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更新日:令和5(2023)年10月11日

ページ番号:546767

第1回「(仮称)千葉県金属スクラップヤード等適正化条例」有識者会議の開催結果概要について

1 日時

令和4年11月15日(火曜日)午前9時30分から正午まで

2 場所

県庁南庁舎4階収用委員会審理室(千葉市中央区市場町1-1)

3 出席者

(敬称略)

区分 氏名 役職
ヤードに関する有識者 寺園 淳(てらぞの あつし) 国立研究開発法人国立環境研究所資源循環領域 上級主席研究員
ヤードに関する有識者 藤田 伸矢(ふじた しんや) 一般社団法人日本鉄リサイクル工業会 関東支部 千葉部会長
廃棄物に関する有識者 岡山 朋子(おかやま ともこ) 大正大学 地域創生学部地域創生学科 教授
廃棄物に関する有識者 岩楯 保(いわだて たもつ) 一般社団法人千葉県産業資源循環協会 副会長
騒音等の規制に関する有識者 松島 貢(まつしま みつぐ) 公益社団法人日本騒音制御工学会 事務局長

 有識者会議の概要

(1)スケジュール等について

事務局から、有識者会議の位置づけ・役割を説明するとともに、次回会議の開催日程については、おって調整する旨を説明した。

(2)座長の選任について

委員の互選により、国立環境研究所の寺園淳委員を座長に選任した。

(3)議題

ア 金属スクラップヤード等の現状・課題等について

事務局から、金属スクラップヤード等の現状・課題を説明するとともに、市町村ヒアリングの結果概要について説明した。 

(委員の意見(要旨))

  • 近年、中国の禁輸措置が実施され、中国国内に雑品が入らなくなったため、中国系企業が日本に進出してヤード業を始めたことから、雑品のヤードが増えたと思われる。
  • 今後、カーボンニュートラルの観点で、二酸化炭素排出削減のため、鉄スクラップを原料とする電炉法への切替えが進んでいくことから、鉄スクラップの利用価値がますます高まっていくと思われる。
  • 県内のヤードの分布は、集中しているところ、あまりないところがあるが、市町村ヒアリングでの意見にもあるように、規制の網の目を抜けて移っていくことを考えると、県全域で規制する必要があると思われる。

イ 県条例の制定に係る主な論点について(案)

事務局から、県条例の制定に係る主な論点(案)を説明した。

(委員の意見(要旨))

  • 「ヤード内では、ほとんどの物が原料としてリサイクルされていることから、ヤード自体が悪いというものではない。重要なのは、適正に業を行ってもらうことであり、条例制定にあたっては、リサイクルの推進への配慮をする必要がある。」との意見が多かった。
  • 「有価で売買されている物は、主に金属とプラスチックであるという現状を踏まえると、今の段階で規制対象の範囲を広げると、廃棄物処理法逃れが生じる可能性がある。」との意見が多かった。
  • 「規制の対象者は、適正に業を行ってもらうという観点から考えた方がいい。」との意見が多かった。
  • 「規制の手法については、市町村の意見にもあるように、許可制が妥当だろう。」との意見が多かった。
  • 「距離制限の設定については、一律の距離制限は好ましくない。」との意見が多かった。一方、「住宅等からの距離を踏まえた条件(操業時間等)を付すなど、どうやって実質を担保するのかを含めて検討する必要がある。」との意見や、「周辺民家の位置関係も異なり一律の距離制限を設けることに多少の疑問はあるが、騒音・振動対策としては、屋外での作業では防音壁の設置などだけでは限度があり、距離を確保することも対策ではないか。」との意見があった。
  • 「保管基準の設定については、周辺の状況によっては高く積んでも問題がない場所や、そもそも燃える物を扱っていないヤードがあるといったことを、考慮する必要がある。」との意見が多かった。
  • 「県条例の適用除外については、先行する2市は除くべきと思う。」という意見のほか、「ほとんどの市町村が県で対策をしてほしいという意見なので、県で制度設計した上で、市町村で不足と思う場合は特出しでやってもらえばいいと思う。」との意見があった。
  • 「住民との信頼関係の構築は非常に重要であることから、住民説明会の実施は必要である。」との意見が多かった。一方、「対象範囲などについては、地域の実情を踏まえ、市町村で検討していただいてもよいのではないか。」との意見があった。
  • 「外国人労働者が多いというヤードの実態については、環境に配慮して業を行うことに関して必要性が十分に理解されていないという問題や、雑品の手解体等のきつい仕事を担ってもらっているという労働環境の問題などがある。制度の内容を正しく理解し適切に現場管理を行える責任者を置いてもらうことなども必要ではないか。」との意見があった。

5 関係資料

 第1回「(仮称)千葉県金属スクラップヤード等適正化条例」有識者会議資料(PDF:4,163.7KB)
(ファイルサイズが大きいため、閲覧の際は御注意ください。)

お問い合わせ

所属課室:環境生活部ヤード・残土対策課金属スクラップヤード対策班

電話番号:043-223-3275

ファックス番号:043-224-8811

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