているご高齢の方々、自分ではその場に行けない子どもたち、病気があってなかなか自由に体が動かない方、まとまった時間が取れない方…、そういう方々ももちろん「オール」に含まれているはずだと思っていました。そこで、いろんな世代、様々な特徴を持った方々の参加の方法について考えてみました。
地域の方々も、それぞれ、オリンピック・パラリンピックを楽しみにしていらっしゃいますし、開催国の国民として関わりたい、お手伝いしたい、参加したい、そんなお気持ちの方がいらっしゃるかと思います。
私たちは外国の方々に喜んでいただけそうな和風の小物を作ってプレゼントすることにしました。その小物として選んだのが、「箸置き」です。箸を使わない国の方もいらっしゃいますが、実際に使うことがなくても良いと思っています。プレゼントをもらった方々が持ち運びに困らないように、小さなもので、そして作る方も手軽で簡単なものがいいなと思い、箸置きにしました。
その箸置きにウェルカムメッセージを添えます。外国の方々にぜひ見てほしい日本の自慢とか千葉の魅力などを文字にしていただいたり、自分で文字が書けない方には、写真を入れたりシールを貼るなど、いろんな工夫をしていただいています。旅のひとつの楽しみ方の中に、地元の方との交流があると思うんです。このメッセージは外国の方々にとって、ガイドブックにはのっていない、地元の人々のおすすめする生きた情報です。
子どもや高齢者、障害をお持ちの方や病気の方々、そして認知症の方々も活躍するプログラムにしようと、いろんな工夫をしています。全部ひとりでやる必要はないというところで、ディアフレンズ真砂の井口さんはどのような工夫をされていますか。
(井口さん)障害を持ちの方の施設ですので、細かい作業が苦手な方にはテープを切る作業だけやっていただいたり、スピードはゆっくりでも丁寧に作業ができる方には結ぶ作業を中心に取り組んでいただいたり、箸置きづくりはできないけれど、ご自分が撮った写真や自ら描いた絵を提供いただいける方もいらっしゃいます。一人一人得意なことや好きなことを生かして作成しています。
こうして手作りした箸置きにメッセージを添えた小さなプレゼントですが、実は自分でお渡しする機会がありません。そこで、さまざまな、海外の方がいらっしゃるイベントや、観光でお越しの外国人の方と触れ合う機会のある方に、「渡し隊」として活躍していただくことにしました。渡し隊としてご協力いただいた矢野さんにお話をうかがいます。
(矢野さん)私は8月に幕張で行われた世界女子ソフトボール選手権大会で、皆様に作っていただいた箸置きを外国の方にお渡しする活動を行いました。活動前日は英語が通じなかったらどうしよう、ちゃんと渡せるかな、などたくさん不安を抱えていました。実際に参加してみると考えているよりもずっと簡単で、「この人に喜んでもらいたい、この人を歓迎したい」そんな気持ちと笑顔があれば、たとえ言語が異なっても想いは通じ合えると実感しました。私は英語力には自信がないですが、何かやってみることが大切だと、この経験により感じました。
こうして、2020年に向けて、私たちなりに地域から活動し始めています。千葉県内で小さく小さく目の前にいる方々と一緒に始めた活動ですが、少しずつ広がっており、今では10県の方々が参加してくださっています。
この活動を通して、外国語が得意な一部の方だけではなく、そして、オリンピックやパラリンピックの会場だけではなく、飲食する場所や宿泊するところ、移動する車やバス、電車の中、街中のあちこちで外国人の方を歓迎する気持ちと態度を感じていただけたらいいなと思っています。その時にきっと、ああ、日本に来てよかったと思っていただける、そんなおもてなしの活動に、この小さな活動が役に立てたらと思っています。これが私たちのおもてなしの形です。
都市ボランティア以外にも、「成田空港トランジット&ステイプログラム」のように、たくさんのボランティアによる地域の魅力を伝える活動があるということを知り、都市ボランティアとの連携や協力の発想も必要だということがわかりました。また、「プロジェクト結」の活動のように、ちょっとした心遣いのプレゼントの発想や、ユニフォームを着ないボランティアの方々の想いを、都市ボランティアの最前線で活動する方に託すようなアイデアも生まれてくるかもしれません。 ぜひ、皆さん1人1人にとって、どのような形でおもてなしの活動に関わり、自身の関心や強みを生かすことができるか、考えるための参考になればと思います。
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