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報道発表案件

更新日:令和6(2024)年11月1日

ページ番号:710997

腸管出血性大腸菌(O157)による溶血性尿毒症症候群(HUS)の発生について(令和6年11月1日)

発表日:令和6年11月1日
健康福祉部疾病対策課
043-223-2574

松戸市在住の57歳の女性が、腹痛、下痢、嘔吐等の症状を呈し、松戸市内の医療機関Aに入院した。その後、腸管出血性大腸菌感染症及び溶血性尿毒症症候群(HUS)と診断され、松戸保健所に発生届が提出された。

なお、現在、患者は入院中であり治療を受けている。

感染者の概要

県民の皆様へ

今年は例年と比べて腸管出血性大腸菌感染症の届出数が多い傾向が見られています。

  • 調理や食事の前、動物や土に触った後には、必ずせっけんを使用して十分に手を洗いましょう。

  • 細菌が残っている場合があるため、肉を食べる場合は、中心部まで十分に加熱したものを食べるようにしましょう。また、「生肉を扱う調理用の箸やトング」と「焼けた肉を扱う食事用の箸やトング」とを必ず分けましょう。

  • 溶血性尿毒症症候群(HUS)など非常に重症な状態になる場合もありますので、下痢、血便等の症状がみられた時は、早めに医療機関を受診しましょう
  • 社会福祉施設、介護保険施設、学校等においては、日頃から職員、施設利用者等の健康管理に注意しましょう。

(参考)腸管出血性大腸菌感染症とは

1.感染経路

  • 腸管出血性大腸菌は牛など家畜の腸管内にいることがあり、その糞便で汚染された食品や、糞便で汚染された場所を触った手指から、経口的に感染する。

2.腸管出血性大腸菌とは

  • 大腸菌の中にはベロ毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす腸管出血性大腸菌と呼ばれているものがある。代表的なものは「腸管出血性大腸菌O157」で、そのほかに「O26」や「O111」等が知られている。

3.潜伏期間

  • 3日から5日がもっとも多い。

4.症状

  • 腹痛、水様性下痢、血便
  • 嘔吐、38℃台の高熱
  • 重篤な合併症である溶血性尿毒症症候群(HUS)になる場合もある。

HUSとは

  • 溶血性貧血、血小板減少、急性腎傷害の3つの症状をもって診断する。
  • 一般にHUSは腸管出血性大腸菌感染症の患者の約1%から10%に発症し、下痢あるいは発熱出現後4日から10日に発症することが多い。

5.治療

  • 対症療法
  • 脱水に対する処置(補液など)

6.腸管出血性大腸菌感染症の年別届出数(括弧内はHUSの発症者数)

2020年 2021年 2022年 2023年 2024年※

千葉県

124(2) 131(2) 149(3) 154(3) 156(5)
全国 3,088 3,236 3,352 3,811 3,088

※千葉県分は1月1日から10月28日までの累計(本件を含む)。全国分は2024年第42週現在。

7.参考

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部疾病対策課感染症予防班

電話番号:043-223-2691

ファックス番号:043-224-8910

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