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更新日:令和6(2024)年10月29日
ページ番号:9272
(↑イヌマキ種子の写真)
昭和41年6月毎日新聞社により、4年後に開催される万国博覧会を記念して「緑のニッポン全国運動」が提唱され、その一環として「全国都道府県の木選定運動」が推進されました。
県では、この運動に賛同して同年6月21日「千葉県の木選定委員会設置要領」を定め、県議会議長、県教育長、毎日新聞社千葉支局長、市長会代表、町村会代表、県緑化推進委員会委員長及び京葉地帯経済協議会会長を委員に委嘱して、県の木選定のための委員会を設置しました。
この委員会は、知事が会長となって運営され、同年7月18日「千葉県の木選定公募要領」を定め、イヌマキ(マキ)、ケヤキ、マテバシイ(トウジイ)のうちから、県の木を選定することとし、県内居住者を対象に、市町村等の協力を得て公募した結果、イヌマキ(マキ)が第1位を占めました。
県では、昭和41年9月29日、イヌマキの名称を単に「マキ」と改め、県の木として指定し、県報に告示しました。
その後、昭和43年10月には皇居内附属庭園に3本、昭和45年には大阪市内の日本万国博覧会々場「日本の森庭園」に6本が記念植樹されました。
また、県内では、各種行事の折に県の木の記念植樹を奨励しています。
和名:いぬまき
学名:PodocarpusmacrophyllusD.Don
暖かい地方の山林に自生している常緑の高木。
高さは20メートル、直径30から60センチ位で、枝は広がり老木ではしばしば下に垂れる。樹皮は灰白色で浅い縦裂ができ薄片となっておちる。
葉は扁平な線形又は皮針形で長さ10から15センチ、幅8から12ミリ位で先端は鈍くとがり、全縁で革質。表面は深緑色、裏面は淡緑色、中脈が隆起しいる。雌雄別株。5月に開花する。
雄花穂は短い柄をもち、小枝の側方に腋生する。3から5本の細長い円柱形で黄白色。
包鱗には縦裂する2つのやくをもち黄色の花粉がでる。
雌花は葉腋に出るが小さな柄を具え、緑色の果托があり、その基部には鱗片がある。
種子は球形に近く、10月に熟しても緑色であるが、果托は大きく倒卵形となり、暗赤色に色づき、甘くて食べられる。
日本名マキは円木(まるき)の略したものというがはたしてどうか。むしろ昔スギをマキ(ほんとうの木の意)とよんだ際にこの種をいやしんで犬マキといったものであろう。
今は単にマキともいう。俗に槇という字を使う。
(千葉県庁本庁舎前のイヌマキ)
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