千葉県Chiba Prefectural Government
~ 千葉県にオリンピック・パラリンピックがやってくる ~
ホーム > くらし・福祉・健康 > くらし > NPO・ボランティア > 千葉県NPO・ボランティア情報ネット > 過去の取組み|NPO・ボランティア > 東京2020関連の取組み > 都市ボランティア City Cast Chiba > 【レポート】City Cast Chibaオンラインバーチャルツアー(2021年8月から9月開催)
更新日:令和6(2024)年2月16日
ページ番号:473743
ここから本文です。
東京2020大会が無観客開催となったことは、おもてなしの心で海外からのゲストを迎えるため、数年間かけて準備を進めてきた都市ボランティア「City Cast Chiba」にとって、たいへん残念な出来事でした。
「世界の人々を千葉で実際にお迎えすることは叶わずとも、千葉の魅力を世界の人々に知ってもらいたい」、そんな強い思いからスタートし、大会も迫る2021年6月、オンラインで観光案内を行う「バーチャルツアー」の企画に動き出しました。
実質2か月という怒涛の期間でツアーを作り上げ、何度もリハーサルを行い、磨き上げを行って、2021年8月から9月にかけて実施したツアーは、海外そして国内在住の外国人ゲストから大好評を受け、無事に幕を下ろすことができました。
本ページでは、企画からツアー運営まで、すべてをCity Cast Chibaが行い、成功に導いた「オンラインバーチャルツアー」についてレポートします。
City Cast Chiba Online Virtual Tour(シティキャストチバ・オンラインバーチャルツアー)
2021年8月4日から9月6日まで
全15回(各ツアー開催回数は以下各ツアー結果に掲載)
延べ109名
※応募者は延べ158名(時差等の関係で参加を逃す方あり)
4.9(5段階評価平均、アンケート回答率50%)
アジア・オセアニア:37%、欧州:29%、日本在住:14%、北米:12%、中南米:7%、中東1%(応募者ベースでの内訳:アジア・オセアニア36%、欧州24%、日本在住17%、北米11%、中南米11%、中東1%、不明1%)
【アジア・オセアニア】中国、台湾、日本、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン、スリランカ、ネパール、オーストラリア
【中東】イラン、(イスラエル)
【欧州】イギリス、ドイツ、オランダ、オーストリア、フィンランド
【北米】アメリカ、カナダ
【中南米】メキシコ、ポルトガル、チリ、ブラジル、(パラグアイ)、(プエルトリコ)、(ペルー)
※(カッコ)は応募者(当日欠席)
※「日本在住」外国人の方も、世界の様々な国や地域の出身者で構成されていました。
【日本語タイトル】グルメをゲットだ!サイクリングで東へ西へ
「サイクリング」しながら、千葉県内を東へ西へと巡りつつ、各地でグルメを集めて、中国語の先生のお宅に持ち寄り宴会するといった演出のツアープログラム。広い県内を実際に1日で巡るのは難しいですが、「バーチャル」ならではということで、東は銚子、佐倉から西の浦安まで、各地の注目スポットに立ち寄りながら楽しく巡ることができました。起伏の少ない千葉の地形はサイクルツーリズムにも最適。こうした千葉の魅力を海外の方にPRすることもできました。
7人
|
|
|
|
※コメントはCity Castが翻訳しました。
【日本語タイトル】電車で行こう、東へ!~水彩画と写真の旅
電車に乗って、佐原、銚子、犬吠埼へと旅するプログラム。特徴は、City Castが書き溜めた「水彩画」を、車窓から見える景色、途中下車して見える景色として随所に挿入しながら、千葉の魅力を表現されていたことです。City Castの中でも、スペイン語ができる方は数多くない中、少数精鋭のメンバーたちが、それぞれの特徴やスキルを生かしながら作り込んだ、まるで「作品」のような世界観に、スペイン語圏のゲストは魅了されていました。
5人
|
|
|
|
※コメントはCity Castが翻訳しました。
【日本語タイトル】千葉の歴史と文化のツアー
日本遺産認定の北総の街並み、寺の街成田、城の街佐倉を案内したプログラムです。2020年に自主学習グループとして誕生した、息の合った「メッタケン」グループによるプログラム。映像やクイズ、新聞紙で「かぶと」を折るなど、まさに、北総の地を舞台に歴史や文化を、おススメの名所を尋ねながら楽しく体験型で学べる内容となりました。なお、同内容のプログラムは、日本財団ボランティアサポートセンターがAirbnb日本法人と共同で実施したバーチャルツアーでも提供されました。
8名
|
|
|
|
【日本語タイトル】成田空港からのお気軽旅~日本の食文化をたずねて、酒と醤油を中心に~
海外でも人気の和食。その中心的食材である「発酵食品」をテーマに、発酵の里、神崎を訪ねるプログラム。空港でゲストをご案内するなど、日頃活動を共にしているメンバーが集い、空港からちょっと足を伸ばして体験できる千葉の食文化の魅力を詰め込んだ内容となりました。伝統的な酒づくりの工程を、実際に酒蔵や工場の見学をして収集してきた写真や体験談を交えながら、発酵に関する詳しい情報や技術を学んだり、世界の発酵食品をテーマに楽しい語り合いの時間で盛り上がりました。
8名
|
|
|
|
【日本語タイトル】私の家に来てね!日本の伝統的な家屋と食文化を見てみましょう
City Cast Chibaのお宅を実際に訪問しているかのような体験ができるプログラム。アットホームな雰囲気の中で、日本の生活様式や文化を学ぶことができる内容となりました。靴を脱いであがる玄関、ふすまや畳の機能、神棚、一般家庭での食卓の様子や食材などを知るとともに、ツアー後半には「家の外」にも目を向けて、海や花畑、果物狩りなど、房総半島の自然が織りなす魅力を紹介しました。
6人
|
|
|
|
※コメントはCity Castが各国言語から翻訳しました。
※すべての活動は基本的にオンラインで実施。
2021年5月28日、29日 | リモート・多言語ボランティア説明会 | バーチャルツアーとは何かの説明、ツアー企画グループリーダー、メンバー募集を開始 |
---|---|---|
2021年6月中 | グループ編成 | 関心をもとにグループを編成。メンバーが不足するグループについて、個別に関心のありそうな方にお声を掛け、全5グループが誕生。 |
2021年6月24日 | グループリーダーミーティング | 5人のリーダーが集まり、リーダーとして各グループで企画を進めるにあたってのポイントやスケジュールなどを確認。 |
2021年7月1日、7月3日 | ミニ講義&企画準備会 | バーチャルツアーの企画のポイントを専門家のアドバイスを受けながら学習。各グループで、ツアーのテーマについて話し合いをキックオフ。 以降、グループごとに具体的な企画を進める。 |
2021年7月7日、9日 | 国内・海外メディアリリース | |
2021年7月11日 | 企画進行案の第一次提出 | 方向性について専門家から改善に向けたフィードバック |
2021年7月下旬 | 企画進行案の第二次提出 | 各グループの進捗を見ながら、当日の進行スライドとともに段階的に提出。専門家から改善に向けたフィードバック |
2021年7月23日 | ツアー参加者募集開始 | オンライン・先着順で受付開始。 |
2021年7月31日から8月上旬 |
直前練習会 | |
2021年8月4日から9月6日 |
バーチャルツアー本番 |
新しいことにチャレンジし、日々奮闘するCity Cast Chibaの姿が想像いただける、City Castからの活動日記をご紹介します。
(リモート活動の日々の活動時間や活動に取り組んでの感想を一言でレポートする「ボラメーター」に寄せられたコメントをまとめたものです。)
バーチャルツアーの本番。ゲストの方も喜んでくれたようで、やって本当に良かったと思いました。
都合3回のバーチャルツアーを完遂。魅力あるツアーとするため、企画段階でのシナリオ作りと仕立てが重要。次は新しい手法を盛り込んで行きたい。
外国の方にクイズなどでintractiveにツアーを進めることが出来て楽しかったです。
2か月間取り組んできたバーチャルツアーも今日で終わり。ロス感がひしひしと迫る...
トラブルもチームワークで乗り切り、皆さんに楽しんでいただけたと思います!
食に関する内容で、活発なやり取りがなされ成功裏に終わった。
沢山の参加者で盛り上がった。
最後のツアー、終わったというホッとした気持ちと終わってしまったというちょっと寂しい気持。複雑でした。
下手なスペイン語で緊張したが、リモートでも知人に会えたことはうれしかった。
中国語グループに参加できてよかったです!ゲストに感謝!メンバーに感謝!企画してくれた県スタッフに感謝!!
現場での案内ボランティアがなくなった分の心の隙間が埋まりました。何よりも、崇高なボランティア精神をもった仲間に出会えたことが一番の収穫です。
バーチャルツアーの最終回を無事終わることができて達成感がありました。2か月弱の活動でしたが、楽しく取り組めました。
多くのCity Castが見学者としてツアーに参加し、盛り上げてくれました。以下、「ボラメーター」(上項目参照)に寄せられた見学者からのコメントをご紹介します。
バーチャルツアーの企画運営について、リーダーやメンバーとして取り組んだCity Cast Chibaの4人の方にインタビューを行いました。ツアーづくりの実際、グループでボランティア活動を進めるポイント、今後の展望など、皆さんのボランティア活動を考えていく上でのヒントが得られるはずです。
|
|
素晴らしい企画でした。一生忘れることができない経験ができたと思っています。チームワークが良く、皆さんの才能が集約でき、計画の段階から楽しみながら作り上げることができました。
現場に立って案内活動ができた場合は、一日5時間掛ける5日、25時間程度で終了のはずでした。バーチャルツアーに携わり、それとは比べ物にならないくらいの時間を費やしました。海外の方が喜んでくださって、やってよかったと心から思います。回を重ねるごとに熟練さを増して、最後には感無量、達成感でいっぱいでした。みんなでひとつのものを作り上げる、何物にも代えがたいことだと思います。
私たちの班は、お互い、知らない者同士で班を結成してスタートしました。ただ、逆に固定観念がないところでゼロから積み上げていく、みんなで日々進歩しながら、調整していくという強みにつなげることができたと思います。
他のチームとの差別化を意識しました。普遍的なテーマではそれは難しいので、いろんな意見が出てきた中で、最終的に「お宅訪問」というパーソナルなところに寄せていきました。肖像権や著作権も本人らが了解すればよいので、資料づくりの上でも自由度が高かったです。
日本家屋や日本の食卓であれば、外国人の方にもきっと楽しんでもらえる。そこからさらに家を飛び出し、果物狩りや海のレジャーの紹介などをとおして、千葉の特徴的な魅力へと自然に関心を引いていく工夫ができたと思っています。
お宅訪問がテーマでしたので、ゲストに送付する直前リマインドメールでは、「笑顔だけ」手土産に気楽にお越しください、とのメッセージを添えました。バーチャルですから、まさかゲストが実際に手土産を持ってくることは想像もしていません。しかし、実際にツアーに参加された方が、家の玄関前で花束を持っているご自身の姿の合成写真を作り、サムネイル画像で表示されていたんです。とっても粋なことで、後からじわじわと感謝の念がこみあげてきました。
歳を重ねているからこそのリーダーシップの形があると思いました。性格的にも、自分はリーダーという立場でむしろ楽しめるだろうと。勇気や覚悟なんてものはなく、肩肘はらず普段のまま臨んだというのが正直なところです。これまで、失敗も含めてたくさんの経験をしてきました。ダメ出しを受けた回数はあなたの食べた米粒の数よりある(笑)。みんな完璧ではありません。大切なことは、問題意識をもって、こうしたらみんながついてきてくれるかな、と、やってみて成長していくことだと考えます。
具体的に工夫した点は、会議の上では、リーダーとして、方向性や着眼点を明確にするようにしたこと、進捗状況を把握して、皆が互いの足りない部分を補っていけるようにしました。否定的な発言をせず、楽しみながら進めていく空気感を作ることも大切です。何かを決定する上でも、参加型、みんなで決めるということを大事にしました。
リーダーからは、みんなの気持ちをひとつにまとめるための配慮を感じました。みんな仕事を持っていますから、オンライン打合せをするにも、同じテーマで2回に分けて実施する手間もありました。そのような時、リーダーは必ず両方に出席され、丁寧に意見を集約していました。私は、そうしたリーダーの動き方を見ながら、議事録をまとめてメンバー間で情報共有し、話がまとまりやすいようサポートしました。
はじめ、メンバーとして活動するか悩んでおり、事務局に相談したところ、後方支援でも構わないということでしたので、飛び込んでみました。
私は、都内のボランティアガイド団体に所属していますが、東京2020大会の前に、海外の都市案内ボランティア仲間に東京を紹介するという活動に関わりました。その際に活動をまとめていた方が、誰がいつトラブルに陥ってもみんなで穴埋めができる体制を取られていたことに感銘を受けました。
このバーチャルツアーの企画や運営においては、その時に学んだ視点も生かしながら、PC・ソフトの操作のテクニック、動画づくりやスムーズな再生、ライブ感を演出するための祭り寿司のデモンストレーション、記念写真のスクリーンショット撮影など、ツアー当日の円滑な運営や演出に取組みました。また、できるだけ多くの方に参加していただこうと、海外の知人などに声をかけたり、参加してくれた方にフォローアップのメールを丁寧に書いて送るなど、次々アイデアを提案しながら取り組んでいったところ、後方支援と言いながらも、それなりの時間を費やして充実した活動につながっていきました。
外国人の方をご案内する「柏グッドウィルガイド協会」という団体を運営していますが、そのような活動においてもバーチャルツアーを立ち上げることができないか考えています。感染症の影響で海外からの旅行者がいつ復活するか見通しが立たないなか、ただ、待っているのではなく、今から、外国人の方がどういうことに興味があるのかをつかみ、バーチャルツアーをとおして事前に関心を高め、基礎知識を得てから実際に来てもらう。そうすることでリアルな旅をした際の日本や千葉の楽しみ方が変わってくると思うのです。実際、ツアーの中で外国人ゲストから、素朴な着眼点から質問をたくさんいただき、気づかされることがたくさんありました。
今後も仲間と交流を続けながら、メンバーから教えてもらったITスキル、さまざま得た知見を、ボランティア活動に生かしていきたいですね。
年代の異なる人たちとの交流の中で、みんなで一つのものを創るという経験ができる機会は、あまりないと思いますが、ボランティア活動にはおいてはそうした機会があると思います。一回飛び込んでみて、これならやれるかな、というように、できるところを探していくのがよいと思います。今回のツアー企画においても、色々な参加の形がありました。ここで出会ったつながりを、これからも大事にしていきたいと思います。
|
|
大感謝です。メンバー同士の助け合いやお世話になった事務局、参加していただいたゲストの皆さま…、今、思い起こしただけでうるうるして来ます。
やってよかったです!シティキャスト同士が知り合うこともできましたし、オンラインで世界とつながれるんだということ、新しい発見ばかりで、やってよかったと思います。私は飲食店を営んでいますが、先日、お客さんでいらしたハーフの若者にこの話をしたら、「教えてほしかった!」と、とても興味を持って話を聞いてくれました。同じ中国語圏でも、大陸の中国と、台湾という関係となると、あまり仲が良くなかったりすることもあるかと思います。市民同士の間でこうした交流が進むと、国際理解が進んでいくと思います。とにかく、仲間と共に歩んだ、濃い夏でした!
中国語グループは、他のグループに比べると決して語学力のレベルが高くありませんでした。はじめ、中国語でツアー企画を頑張りたいと名乗りを上げた方は数も2人と少なかったのですが、2020年度中、自主活動として誕生した中国語学習のグループのメンバーに声をかけたところ、徐々に名乗りを上げてくださる方が増えていきました。成田空港エリアに加えて、成田市内エリア、浦安市内エリア、千葉会場エリアのCity Castの皆さんの参加があり、個性的なグループになりました。
中国語の発音については、ゲストに伝わるようにと、打合せの度に、発音の苦手なメンバーを囲みながらみんなで一生懸命、何度も何度も練習しました。でも、発音というのは急に上手になるものではありません。それでも、ゲストの方々に「あ、この人たちすごく練習してきたんだな」と伝わること、楽しい雰囲気を出していこうと、心掛けて練習や打合せを重ねていきました。
中国語だけでなく、メンバーそれぞれが、他の分野で強みを持っていることにも気づきました。たとえば、谷口さんはとても上手にプレゼン資料を作ることができるし、他にもムードメーカーとして明るく盛り上げてくれる方、パソコン操作の知識やロジ的な連絡調整がとても得意な方、中国で働いた経験のある方…、みんながポンっと集まることで、良いものができたのだと思います。
何より、リーダーの人徳でみんなが和気あいあい和やかに楽しく進められたのだと思います!
世界平和につながる方法のひとつだと思います。一国の大統領と総理大臣が会談するとかいうような大きなことではないかもしれないけれど、知らないどこかの国や地域の方と話をするだけでも、それは世界平和につながっていくことだと思うのです。こうした活動を通して、他人を思いやること、お互いの良いところを学び合うということについて、あらためて学ぶことができ、自分の成長につながっていると思いました。
台湾で習得したマンダリン(北京語)も基本的には中華圏の共通語なので、会話上のコミュニケーションで困ることはありません。
ですから、オンラインでのコミュニケーションで、問題に思うことはありませんでした。(実際、ゲストも中国や台湾・シンガポール・マレーシアなど、世界各国に住む中華圏の方の参加がありました。)ただ、プレゼン資料に記載する時の漢字表記は、簡体字(中国)と繫体字(台湾)でかなり違いがあります。今回のツアーは、私以外の皆さんはメインランド(大陸)のマンダリンを学習されたメンバーが多かったので、私の場合、繁体字で発表資料を作り、それを仲間のメンバーに簡体字に変換してもらいました。ゲストに楽しんでもらおうと、皆で力を合わせて作り上げました。一番印象的だったのはメンバーのその想いがそのままゲストにちゃんと伝わっていたことです。ツアー中の画面上を観ていると、こちらの中国語の発音が伝わりにくくて、最初は「ハテナ?」を浮かべているゲストも、段々と画面を覗き込み、理解しようと頷きながら真剣に聞いてくれました。結果、私たちメンバーが年齢や立場を超えて「ゲストに楽しんでもらいたい!」と頑張ってきた気持ちを感じ取ってくれたのがわかりました。お互いの交流しようという想いは、国や身体的距離を超えて伝わるのだと実感しました。
ツアー自体は、県内の東へ西へと、三つのサイクリングコースを設定し、サイクリングで回遊しながら、各スポットに立ち寄っていくという構成でした。私は海外からの友人を連れて行くと必ず喜ばれる、栄町にある、県立体験博物館「房総のむら」を紹介したいと思い、息子を付き合わせて実際「房総のむら」へと出かけ、忍者のコスプレ姿で食事をしたり、体験学習をしたり、数日通って写真をたくさん撮影してきました。
それでプレゼン資料を作成することになったのですが、学生時代にデザインを学んでいたとはいえ、時代が時代なので、当時、パワーポイントなどというものは使ったことがありませんでした。ただ、「今回、資料はパワーポイントで編集」と言われて、初挑戦!やってみたらとても楽しく作業も進み、操作担当のメンバーから、「アニメーションを使い過ぎて、操作のタイミングが難しい」と言われるほどに(汗)。
結局のところ操作も好き勝手に自分でやらせていただきました(笑)。内容で工夫したのは、画像で分かりやすくしたのと、クイズを入れてゲストと双方向のコミュニケーションが取れるように頑張りました。ツアー中は、特定の方とのコミュニケーションに偏らないように、目配り、気配りして全員とコミュニケーションができるように心がけました。
私は成田空港で空港案内ボランティア(2021年12月現在、休止中)にも取り組んでいますので、感染症が落ち着いて、活動が再開したら、そういった仲間たちにも声掛けしてこのようなツアー企画にも取り組んでみたいです。
ゲストに関しては、今回は、友人に声をかけ、その友だちをさらに誘ってもらうなどの波及がありましたが、もっともっと大勢に参加してもらえる仕掛けも考えてみたいですね。
バーチャルツアー自体がとても良い活動だなと思いましたので、また次に企画があるのであれば、「今度はどこを紹介しようかな?」という視点で、休日には愛犬を連れて千葉県内をウロウロしております(笑)。先日は館山市の低山散歩に行ってきました。千葉県には国内外の皆様に紹介したいスポットがたくさんあると実感しております!何はともあれ、先ほど山田さんから話があったように、つきつめれば世界平和に繋がっていくプロジェクトだと思います。なぜなら、ツアーを作る作業の過程が、「相手にどう伝えるか?どうすれば楽しんでもらえるのか?」と、いう思いやりの気持ちが必要だからです。是非、高校生や大学生といった若い世代の人達に、進んでこの様なプロジェクトに参加し、様々な国や地域の人と繋がっていってほしいと思います。その時には、私達、おっさん・おばさんも交ぜてもらえたら嬉しいです(笑)。
ゲストの方も先にバーチャルツアーを体験してから、実際の旅行に来たならば単なる観光旅行にとどまらない、味わい深い旅行になるのではないでしょうか?そういった市民レベルの小さいつながりを大事にしていきたいと思いました。
(インタビュー終わり)
東京2020大会のビジョンには「全員が自己ベスト」「未来への継承」「多様性と調和」の3つがありました。感染症影響下でもできるボランティアの形を模索し、新たなスキルを果敢に身に付けながら、世界の人々と「つながる」ことを実現したCity Cast Chiba。彼らの姿勢は、まさにこうしたビジョンを体現するものであったということができるのではないでしょうか。都市ボランティアとして「輝き」ながら、ツアーの企画運営という経験で培った視点やスキルを、ぜひ、今後の未来につなげていただけたらと思います。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください