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ホーム > くらし・福祉・健康 > 多様性尊重・人権・男女共同参画・DV対策 > 人権啓発 > 人権のページ > 人権問題について(令和6年度第2回インターネットアンケート調査の結果)
更新日:令和6(2024)年11月5日
ページ番号:705135
発表日:令和6年11月5日
健康福祉部健康福祉政策課
県では、平成27年2月に「千葉県人権施策基本指針」を改定し、すべての県民の人権が尊重される元気な千葉県を目指して各種の人権啓発活動に取り組むとともに、県政のあらゆる分野で人権尊重の視点に立った施策を推進しています。
本調査では、「障害のある人」、「外国人」、「性的少数者(LGBT等)」の人権問題を取り上げ、指針や施策の方向性を検討するための資料として活用することを目的として、皆様のご意見を伺いました。
レズビアン(女性として女性が好きな人)、ゲイ(男性として男性が好きな人)、バイセクシュアル(異性と同性どちらも惹かれることがある人)、トランスジェンダー(自認する性と、生まれたときに割り当てられた性別が一致しない人) のアルファベットの頭文字を組み合わせた言葉で、性的少数者を表す言葉の1つとして使われます。LGBT以外にも様々な性の在り方があります。
アンケート調査協力員300人
令和6年9月6日(金曜日)から9月17日(火曜日)
インターネットアンケート専用フォームへの入力による回答
アンケート調査協力員300人のうち267人が回答(回答率89.0%)
問1.あなたが関心を持っている人権問題は次のうちどれですか。
問2.「障害のある人」の人権問題について伺います。
あなたの身近(あなたを含む)で差別や人権侵害があると感じたことがありますか。
問3.それはどのような内容ですか。
問4.「外国人」の人権問題について伺います。
あなたの身近(あなたを含む)で差別や人権侵害があると感じたことがありますか。
問5.それはどのような内容ですか。
問6.「性的少数者(LGBT等)」の人権問題について伺います。
あなたの身近(あなたを含む)で差別や人権侵害があると感じたことがありますか。
問7.それはどのような内容ですか。
問8.その他、人権問題について、ご意見・ご要望がありましたらご記入ください。
関心を持っている人権問題についてたずねたところ、『インターネットを通じた人権侵害』が54.7%と最も多く、次いで『職場における人権問題』が53.2%でした。
また、『その他』の答えの中には、「アイヌの人々の人権問題」の回答がありました。
「障害のある人」の人権問題について差別や人権侵害を受けたと感じたことがあるかたずねたところ、『たびたび感じた』7.9%と『たまに感じることがあった』24.7%を合わせた『感じた』が、32.6%と3割台前半でした。令和5年度の調査では『感じた』が34.1%であり、1.5ポイント減少しました。
一方、『ほとんど感じることはなかった』49.1%と『まったく感じなかった』9.7%を合わせた『感じなかった』が58.8%と5割台後半でした。令和5年度調査では『感じなかった』が56.3%であり、2.5ポイント増加しました。
差別や人権侵害を受けた内容をたずねたところ、『相手の態度や発言で傷つけられた』が55.2%と最も多く、次いで『就職、職場で不利な扱いを受けた』が26.4%でした。
また、『その他』の答えの中には、「目に見える事ではなく、人の根っこにある考えを、自分を含めて感じることがある」、「障害があるというだけで日常の行動が制約されてしまう」などの回答がありました。
「外国人」の人権問題について差別や人権侵害を受けたと感じたことがあるかたずねたところ、『たびたび感じた』3.0%と『たまに感じることがあった』23.6%を合わせた『感じた』が26.6%と2割台半ばでした。令和5年度の調査では『感じた』が24.5%であり、2.1ポイント増加しました。
一方、『ほとんど感じることはなかった』43.8%と『まったく感じなかった』14.6%を合わせた『感じなかった』が58.4%と5割台後半でした。令和5年度の調査では『感じなかった』が63.2%であり、4.8ポイント減少しました。
差別や人権侵害を受けた内容をたずねたところ、『あらぬうわさ、悪口やヘイトスピーチで名誉・信用を傷つけられた』が45.1%と最も多く、次いで『相手の態度や発言で傷つけられた』が26.8%でした。
また、『その他』の答えの中には、「日本語力が不十分な状況でも高校入試は日本人と同じ土俵で勝負しなければならない」などの回答がありました。
※ヘイトスピーチ…特定の国等の出身者またはその子孫であることのみを理由に、日本社会から追い出そうとしたり危害を加えようとしたりする一方的な内容の言動
「性的少数者」の人権問題について差別や人権侵害を受けたと感じたことがあるかたずねたところ、『たびたび感じた』2.2%と『たまに感じることがあった』12.4%を合わせた『感じた』が14.6%と1割台半ばでした。令和5年度の調査では『感じた』が15.7%であり、1.1ポイント減少しました。
一方、『ほとんど感じることはなかった』39.0%と『まったく感じなかった』23.2%を合わせた『感じなかった』が62.2%と6割台前半でした。令和5年度の調査では『感じなかった』が63.2%であり、1ポイント減少しました。
差別や人権侵害を受けた内容をたずねたところ、『あらぬうわさ、悪口で名誉・信用を傷つけられた』が43.6%と最も多く、次いで『相手の態度や発言で傷つけられた』が41.0%でした。
また、『その他』の答えの中には、「本人のいないところで、触れなくてもいい個人のエピソードなどを茶化した感じで話されていた」などの回答がありました。
(寄せられたご意見・ご要望には次のようなものがありました。一部抜粋して記載します。)
社会が多様化するにつれて、様々な考えや特性を有した方が増えるのは紛れもない事実。そんな社会で過ごしていく上で、自分と違う考えや個性を有した方にも理解を示して過ごすことが、心豊かな社会実現には大切だと思う。
あまり身近に感じたことがなかったが、他人事ではない問題であると一人ひとりが意識しなければ解決に繋がらないと感じた。
多様性の時代と言われるようになったが、実際にはなかなか難しい問題もあるとは思います。誰もが差別なく暮らせる世界であるよう願いますし、自分も問題意識をもって生活できればと思います。
今回の調査にて、身近で差別や人権侵害があるか尋ねた結果、「障害のある人の人権」については3割台前半、「外国人の人権」については2割台半ば、「性的少数者の人権」については1割台半ばが『感じた』との意見がありました。
令和5年度の調査結果と比較して、数値の増減はあまりなく、依然として多くの方が差別や人権侵害があると感じていることが明らかになりました。
また、複雑化、多様化する人権問題の中、ご回答いたたいだ半数以上の方が、「インターネットを通じた人権侵害」、「職場における人権問題」、「障害のある人の人権」、「子どもの人権」について関心を持っており、令和4年11月に内閣府が発表した「人権擁護に関する世論調査」の結果とも類似し、国民と千葉県民の人権問題の関心には同様の傾向があることがわかりました。
県では、今回皆様からいただいたご意見を参考に、「すべての県民の人権が尊重される元気な千葉県」を目指して、人権施策の推進に役立ててまいります。
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