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更新日:令和5(2023)年7月11日
ページ番号:15157
コアジサシは、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類に、千葉県レッドデータブックでは最重要保護生物(A)に指定されている希少な渡り鳥で、本県には4~5月頃に南方から飛来します。
営巣場所は、砂浜海岸や河川敷のほか、人工的な埋立地や造成地など、小石や砂で覆われた砂れき地となっていることから、九十九里浜や東京湾沿岸、利根川河口部で繁殖します。
このため、県では市町村、自然保護団体及び県の関係機関などと連携し、保護に努めています。
九十九里浜では、自然公園区域内における車両の乗り入れ規制や、営巣が始まった場所に防護柵を設置し、コアジサシの繁殖地の保護を図っています。
また、東京湾沿岸では、主に公共機関や民間企業の所有地が繁殖地となっているため、その所有機関・団体に対して保護の協力をお願いしています。
体長約28cmのチドリ目カモメ科の渡り鳥で、冬場はニュージーランド等の南方で越冬し、夏場に繁殖のために日本に飛来する。河原や砂浜などで集団繁殖地を形成して繁殖活動を行う。我が国では、東京湾、九十九里海岸、九州北部及び大阪湾等が大規模な繁殖地となっている。本種は、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類に、千葉県レッドデータブックでは最重要保護生物(A)に指定されている。
九十九里浜は、その自然環境を保全するために昭和10年8月9日に県立自然公園に指定されている。対象区域は一宮町から銚子市の区間で、特別地域1,216ha、普通地域2,037haの計3,253haである。特別地域の一部は、コアジサシ、アカウミガメやハマヒルガオ等の希少な動植物の生息地を守るため、平成10年4月1日から車両の乗り入れ規制を行っている。
写真撮影
箕輪義隆氏
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