ここから本文です。

ホーム > イベント情報 > イベント・講座・セミナー > 県立中央博物館 春の展示 「房総のミニチュア『生態園』-日本初エコロジー・パークの35年-」

印刷

報道発表案件

更新日:令和7(2025)年2月20日

ページ番号:740541

県立中央博物館 春の展示 「房総のミニチュア『生態園』-日本初エコロジー・パークの35年-」

発表日:令和7年2月20日
県立中央博物館

県立中央博物館(千葉市)に隣接する生態園は、造成地に房総の代表的な木や草を植え、ちばの多様な自然を再現した野外観察施設です。
ゼロから生態系を造った本施設は、開園から35年が経った現在も変化を続けています。本展では、この森を造り、35年にわたって守り、育て、調べ続けてきた研究員たちの活動とその成果を、標本や写真、調査風景の再現ジオラマ、研究員の等身大パネル等で楽しく紹介します。

開催期間

令和7(2025)年2月22日 (土曜日) から令和7(2025)年6月8日 (日曜日) 開館時間 午前9時から午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日 月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日)

開催場所

名称 千葉県立中央博物館
住所 千葉県千葉市中央区青葉町955-2
電話 043-265-3111
ホームページ 千葉県立中央博物館ホームページ外部サイトへのリンク

内容

 

生態園の舟田池と野鳥観察舎

展示構成

“日本初のエコロジー・パーク”を造れ!-前代未聞のプロジェクトのウラ側-

エコロジー・パークとは、そこにいる全ての生きものと、それらの関わり合い(生態系)を展示物と考える野外観察地です。
県立中央博物館の生態園は、日本で初めてのエコロジー・パークとして1989年に開園しました。生態園が開園する前の土地の景観から、開園前の整備で行われた前代未聞のプロジェクトの中身まで、生態園の成り立ちを紹介します
 
植栽樹木の位置図(1990年)

研究員の調査の道具や様子を展示室で再現!

生態園では、開園前後から研究員や専門家が様々な生きものの調査を行っています。普段は見られない研究員の調査の道具やその様子を紹介します。また、園内にある舟田池の水面下を再現し紹介します。
オットセイの剥製昆虫調査の様子

調査でわかった!生態園の多様な生きもの

生態園には、植物、昆虫、鳥類、哺乳類、菌類、地衣類、魚類、両生類、爬虫類、貝類などの多様な生きものが棲み、中には絶滅危惧種などの希少な生きものも含まれることが明らかになっています。生態園にすむ多様な生きものたちを、標本・写真・模型等で一挙に紹介します。
クゲヌマラン(絶滅危惧種)
ズイムシハナカメムシ(絶滅危惧種)

関連行事

観察会「生態園で野鳥観察」

生態園の園路を歩きながら冬の小鳥の観察や、野鳥観察舎から舟田池の水鳥を観察します。

講師:県立中央博物館 小田谷弥(おだやよしや) 研究員
日時:3月1日(土曜日)午前10時30分から11時30分
定員:20人(当日申込、先着順)
参加費:無料

自然誌シンポジウム「都市の中につくられた自然『生態園』のこれまでとこれから」

開園から35年間の生態園の生きものの変遷とそれを調査する研究員の活動を紹介します。また、都市における自然保護などの専門家による講演・討論を通して、生態園への理解を深め、エコロジー・パークとしての生態園のこれからを考える機会とします。

日時:3月9日(日曜日)午後1時から4時20分
内容

  • 第1部 生態園の35年
    講師
    西内李佳(にちうちりか)(県立中央博物館 研究員)
    林紀男(はやしのりお)(県立中央博物館 上席研究員)
    大野啓一(おおのけいいち)・大庭照代(おおばてるよ)(いずれも元県立中央博物館 主席研究員)
  • 第2部 エコロジー・パークのこれから
    講師
    下田彰子(しもだあきこ)(国立科学博物館 附属自然教育園 主任)
    吉田正人(よしだまさと)(筑波大学名誉教授)

定員:150人(当日申込、先着順)
参加費:無料

観察会「生態園で春を見つけよう」

生態園で、春の花を中心とした生きものを観察します。

講師:県立中央博物館 斎木健一 (さいきけんいち)主任上席研究員
日時:3月20日(木曜日・祝日)午後1時30分から2時30分
定員:20人(当日申込、先着順)
参加費:無料

観察会「生態園で地衣類観察」

生態園に生育している地衣類をルーペを使って観察します。

講師:県立中央博物館 坂田歩美(さかたあゆみ) 研究員
日時:3月30日(日曜日)午後1時30分から2時30分
定員:10人(事前申込)
参加費:無料

講座「プランクトンの小宇宙をのぞく」

プランクトンたちの織りなす小宇宙を、顕微鏡で拡大して映写します。参加者も数台の顕微鏡を使い、観察体験ができます。

講師:県立中央博物館 紀男 (はやしのりお)上席研究員
日時:5月5日(月曜日・祝日)午後1時から3時
定員:12人(事前申込)
参加費:無料

観察会「湿地再生の現場を裏方からのぞく」

生態園のバックヤードで進めている湿地再生の取り組み現場を紹介します。

講師:県立中央博物館 紀男 (はやしのりお)上席研究員
日時:5月17日(土曜日)午後1時から3時
定員:12人(事前申込)
参加費:無料

観察会「生態園のモデル植生現地ツアー・照葉樹林編《東京大学千葉演習林連携事業》」

房総の代表的な植生をエリアごとに再現した生態園。そのモデルの1つである、モミ林やアカガシ林のある鴨川市の東大千葉演習林を訪ねます。

講師:県立中央博物館 尾崎 (おざきけむりお)上席研究員・西内李佳(にちうちりか) 研究員
日時:6月1日(日曜日)午後1時から3時30分
定員:20人(事前申込)
参加費:50円(保険料)

ミュージアムトーク・生態園トーク

担当学芸員による展示解説を行います。

日時:2月23日(日曜日)、3月2日(日曜日)、16日(日曜日)、23日(日曜日)、4月19日(土曜日)、5月6日(火曜日・祝日)、25日(日曜日)、6月15日(日曜日)各日とも午前11時から11時30分、午後2時30分から3時
参加費:無料(別途入場料が必要です)

関連展示

生態園トピックス展「生態園からはじめる房総の自然観察」

生態園の各エリアは、房総各地の自然をモデルにしています。本展では生態園全体を房総の自然観察ツアーガイドブックに見立て、豊かな房総の自然のうち、研究員の選りすぐりスポットを地図・写真・標本などで紹介します。
会期:令和7年2月1日(土曜日)から6月29日(日曜日)
会場:県立中央博物館 生態園オリエンテーションハウス

入園料:無料

「海岸植生」のモデル・沖ノ島(館山市)

費用

入館料 一般300円、高校・大学生150円
※中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方とその介護者1人無料