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更新日:令和6(2024)年5月29日

ページ番号:19982

平成24年12月定例千葉県議会の知事あいさつ

本日ここに、12月定例県議会を招集し、当面する諸案件について御審議いただくことといたしました。

今回提案いたしました案件は、平成24年度の補正予算案、各種条例案及びその他附帯議案の30議案のほか、報告2件です。

以下、その主な概要について申し上げます。

 

議案第1号は、平成24年度一般会計の補正予算案で、千葉県生涯大学校の指定管理を行うにあたり、年度内に管理運営協定を締結するため、また、引き続き厳しい雇用情勢に対応し、新卒の未就職者などの早期就職を支援する事業などを今年度中に開始するため、債務負担行為を追加しようとするものです。なお、妙典橋新設事業については、全体工程を見直し、平成27年度の外環道の開通に合わせるため、債務負担行為を変更しようとするものです。さらに、県営用排水改良事業など、年度内に終了しないことが判明した事業について、適正な工期を確保するため、繰越明許費を設定しようとするものです。

議案第2号及び議案第3号は、特別会計港湾整備事業及び土地区画整理事業において、それぞれ繰越明許費を設定しようとするものです。

議案第4号から議案第21号までの18議案は、いずれも条例の制定または一部改正に係るものです。そのうち主なものについて御説明申し上げます。

議案第4号は、住民基本台帳法に位置付けられた事務以外に、住民基本台帳ネットワークを活用して本人確認情報を利用できる事務を定めるため、議案第5号から議案第15号までの11議案は、いずれも地方分権一括法の施行に伴い、国の省令に準拠し、または独自基準を設け、知事が指導等を行う施設の設備及び運営に関する基準などを定めるため、それぞれ条例を制定しようとするものです。

議案第17号は、「社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための地方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律」の制定に伴い、地方消費税の税率改正などを行うため、議案第20号は、福島復興再生特別措置法の制定に伴い、公営住宅の入居者資格の特例規定が設けられたため、それぞれ条例の一部を改正しようとするものです。

議案第22号は、手賀沼終末処理場の水処理系監視制御設備改築工事請負の契約、議案第23号から議案第25号までの3議案は、千葉県立美術館の耐震改修建築工事請負等の契約をそれぞれ締結するため、議案第26号は、旧県立柏北高等学校の土地及び建物を処分するため、議案第30号は、平成24年度一般会計の補正予算案で、衆議院の解散に伴い、12月16日執行予定の衆議院議員総選挙及び最高裁判所裁判官国民審査に係る経費を計上するため、それぞれ議会の議決を得ようとするものです。

 

以上が、このたび提案いたしました議案の概要ですが、なお、この際、当面する諸問題等について御報告申し上げます。

 

まず、先月21日に開催しました「ちばアクアラインマラソン」について御報告いたします。

大会当日は、心配された風の影響もなく、さわやかな秋晴れの中、県内外から参加された約1万4千人のランナーが、東京湾アクアラインをはじめとする千葉の魅力満載のコースを走りました。

ランナーの皆様には、日本で初めて、海の上の高速道路を走るマラソンとして、普段味わうことのできない東京湾の大パノラマや房総の山々を一望し、千葉のすばらしさを十分に満喫していただいたことと思います。

県議会議員の皆様には、ランナーとして、また給水や救護のボランティアとして参加していただくとともに、スタート地点でランナーに大きな声援をお送りいただき、感謝申し上げます。

開催にあたりまして、地元木更津市、袖ケ浦市の皆様をはじめ、関係各位の御理解、御協力をいただき、改めて心から御礼申し上げます。

テレビ、ラジオ、新聞などでは、アクアラインをランナーが走るという圧巻の映像や沿道での切れ目ない応援の姿に加え、献身的なボランティアの活動などが大きく取り上げられ、千葉の魅力や県民のおもてなしの心を広く県内外に発信することができました。

このアクアラインマラソンによる本県に対する全国の注目をさらに高めるため、来春開通予定の圏央道や日本の空の表玄関である成田空港などのポテンシャルを活かし、千葉の魅力を全国に、そして、世界へと発信してまいります。

 

次に、「新エネルギーの導入促進」について申し上げます。

昨年3月に発生した東日本大震災を契機に、国民生活や経済活動にとってエネルギーの安定確保は一層重要な課題となっています。

こうした中、本年7月からは、電力会社に再生可能エネルギーの購入を義務付ける、固定価格買取制度が開始され、県内でも、先月初めに市原市と佐倉市で、一般家庭の600世帯分の年間電力消費量に相当する、2メガワット規模のメガソーラーが相次いで稼働いたしました。

また、先月末には、我が国初となる本格的な洋上風力発電設備が、銚子市沖合に完成し、来年には実用化に向けた実証実験が開始されるなど、新エネルギーに関する事業活動が活発化しています。

県では、現在、県有地2か所と県有施設1か所において、メガソーラーや小水力発電施設を設置・運営する事業者を募集するなど、民間プロジェクトを支援しているところです。

新エネルギーの導入の促進は、エネルギー源の多様化や環境負荷の低減のみならず、地域経済の活性化にも大きく寄与するものと考えております。

今後とも、民間事業者に対する支援とともに、地域による特色ある取組を促進することにより、本県の新エネルギー施策の推進を図ってまいります。

 

最後に、「観光キャンペーン」について申し上げます。

県では、現在、関東一遅くまで楽しめる紅葉や実りの秋など、晩秋の房総を満喫していただくため、秋の観光キャンペーンを実施しているところです。

さらに、来年1月からは、「元気あげます!春の房総」をキャッチコピーに、早春の観光キャンペーンを開催いたします。

ひと足早い春の房総を彩る、ストックやスイセン、菜の花などの色鮮やかな花々や、新鮮な海の幸・山の幸、イチゴ狩りなど、春の香りと味覚を全国にアピールするとともに、首都圏における産直市や、観光プロモーションも実施し、観光客の誘致を積極的に行ってまいります。

さらに、2月9日から11日までの3日間、JR東日本の企画により、佐原・銚子間で「SLおいでよ銚子号」が走行します。成田線を44年ぶりに走るSLの姿は、鉄道ファンのみならず、多くの観光客に楽しんでいただけるものと考えています。

今後とも、観光キャンペーンを積極的に展開し、本県の豊かな自然や観光資源、新鮮でおいしい農林水産物などをPRし、東日本大震災により減少した観光客の一層の回復に向けて全力で取り組んでまいります。

 

以上、このたび提案いたしました主な案件の概要及び当面の諸問題等について御報告させていただきました。

よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。

 

お問い合わせ

所属課室:総務部財政課企画調整班

電話番号:043-223-2071

ファックス番号:043-224-3884

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