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番号 | 監査対象 機関名 |
指摘の内容 | 措置の内容 |
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1 |
柏井浄水場 |
令和2年度の監査から引き続き、資金前渡口座の残高不足に起因した前渡資金の目的外使用及び支払遅延が認められた。公共料金に係る定例的な業務に対しては、所属で作成した管理表を有効に機能させるなどにより、同様の事案を発生させない体制を構築すること。 【令和5年12月8日監査実施】 【令和6年2月16日結果公表】 |
本件は、資金前渡口座へ入金された資金について、支払期限の近い別の資金前渡支払への流用を行い、その結果、前渡資金の目的外使用を行ったものである。 再発防止策として、目的外使用について資金前渡業務か否かにかかわらず、関係法令を再確認し業務に取り組むよう課内で周知徹底し、また、支払業務においては、口座振替の案内や請求書等の到着時期及び支払時期をリスト化し、課内での共有を徹底するとともに、管理職員が常に事務の進捗管理を行うようにするなど、事務に遺漏が生じないよう体制整備を図った。 【令和6年10月22日措置通知】 【令和6年11月22日措置公表】 |
2 | 千葉工業用水道事務所 | 行政財産使用料について、調定が3か月以上遅延している事例が65件(19,336,498円)認められた。 本件は、組織として事務が遅れていることを認識していたにもかかわらず、それを看過していたことは遺憾である。今後は、所属で作成したチェックリストを活用の上、確実な事務の進捗管理を行うほか、事務の遅れが懸念される場合には、組織内でサポートする体制を強化するなど、再発防止策を徹底すること。 【令和5年11月7日監査実施】 【令和6年2月16日結果公表】 |
本件は、行政財産使用料について、調定が3か月以上遅延したものである。65件全てについて、令和6年1月9日時点に収入済みであることを確認した。 また、本件は、組織として適切に進捗が管理されていなかったことが原因であると分析している。 このため、収入を伴う業務は前年度中に新規の許可等を反映させた一覧表を作成することとした。当該一覧表に収入回議書起票から収入までの回議書番号や日付を記入し、その都度、担当者と管理者等が進捗を確認することとした。 さらに、この一覧表を担当課員全員が情報共有し、組織として、進捗状況を確認できるよう改善した。 【令和6年10月22日措置通知】 【令和6年11月22日措置公表】 |
3 | 佐原病院 | 1 支出負担行為伝票について、支出負担行為として整理する時期から、支出負担行為が6か月以上遅延している事例が4件、1か月以上6か月未満遅延している事例が12件認められた。 また、支出負担行為が行われないまま業務委託契約が締結され、相手方からの請求書を受領後、速やかに支払が行われなかったことにより、支払時期の遅延が3件(計7,688,450円)及び当該遅延に伴う遅延利息(計15,900円)の発生が認められた。 対象となる事案は毎年発生する業務委託契約であることを踏まえ、所属において作成した管理表を十分活用し、監督職員等によるガバナンスを十分機能させるなど、再発防止に向けた対策を講じること。 2 医療用機材等に対する保守点検など業務委託契約の締結に当たり、契約締結の決裁を受けずに、公印を使用し契約書を作成した事例が複数認められた。 公印の管理及び使用は厳正を期すべきものであることを十分に認識し、使用時には決裁文書等の確認を徹底すること。 今後は、このような事態を二度と発生させないよう、職員一人ひとりのコンプライアンス意識の向上を図るとともに業務の進捗管理を徹底し組織として内部けん制を機能させるなど、再発防止に向けた対策を講じること。 【令和6年2月15日監査実施】 【令和6年6月14日結果公表】 |
支払遅延等の対策としては、事務職員を対象にコンプライアンス研修を実施し、意識の徹底を図った。また、年度当初に契約を行う業務に係る一覧表を作成し、担当者だけでなく他の職員や監督職員も把握できる仕組みを作った。 公印の不適正使用の対策としては、事務職員を対象にコンプライアンス研修を実施し、意識の徹底を図った。また、管理課職員であれば公印使用の確認ができる体制であったため、管理課長、文書事務担当者、文書事務担当を補助する職員等に限定し、決裁文書の確認を徹底することとした。 【令和6年10月22日措置通知】 【令和6年11月22日措置公表】 |
4 | 船橋水道事務所 | 1 道路占用許可書の写しの交付に当たり、許可書の写しを偽造した事例が認められた。 2 道路占用許可申請等の事務について、適正な手続を受けないまま公印を無断で使用している事例が多数認められた。 【令和6年5月14日監査実施】 【令和6年9月13日結果公表】 |
1 本件は、道路占用許可書の写しの交付に当たり、許可書の写しを偽造し、さらには、道路占用許可申請等の事務について、決裁を受けずに行政文書を発出した事例である。道路占用許可申請等について、一連の手続が滞っていないか、申請受付から完了まで各段階での進捗管理ができるよう、道路占用申請台帳の改善を図るとともに、許可内容等について管理職を含めた複数職員で確認し、組織としてのチェック体制を強化した。 また、許可書の交付時において、許可内容に疑義が生じた場合は、内容の確認が取れるまで施工業者に許可書の写しを渡さないよう徹底した。 2 本件は、道路占用許可等の事務について、担当職員のコンプライアンス意識の欠如や、公印使用確認時における文書の確認が不十分であったことなどの原因により、適正な手続を受けず公印を無断で使用した事例である。 再発防止策として、公印使用について、公印取扱者が責任を持って、公印の管理、浄書文書と起案文書の確認、押印後の文書の確認を徹底するとともに、公印取扱者の真横に公印を押印する台を設置し、視認性を確保した。 加えて、初任者研修やコンプライアンス研修等を通じ、綱紀保持や法令遵守の徹底を図ることとした。 【令和7年2月17日措置通知】 【令和7年3月28日措置公表】 |
番号 | 監査対象 |
注意の内容 | 措置の内容 |
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1 | 柏井浄水場 | 1 前回監査に引き続き、支出負担行為伝票について、支出負担行為として整理する時期から1か月以上遅延して起票している事例が認められた。 本件は債務負担行為が設定された業務委託であり、前年度は適切に支出負担行為が行われていたものの、再度、当該年度に支出負担行為を行うことを失念していたものである。 今後は再発を繰り返すことのないよう、所属において制度の理解を図ることはもとより、管理職等による担当者への指導を充実させるなど、組織としての改善を図ること。 2 水道用地において、第三者が使用許可を得ずに看板や電話柱を設置するといった不法占用が認められた。 本件は令和5年6月に境界杭の確認を行った際に、事案の発覚に至ったものであるが、それ以降、組織としての解消に向けた対応が行われていない状況である。 今後は制度の理解を深めた上で、組織内で情報共有し、管理職によるマネジメントを機能させることで早期解消を図ること。 【令和5年12月8日監査実施】 【令和6年2月16日結果公表】 |
1 本件は、支出負担行為伝票について、支出負担行為として整理する時期から1か月以上遅延して起票したものである。 再発防止策として、起票の際は年度初めに起票するリストと照合することとし、また、企業会計に慣れていない職員が異動してくることも想定されることから、経理事務研修資料や要点等を共有し、人事異動の際の引継ぎは担当者に加え、決裁担当者へも行うこととした。 2 県有地に、看板及び電話柱が許可なく設置された事例である。 対応として、登記簿謄本及び住民票を取得し、相手方の居住地を特定したことから連絡を取ることができた。 早急に看板を撤去するよう指導し、令和6年3月18日、撤去されていることを確認し、不法占用状態を解消した。 また、令和6年2月29日付けで電柱及び支線に係る行政財産使用許可をし、不法占用状態を解消した。 今後は管理職によるマネジメントを強化させ、組織として管理の徹底を図っていく。 【令和6年10月22日措置通知】 【令和6年11月22日措置公表】 |
2 | 福増浄水場 | 支出負担行為伝票について、支出負担行為として整理する時期から、支出負担行為が6か月以上遅延している事例が1件(39,732,000円)認められた。 今後は、所属において制度の理解を図るなど、支出負担行為が遅延しないよう、再発防止に向けた対策を講じること。 【令和6年3月15日監査実施】 【令和6年6月14日結果公表】 |
本件は、担当者が他の業務で多忙であったため、支出負担行為の起票を失念したものである。 再発防止策として、複数年契約を締結した際には、当該契約書を保管する簿冊の表紙に、次年度当初に起票をする旨を分かるように表示し、通常の簿冊とは別に保管することとした。 また、前年度においても支出負担行為の遅延が発生していることを踏まえ、事務所独自のチェックリストの作成を行い再発防止に努めている。 【令和6年10月23日措置通知】 【令和6年11月22日措置公表】 |
3 | がんセンター | 物品の調達について、病院で導入した専用端末により、権限のない職員でも発注できる仕組みとなっていることから、一部において、発注担当者以外による発注が認められ、また、検収においては、外部の委託業者に履行を確認させている事例が認められた。 今後は、早急に現行の調達ルールの徹底遵守を確保し、できる限り早期に仕組みの改善を図るなど、適切な業務を行うこと。 【令和6年2月2日監査実施】 【令和6年6月14日結果公表】 |
発注担当者・履行確認者の業務を再確認し、各部署が専用端末で入力した内容を発注担当者が確認した後に発注するとともに、検収の際も病院局職員の履行確認者が確実に行うよう改善し徹底した。 【令和6年10月22日措置通知】 【令和6年11月22日措置公表】 |
4 | 循環器病センター | 公用車の車検手続を失念し、組織としての確認もされていなかったことから、無車検かつ無保険の状態で公用車を運転した事例が認められたことに加え、本件は令和4年4月に発覚したものでありながら、警察への報告は令和5年5月となり、対応が遅れていたことは誠に遺憾である。 組織として車検の時期を共有できる体制となっていなかったことやコンプライアンス意識が欠如していたことが原因である。 今後は、組織としての内部けん制体制の強化とコンプライアンスの向上を図り、二度とこのようなことのないよう再発防止を徹底されたい。 【令和6年2月21日監査実施】 【令和6年6月14日結果公表】 |
車検の時期を共有できるよう、運行日誌の表紙に車検満了日がわかるように記載するとともに、運転前に、使用職員から運行管理者(病院長)に対し、「公用自動車等使用申請簿」が提出されたときは、公用車担当職員は自動車検査証の有効期限を確認すること、また、決裁の際にも改めてチェックすることとし、その旨を、事務局をはじめ院内に周知するなど、内部けん制体制の強化を図った。 コンプライアンス研修において、本件の概要、原因及び再発防止について院内で共有し、コンプライアンスの一層の意識醸成を図った。 【令和6年10月22日措置通知】 【令和6年11月22日措置公表】 |
5 | 千葉水道事務所 | 1 水道事務所に返戻された納入通知書等について、未処理となっていた事案が認められた。 2 支出負担行為伝票について、支出負担行為として整理する時期から、6か月以上遅延している事例が1件(374,000円)認められた。 今後は、所属全体として事務処理フローの理解を図るとともに、組織的に進捗状況の把握を行うなど、再発防止に向けた対策を講じること。 【令和6年6月7日監査実施】 【令和6年9月13日結果公表】 |
1 本件は、返戻された納入通知書等について、未処理となっていたものである。 再発防止策として、不着郵便登録を2日以内に行うことを徹底し、料金管理課職員全員が不着郵便物に関するオンデマンド研修(令和6年2月)を受講するとともに、新年度担当者に不着郵便物処理手順研修を受講させることにより、事務処理の正しい知識の習得を図った。 また、従来は、返戻郵便物について担当者において個別管理していたが、業務振興課からの指示により、「不着郵便物処理状況管理リスト」(エクセルファイル。以下「リスト」という。)を作成し水道事務所内で進捗の一元管理を行うよう改めた。 加えて、各担当者がリストに入力した返戻郵便物の内容及び処理の進捗状況を料金管理課長が定期的に確認し、処理の漏れや遅延を防止している。 さらに、リストは四半期ごとに業務振興課に提出しており、処理状況等を水道事務所と業務振興課で共有し、処理漏れ等の再発防止を図っている。 2 本件は、水道管の漏水に対する応急修繕工事について、施行伺いの失念により支出負担行為伝票の起票が遅延した事例である。 再発防止策として、総務課長及び総務課担当者で「応急業務、応急工事に係る事務処理フロー」の確認を行うとともに、工事担当課においても修繕工事の進捗管理を徹底することとした。 加えて、支出負担行為の遅延の事例として、総務課長が後任へ引継ぎを行い、再発防止を図ることとした。 【令和7年2月17日措置通知】 【令和7年3月28日措置公表】 |
6 | 船橋水道事務所 | 水道事務所に返戻された納入通知書等について、未処理となっていた事案が認められた。 【令和6年5月14日監査実施】 【令和6年9月13日結果公表】 |
本件は、返戻された納入通知書等について、未処理となっていたものである。 再発防止策として、令和5年10月に改訂された不着郵便物処理手順書に基づき、不着郵便の登録を2日以内に行うことを徹底し、併せて不着郵便物処理状況管理リストを作成し、処理の進捗を料金管理課長が管理するようにした。 また、業務振興課へ四半期ごとに報告するとともに、進捗状況について指導があった場合には、速やかに対応していくこととした。 【令和7年2月17日措置通知】 【令和7年3月28日措置公表】 |
7 | 市川水道事務所 | 水道事務所等に返戻された納入通知書等について、未処理となっていた事案が認められた。 【令和6年5月14日監査実施】 【令和6年9月13日結果公表】 |
本件は、返戻された納入通知書等について、未処理となっていたものである。 再発防止策として、返戻された納入通知書等について、改訂後の不着郵便物処理手順書に基づき、不着郵便の登録を2日以内に行うことを徹底し、併せて不着郵便物処理状況管理リストを作成し、処理の進捗を料金管理課長が管理することとした。 また、業務振興課へ四半期ごとに報告するとともに、進捗状況について指導があった場合には、速やかに対応していくこととした。 【令和7年2月17日措置通知】 【令和7年3月28日措置公表】 |
8 | 君津工業用水道事務所 | 支出負担行為伝票について、支出負担行為として整理する時期から1か月以上遅延して起票している事例が7件(281,475,700円)認められた。 【令和6年5月16日監査実施】 【令和6年9月13日結果公表】 |
指摘のあった支出負担行為の遅延については、工事等の契約に関するものであるが、うち6件は本来であれば令和5年4月1日に起票しなければいけないところを、業務が多忙であったことや他業務を優先したこと、前年度に契約済み又は契約者が決定していることにより起票を後回しにしてよいと担当者が誤認したことから、起票の遅延が生じた。 また、1件は、応急工事であったところ、相手方業者からの見積書の提出が遅れたことにより、支出負担行為の遅延が生じた。 再発防止策として、今回の起票遅延についての事例を課内で共有したうえで、毎年度4月1日付けで起票する支出負担行為一覧について整理し、チェックリストを作成し、また、原則毎月5日に起票漏れがないかチェックを行う等、組織として再発防止を図ることとした。 応急工事については、概算額で支出負担行為回議書を起票し、額確定後に支出負担行為回議書の変更をする等、適正な事務処理を行うこととした。 【令和7年2月17日措置通知】 【令和7年3月28日措置公表】 |
9 | 総合救急災害医療センター | 契約の締結や旅費減免書類を作成するに当たり、決裁を受けずに、公印を使用した事例が認められた。 【令和6年3月7日監査実施】 【令和6年9月13日結果公表】 |
本件は、契約の締結や旅費減免書類を作成するに当たり、本来は決裁を受けた上で公印取扱者による文書の確認を要するところを、未決裁の書類に対して公印が不正に使用されたものである。 再発防止策として、金庫の鍵の保管場所は、公印取扱者等の関係職員のみで共有し、管理課長の退庁時には、金庫の鍵を鍵のかかる場所へ保管することで、他の職員による公印の持出しが行えないようにした。 また、職員が公印を使用する際には、その都度、公印取扱者が責任を持って、起案文書等の確認や押印後の文書の確認、使用後の公印の金庫への収納の確認などを行うよう徹底した。 さらに、所属の職員に対し、公印使用時に公印取扱者から文書の確認を受けるなどの公印の適正な取扱いについて、改めて注意喚起と周知徹底を行った。 【令和7年2月10日措置通知】 【令和7年3月28日措置公表】 |
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