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更新日:令和4(2022)年3月23日
ページ番号:309185
発表日:平成27年8月10日
水道局管理部財務課
043-211-8547
県水道局では、安全で良質な水の安定供給を支えるための経営基盤の強化に努めており、平成26年度決算の純利益は、約83億円となりました。
施設の老朽化の進行に伴い、今後は更新投資が増加していくなど厳しい経営環境となりますが、引き続き健全経営の確保に努めてまいります。
【給水収益・給水申込納付金が大幅な減】
収益の中心である給水収益(水道料金)は591億9千7百万円で、前年度と比べ9億1千7百万円の減、給水申込納付金が、前年度の住宅等の消費税増税前の駆け込み需要の反動により、前年度と比べ10億4千6百万円の大幅な減少となりました。
【純利益は前年度に比べ約7億5千万円の増加】
収益的収入は742億1千4百万円(前年度比49億7百万円増)、収益的支出は658億9千1百万円(前年度比41億5千4百万円増)であり、その結果、純利益は83億2千3百万円(前年度比7億5千3百万円増)となりました。
この純利益については、収益として長期前受金戻入(※)を72億3千6百万円計上するなど、会計基準の改正による影響が反映されたものとなっています。
※「長期前受金戻入」とは、浄水場等の建設に当たって過去に交付された補助金等について、長期前受金として一旦負債に計上し、その中から、減価償却相当額を収益として計上したものである。
【企業債残高を縮減】
企業債残高については、新規発行の抑制等による縮減に努めているところですが、平成26年度末の残高は、前年度末と比べ84億6千1百万円減少し、1,562億5千3百万円となりました。
水道水をつくり供給するための、営業活動等に要した収入・支出の会計です。
(単位:百万円)
区分 | 平成26年度(A) | 平成25年度(B) | 増減(A-B) | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
収益的収入 | 給水収益(水道料金) | 59,197 |
60,114 |
▲917 |
|||||||||||||
給水申込納付金 | 4,254 |
5,300 |
▲1,046 |
||||||||||||||
長期前受金戻入 | 7,236 |
- |
皆増 |
||||||||||||||
その他 | 3,527 |
3,893 |
▲366 |
||||||||||||||
計(ア) | 74,214 |
69,307 |
4,907 |
||||||||||||||
収益的支出(目的別) | 人件費 | 6,469 |
6,548 |
▲79 |
|||||||||||||
委託料 | 6,369 |
6,801 |
▲432 |
||||||||||||||
修繕費 | 5,620 |
5,171 |
449 |
||||||||||||||
動力費 | 2,897 |
2,814 |
83 |
||||||||||||||
薬品費 | 2,060 |
2,805 |
▲745 |
||||||||||||||
受水費 | 7,000 |
6,990 |
10 |
||||||||||||||
減価償却費・資産減耗費 | 27,282 |
24,826 |
2,456 |
||||||||||||||
支払利息 | 3,682 |
4,017 |
▲335 |
||||||||||||||
特別損失 | 2,235 |
99 |
2,136 |
||||||||||||||
その他 | 2,277 |
1,666 |
611 |
||||||||||||||
計(イ) | 65,891 |
61,737 |
4,154 |
||||||||||||||
純利益(ア-イ) | 8,323 |
7,570 |
753 |
収益的収支決算は、収入が742億1千4百万円で、前年度と比べ49億7百万円増加しました。
これは、給水収益が前年度より9億1千7百万円、給水申込納付金が10億4千6百万円減少したものの、会計基準の改正により長期前受金戻入として、72億3千6百万円を計上したこと等によります。
支出は658億9千1百万円で、前年度と比べ41億5千4百万円増加しました。
これは、平成25年度に放射性物質を含んだ汚泥の処理を行ったこと等により委託料の増加がありましたが、平成26年度は通常の売却処理が可能になったこと等により4億3千2百万円の減、粉末活性炭の購入単価の値下がり等により薬品費が7億4千5百万円の減、企業債残高の縮減により支払利息が3億3千5百万円減少したものの、会計基準の改正によるみなし償却制度の廃止等により減価償却費・資産減耗費が24億5千6百万円の増、引当金の計上が義務付けられたこと等により特別損失が21億3千6百万円の大幅な増加となりました。
この結果、収支差である純利益は83億2千3百万円となり、この利益は企業債の元金償還に充当するために全額を減債積立金に積み立てます。
水道施設の整備等に要した収入・支出の会計です。
(単位:百万円)
区分 | 平成26年度(A) | 平成25年度(B) | 増減(A-B) | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
資本的収入 | 企業債 | 2,000 |
2,000 |
0 |
|||||||||||||
出資金 | 420 |
401 |
19 |
||||||||||||||
国庫補助金 | 135 |
232 |
▲97 |
||||||||||||||
工事負担金 | 1,269 |
1,630 |
▲361 |
||||||||||||||
開発負担金 | 1,025 |
1,429 |
▲404 |
||||||||||||||
有価証券償還受入金 | 0 |
4,998 |
▲4,998 |
||||||||||||||
その他 | 583 |
465 |
118 |
||||||||||||||
計(ア) | 5,432 |
11,155 |
▲5,723 |
||||||||||||||
資本的支出 | 建設改良費 | 22,080 |
19,642 |
2,438 |
|||||||||||||
拡張工事費 | 818 |
2,154 |
▲1,336 |
||||||||||||||
企業債償還金 | 10,461 |
22,661 |
▲12,200 |
||||||||||||||
その他 | 1,475 |
1,448 |
27 |
||||||||||||||
計(イ) | 34,834 |
45,905 |
▲11,071 |
||||||||||||||
収支差(ア-イ) | ▲29,402 |
▲34,750 |
5,348 |
資本的収支決算は、収入が54億3千2百万円で、前年度と比べ57億2千3百万円減少しました。これは、平成26年度に有価証券償還受入金の計上がなかったこと等によります。
支出は、348億3千4百万円で、前年度と比べ110億7千1百万円減少しました。これは、企業債償還金が平成25年度と比べ、122億円減少したこと等によります。
なお、収入が支出に対し不足する額294億2百万円については、減債積立金及び損益勘定留保資金等で補てんし、平成26年度末の補てん後の資金残高は、390億4百万円となります。
(単位:百万円)
区分 | 平成23年度 | 平成24年度 | 平成25年度 | 平成26年度 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
借入額 | 2,362 |
2,000 |
2,000 |
2,000 |
|||||||||||||
企業債償還額 | 8,468 |
11,776 |
22,661 |
10,461 |
|||||||||||||
企業債残高 | 195,150 |
185,374 |
164,714 |
156,253 |
|||||||||||||
対前年度増減額 | ▲6,106 |
▲9,776 |
▲20,661 |
▲8,461 |
平成26年度末の企業債残高は、1,562億5千3百万円であり、前年度と比べ、84億6千1百万円減少しました。。
財政状態を明らかにするため、保有するすべての資産、負債、資本を総括的に表示したものです。
(単位:百万円)
区分 | 平成26年度(A) | 平成25年度(B) | 増減(A-B) | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
資産 | 固定資産 | 719,036 |
731,113 |
▲12,077 |
|||||||||||||
流動資産 | 59,063 |
57,353 |
1,710 |
||||||||||||||
繰延勘定 | 87 |
144 |
▲57 |
||||||||||||||
計 | 778,186 |
788,610 |
▲10,424 |
||||||||||||||
負債及び資本 | 負債 | 固定負債 | 154,632 |
9,611 |
145,021 |
||||||||||||
流動負債 | 25,622 |
14,476 |
11,146 |
||||||||||||||
繰延収益 | 219,983 |
- |
皆増 |
||||||||||||||
小計 | 400,237 |
24,087 |
376,150 |
||||||||||||||
資本 | 資本金 | 191,554 |
355,848 |
▲164,294 |
|||||||||||||
剰余金 | 186,395 |
408,675 |
▲222,280 |
||||||||||||||
小計 | 377,949 |
764,523 |
▲386,574 |
||||||||||||||
計 | 778,186 |
788,610 |
▲10,424 |
資産の主な内容は、浄水場等に係る土地、建物、施設や送・配水管等の固定資産、現金預金、有価証券、未収金等の流動資産等です。
負債の主な内容は、企業債、年賦未払金、引当金等の固定負債、1年以内の返済を要する企業債、年賦未払金、建設工事の未払金等の流動負債及び繰延収益です。
なお、会計基準の改正により、企業債は資本である借入資本金から、繰延収益は資本剰余金からそれぞれ負債に計上したものです。
資本の主な内容は、自己資本金と施設の整備のため受け入れた補助金等の剰余金です。
(平成27年3月31日現在)
項目 |
単位 | 平成26年度(A) | 平成25年度(B) | 増減(A-B) | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
給水戸数 | 千戸 |
1,413 |
1,395 |
18 |
|||||||||||||
給水人口 | 千人 | 2,968 |
2,953 |
15 |
|||||||||||||
年間総給水量 | 千立方メートル | 316,692 |
318,156 |
▲1,464 |
|||||||||||||
有収水量(収入の対象となる水量) | 千立方メートル | 298,274 |
301,431 |
▲3,157 |
|||||||||||||
有収率(有収水量÷年間総給水量) | % | 94.2 |
94.7 |
▲0.5 |
|||||||||||||
一日平均給水量 | 千立方メートル | 868 |
872 |
▲4 |
|||||||||||||
一日最大給水量 | 千立方メートル | 1,038 |
972 |
66 |
|||||||||||||
供給単価(1立方メートル当りの売上単価) | 円 | 201.43 |
202.39 |
▲0.96 |
|||||||||||||
給水原価(1立方メートル当りの製造原価) | 円 | 181.85 |
196.80 |
▲14.95 |
|||||||||||||
職員数 | 人 | 875 |
868 |
7 |
平成26年度末現在の給水戸数は前年度末と比べ、1万8千戸、給水人口は1万5千人増加しました。
平成26年度の有収水量は、前年度と比べ、315万7千立方メートル減少して2億9千827万4千立方メートルでした。
給水原価とは、水道水1立方メートルをつくるために要した費用です。
平成26年度の給水原価は、181.85円となっています。
水道事業は、事業運営に係る経費のほとんどを水道料金で賄う独立採算制で行っています。
[給水原価の構成費用の内容]
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