ヤドカリの”宿”を作るイソギンチャク 「ヒメキンカライソギンチャク」が 世界の注目すべき海洋生物の新種トップ10(2022年)に選ばれました
発表日:令和5年3月23日
県立中央博物館 分館海の博物館
県立中央博物館分館海の博物館の柳 研介(やなぎけんすけ)主任上席研究員が一員となっている研究グループが2022年に新種として発表したヒメキンカライソギンチャクが、国際的な海洋生物のデータベースであるWoRMS(ワームス)*から、2022年の「世界の注目すべき海洋生物の新種トップ10」に選出されました。
研究グループ(連名順)
- 吉川 晟弘(よしかわあきひろ)(東京大学 大気海洋研究所附属国際・地域連携研究センター 特任研究員)
- 泉 貴人(いずみたかと)(研究当時:琉球大学 理学部海洋自然科学科生物系 日本学術振興会特別研究員PD/現:福山大学生命工学部 海洋自然科学科 講師)
- 森滝 丈也(もりたきたけや)(鳥羽水族館 飼育研究部 学芸員)
- 木村 妙子(きむらたえこ)(三重大学 大学院生物資源学研究科 教授)
- 柳 研介(やなぎけんすけ)(千葉県立中央博物館 分館海の博物館 主任上席研究員)
選出団体
WoRMSとは、海洋生物種の学名と分類学的情報に関するデータベースを構築する大規模な国際プロジェクトであり、世界各地の研究機関に所属する600人以上の研究者が「編集者」となり、それぞれが専門とする海洋生物種に関する情報の登録を行っています。
WoRMSでは毎年、前年に発表されたすべての海洋生物の新種から「注目すべき海洋生物の新種トップ10」を選出し、「分類学者に感謝する日」とされている3月19日に発表しています。
新種発表論文における当館職員の役割
研究材料となった本種の形態学的観察を行い、分類学的検討と当該部分の論文原稿の執筆、推敲及び研究全体の指導を行いました。
報道発表用記事