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更新日:令和5(2023)年11月30日
ページ番号:404819
小学生区分
内閣府特命担当大臣賞(優秀賞)
千葉県知事最優秀賞
成田高等学校付属小学校2年
松平 とわ(まつひら とわ)
わたしのおばあちゃんは、おもいじんぞうびょうで、じんこうとうせきをうけています。
おばあちゃんは、一しゅう間に三回、びょういんに行っています。びょういんにいくまえは、とても元気でわたしとあそんでくれます。とうせきがおわると、ぐったりとして、あまりうごけません。おばあちゃんは、とってもつらそうです。わたしは、かなしい気もちになります。
この前、おばあちゃんとおかいものに行きました。ながくあるくのがたいへんなので、わたしは、ベンチをさがします。なかなかベンチが見つかりません。
おばあちゃん、すわれるベンチがないよー、どうしよう。
「だいじょうぶだよ、とわちゃん。ゆっくりでいいよ。」と、おばあちゃんは言いました。
わたしがベンチをさがしていると、知らないおばさんが、声をかけてくれました。
「ここのベンチどうぞ。」
「えっ、いいのですか。ありがとうございます。」
わたしは、大きな声でおばあちゃんをよびました。おばあちゃんは、えがおいっぱいに、
「とわちゃん、ありがとね。」と、よろこんでくれました。わたしも、うれしいきもちになりました。
ベンチにすわっておばあちゃんとつめたいジュースをのんでいるとき、おばあちゃんのバックに、いつも赤いカードの上に、ハートとじゅうじのマークのキーホルダーがついています。
わたしは、おばあちゃんに
「これ、なあに。」とききました。
「これは、ヘルプカードというんだよ。」と、おばあちゃんは、ヘルプカードについて、色いろなお話をしてくれました。おばあちゃんが一人でおでかけしているとき、こまったことがあったら、たすけてくださいという、あいずになるんだよ。ヘルプカードにはおばあちゃんのなまえ、びょうきのなまえがかいてあります。もしかしたら、ベンチをゆずってくれたおばさんは、おばあちゃんのヘルプカードに気がついてくれたのかもしれません。
わたしは、いつもおばあちゃんといっしょにいられません。みなさん、おそとでヘルプカードをつけていた人がいて、こまっていたら、たすけてください。もしかしたら、わたしのおばあちゃんかもしれません。おばあちゃんでなくても、みなさんのやさしいきもちが、みんなの心をあたたかくしてくれます。よろしくおねがいします。おばあちゃん、またいっしょに、おかいものにいこうね。いつまでも、元気でいてね。
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