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更新日:令和6(2024)年8月21日
ページ番号:309347
長い年月を経て給配水管内部に生じた錆びが、水道水の使用状況の変化(長時間の滞留や急激な水圧・水量変化)によりはく離し、赤い水や濁った水が出てくる場合があります。
赤い水が短時間に解消する場合は、宅内給水管に原因があると考えられますが、長時間継続する場合には配水管に原因があることも考えられます。
鉄が空気中で錆びるのと同様に、給配水管内部の鉄面は水中で徐々に錆び、この錆が水の使い始め等の水圧の変化時にはく離し、赤い水の原因となります。
一戸建て住宅で、隣家でも同様な現象がある場合は配水管が原因と考えられ、自家のみにこの現象が発生した場合には宅内給水管が原因と考えられます。
コップに水をとって明らかに赤いときには飲用しないでください。
赤い水が出た時はしばらく水を流し、きれいになってから飲用してください。このとき流した水は、掃除や植木、庭のまき水等、飲用以外に使用してください。
宅内給水管が原因の場合には錆の発生場所等を十分調査した上で、管の交換が必要となります。
配水管が原因の場合は、短期的には当該配水管網の洗浄及び排水作業、将来的には管の更生工事や布設替え等が必要となりますので、ご連絡ください。
鉄は人体への吸収率が低く大部分が排出されるので、少量の赤水を誤って飲んでしまったとしても、直ちに有害ということはありません。
多量の赤水あるいは鉄の濃度が異常に高い赤水を飲用した場合は、医師に御相談ください。
水の中に含まれる鉄は、一般的には土壌・岩石等から由来し、地表水でも地下水でも常に多少の鉄が含まれています。
鉄の含有濃度は、地表水に少なく、地下水に多いのが普通です。深層地下水では鉄を20mg/Lも含む水があったことが報告されています。
鉄は人体にとって必須元素で、レバー等に多く含まれ、血液中のヘモグロビンの合成に必要です。「日本人の食事摂取基準」(2020年版)によると、年齢・性別によって異なりますが、1日あたりの推奨量は4.5~12mgです。水質基準は0.3mg/Lとなっていますが、鉄が基準値を超えて含まれていると、水が黄色から赤褐色に着色して見え、味が悪くなるので、判断できます。
前項に示すように人体にとって必要な物質である鉄が飲料水で嫌われるのは、色や鉄錆が味覚や視覚に与える影響が大きいからです。
0.3mg/L以上の鉄を含む水の色は黄色に近くなり、更に鉄濃度が高くなると赤褐色となります。
洗濯用水としてこのレベルの鉄を含む水を用いると洗濯物に「シミ」や「色」をつけたりすることがあります。
また、鉄を含む水は器具等に接触して酸化鉄を析出させることがあります。この赤褐色の沈殿物はよく目立ち、陶磁器等の汚れの原因になる場合があります。
鉄濃度(mg/L)と水の色
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