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子宮は、女性にしかない特別な臓器です。この子宮の入り口付近にできるがんを「子宮頸がん」といい、子宮の奥にできるがんを「子宮体がん」と言います。
区分 | 子宮頸がん | 子宮体がん |
---|---|---|
どんな人に多いか | 20~30代で多く発症する | 50代で多く発症する |
リスクファクター (原因) |
発がん性のヒトパピローマウイルス(HPV)感染 |
|
初期症状 | ほとんどない | 不正性器出血等 |
子宮頸がんの罹患率は20~30代で急増します。日本では、年間約15,000人が新たに子宮頸がんにかかり、約3,500人が命を落としています※上皮内がんを含む。
20~30代の女性のかかるがんの中で、子宮頸がんは第1位です。
出典:国立がんセンターがん対策情報センター、人口動態統計(厚生労働省大臣官房統計情報部編)
国では、子宮がん検診対象者年齢を従前の「30歳以上」から「20歳以上」に引き下げ、若年層に対する子宮がん検診を推進しています。
市町村検診や職場の検診にて子宮(頸)がん検診を受けることができます。また、医療機関にて自費で検診を受けることもできます。
⇒お住まいの市町村がん検診については、こちらをご覧ください。
発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンがあります。10歳から接種することができ、半年の間に3回接種します。日本では2009年12月より一般の医療機関で接種できるようになりました。子宮頸がんの約半分は、ワクチン接種によって予防できることが期待されています。しかしワクチン接種による副反応の発生頻度等が明らかになり、現在、子宮頸がん予防ワクチンの接種は積極的にはお勧めしていません。ワクチン接種を受けるかどうかは、その有用性と副作用が起こるリスクを理解した上で受けるようにしてください。
⇒詳しくは子宮頸がん予防ワクチン(厚生労働省ホームページ)をご覧ください。
子宮頸がん予防ワクチンは、すべての発がん性HPVの感染を完全に防ぐものではありません。ワクチンを接種した後も定期的に子宮がん検診を受診することが大切です。
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