海岸の「砂利」に潜むテッポウエビ類の新種を発見!礫浜の間隙環境に生息するコエビ類を日本から初報告
発表日:令和5年4月5日
県立中央博物館
県立中央博物館の駒井 智幸(こまいともゆき)動物学研究科長と東京海洋大学の研究グループは、海岸の砂利に生息するテッポウエビ科の新種を発見しました。
海岸の砂利(礫浜(れきはま)の間隙環境)に生息するコエビ類が発見されたのは日本初です。この発見により、これまで生物の生息に不向きだと考えられてきた礫浜が、重要な生息環境であることが示されました。
この成果は、2023年3月29日付の国際学術雑誌Zootaxa誌で公開されました。
研究グループ(連名順)
山下 龍之丞(やましたりゅうのすけ)(東京海洋大学 海洋資源環境学部 4年次)
駒井 智幸(こまいともゆき)(千葉県立中央博物館 動物学研究科長)
今 孝悦(こんこうえつ)(東京海洋大学 海洋環境科学部門 准教授)
掲載誌・論文タイトル
掲載誌 Zootaxa(国際学術雑誌)
論文タイトル Metabetaeus lapillicola, a new species of alpheid shrimp (Decapoda:Caridea) from Japan, inhabiting unusual pebble beaches.
DOI 10.11646/ZOOTAXA.5258.3.5
当館職員の役割
研究材料となった本種のDNA実験と系統解析を行い、分類学的検討と当該部分の論文原稿の執筆・推敲を行いました。
報道発表用記事