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ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化遺産 > 彫刻・絵画・工芸品など > 絵画 > (いすみ市)絹本 水墨淡彩軸装 三尚山水図
更新日:令和6(2024)年2月19日
ページ番号:6113
画面は縦69.7センチ、横108.7センチで、文化5年(1808)の作品である。
画面の中心は三人の人物で、右の松の木から中景の山に移り、遠景の山並みから港に浮かぶ船を経て左手前の松の木で締めている。
人物の描写は巧みで、線描もよく斧劈皴は少し弱いけれども狩野派の特徴をよく表現している。画面構成も優秀である。
絵は、青墨を使って遠近表現が自然に描写されている。これは、古来の日本画にない西洋の遠近法を取り入れたもので、江戸時代後期になると盛んに西洋の技法を取り入れた事情がわかる。
美術品としての価値ばかりでなく、歴史的資料としての価値がある作品である。
作者狩野山朴永俊(文化年中の人)は、狩野山楽に始まる京狩野家の永常の子で、縫殿助と称した。
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