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報道発表案件

更新日:令和6(2024)年9月27日

ページ番号:703319

腸管出血性大腸菌(O157)による溶血性尿毒症症候群(HUS)の発生について(令和6年9月27日)

発表日:令和6年9月27日
健康福祉部疾病対策課
043-223-2574

松戸市在住の36歳の女性が、下痢、腹痛等の症状を呈し、溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症した。その後、血清学的検査によって細菌の抗体検査が陽性となり、腸管出血性大腸菌感染症と診断され、印旛保健所へ発生届が提出された。
患者は入院していたが、症状は快方に向かい、現在は退院済みである。

感染者の概要

県民の皆様へ

  • 調理や食事の前、動物や土に触った後には、必ずせっけんを使用して十分に手を洗いましょう。

  • 細菌が残っている場合があるため、肉を食べる場合は、中心部まで十分に加熱したものを食べるようにしましょう。また、「生肉を扱う調理用の箸やトング」と「焼けた肉を扱う食事用の箸やトング」とを必ず分けましょう。

  • 溶血性尿毒症症候群(HUS)など非常に重症な状態になる場合もありますので、下痢、血便等の症状がみられた時は、早めに医療機関を受診しましょう
  • 社会福祉施設、介護保険施設、学校等においては、日頃から職員、施設利用者等の健康管理に注意しましょう。

(参考)腸管出血性大腸菌感染症とは

1.感染経路

  • 腸管出血性大腸菌は牛など家畜の腸管内にいることがあり、その糞便で汚染された食品や、糞便で汚染された場所を触った手指から、経口的に感染する。

2.腸管出血性大腸菌とは

  • 大腸菌の中にはベロ毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす腸管出血性大腸菌と呼ばれているものがある。代表的なものは「腸管出血性大腸菌O157」で、そのほかに「O26」や「O111」等が知られている。

3.潜伏期間

  • 3日から5日がもっとも多い。

4.症状

  • 腹痛、水様性下痢、血便
  • 嘔吐、38℃台の高熱
  • 重篤な合併症である溶血性尿毒症症候群(HUS)になる場合もある。

HUSとは

  • 溶血性貧血、血小板減少、急性腎傷害の3つの症状をもって診断する。
  • 一般にHUSは腸管出血性大腸菌感染症の患者の約1%から10%に発症し、下痢あるいは発熱出現後4日から10日に発症することが多い。

5.治療

  • 対症療法
  • 脱水に対する処置(補液など)

6.腸管出血性大腸菌感染症の年別届出数(括弧内はHUSの発症者数)

2020年 2021年 2022年 2023年 2024年※

千葉県

124(2) 131(2) 149(3) 154(3) 129(4)
全国 3,088 3,236 3,352 3,811 2,503

※千葉県分は1月1日から9月25日までの累計(本件を含む)。全国分は2024年第37週現在。

7.参考

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部疾病対策課感染症予防班

電話番号:043-223-2691

ファックス番号:043-224-8910

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